『マメシバ』に密に接した楽曲たちに込められた想いとは?高橋直純「ふうらいぼうきょう/望遠郷」リリース記念 スペシャル・インタビュー

Takahashi Naozumi FB AP

9月17日に、高橋直純がニュー・シングル「ふうらいぼうきょう/望遠郷」をリリース。このシングルは、それぞれ『幼獣マメシバ 望郷篇』のドラマ・劇場版の主題歌となっている。アーティストとして、役者として関わり続ける『幼獣マメシバ』と、それを踏まえたこれらの楽曲に、高橋はどんな想いを込めたのか?本人の口から語ってもらった。

 

――ニュー・シングル「ふうらいぼうきょう/望遠郷」はどちらの曲も『幼獣マメシバ 望郷篇』のドラマ、そして劇場版主題歌ですが、『幼獣マメシバ』のシリーズも長くなりましたね。

高橋直純 長いですよね。今回4作目ですからね。一年ごとのシリーズというわけでもないので、もう何年になるんでしょうか。

――最初の作品が2009年に制作されているので、実に5年の月日が流れています。

高橋 ロングセラー!本当に長い事、関わらせていただいていますね。『幼獣マメシバ』シリーズに出てくる市村景虎っていう役は、マメシバシリーズの前の『ネコナデ』っていう作品に出させていただいたときに、作っていただいた役なんですね。主題歌とエンディングをお願いしたいんですけど、せっかくなので出演しませんか?っていうお話をいただいたんです。どうせ出るんだったら一話だけで出るんじゃなくて、ちょいちょい出て来ては、いいことを言って去っていくような役がいいなってことをお願いして出来たのが、市村景虎という役だったんですね。そこから『マメシバ』シリーズにもずっと出演させていただいてますね。

――印象的な場面で登場しますよね。

高橋 そうそう。最初は「猫みたいな」っていう設定だったのに、最近は犬のコスプレみたいになってきていますが。今回はコスプレはしていないんですけどね。

――作品の中でご自身も呼吸をされているような感覚があるからなのか、今回の2曲も非常に、マメシバの世界にシンクロした楽曲になっていますよね。

高橋 最初の頃は「こういう感じで」とか「こんな世界観で」というようなお話もあるうえで楽曲を作っていっていたんですけど、最近はもう「高橋さんならわかってますしね」という信頼とか、お任せな感じのオーダーですよね。台本を見れば、どういうストーリーになるか、どんな映像世界なのかは伝わりますよね、というような、委ねられているところは大きくて、今回も直されることはほとんどなかったですね。勝手知ったるメンバーでまた集まって、楽しみながら歯を食いしばって懸命に作っている感じですね。

――今回の2曲に関しては、どんなテーマで作っていかれたんでしょうか。

高橋 「望郷」というテーマはあったので、思い出される方というか。今回は主役である中年ニートの二郎さんが旅に出るんですね。ドラマでも映画でもテーマは「望郷」なだけに、言っていることは結果としては同じになるんですが、ドラマと映画とでは監督が違うので、それぞれの監督から出てくる波動を受け取って、楽曲にしていく、という作業でしたね。

――作品とのコラボで作り上げる曲と、高橋直純としてのオリジナルの曲を作るのとでは違いはありますか?

高橋 大きくは違わないかな、と思いますけど、作品ありきで作る曲に関しては、作りはじめるときに「大丈夫かな」「合うかな」っていう不安があるんですよね。しかもこの作品はわりと進行が速いので、瞬発力で作ることも多いんです。だから「合うのかな」って最後までドキドキはするんですが、結果としては映像も撮りながら、「マッチしそうだな」って感じて、ほっとするんですよね。今回もまさにそうでした。だから今年の夏の思い出としては「暑かったな」くらいで。あっという間でした。制作に撮影に、と(笑)。

――普段から世界観なり、体の中にあるからこそ、瞬発力で楽曲が出てきたんでしょうね。

高橋 そう。でも時間がなかったとはいえ、じっくり密に作りました。スケジュールの合間を縫っての作業ではあったんですけど。別のキャラクターとしてのツアーがあったり、ほかの制作もあったり、撮影もありつつ。曲を作ったり、レコーディングしたり、撮影をしたり、PVを撮ったり……、でげっそりしました。この夏は。

――密に作ったというのは?

高橋 これまではアルバムの中の曲を作りながら「この曲はマメシバっぽいかも」と感じたら、そうやって曲を広げていけたんですけど、今回はシングルとして単品ではあったので、すごく向き合って作れたんです。今回は「望郷」というテーマもあったので、今までを振り返っていくような感覚で、前のところのいいところを散りばめたり、僕自身も以前の作品のことを振り返ったりしながら作っていけたのがよかったですね。

――楽曲自体にストックはあったんですか?

高橋 1曲だけ。「ふうらいぼうきょう」の方だけ、アルバムの制作のなかで出来ていたんです。「これ、マメシバっぽいな」って絵が見えてくるようなサウンド感だったので、変にきれいにし過ぎないで、やっていこうって思ってたときに、「スブタにパイナップル」の歌詞を書いていらっしゃる吉津屋こまめさんが、「マメシバは蚊取り線香みたい」っておっしゃってて。二郎さんがすごく成長したねって話じゃなくて、ぐるぐる回っているんだけど、ちょっとずつ行動範囲が広がっていってる、それが蚊取り線香みたいだと思うって。それで曲自体も、ちょっとチャレンジして新しいけれど、どこか懐かしさのある、くすりと笑える、そんな雰囲気にしていこうかなって思って、途中で急に歌謡テイストを盛り込んでみたりしたんです。そもそもあったところを、少し作品に寄せた感じですね。「望遠郷」の方は新しく作ったんですけど、全体的に歌謡曲なテイストで、総じて懐かしさが出るようにしたんです。

――「望遠郷」の方は作詞・作曲をがっちりと直純さんがやっていらっしゃる曲。

高橋 時間がないなかでどうしていこうかっていう話にもなったんですけど、台本をいただいて、読んだときにすーっと出来てきたんですよ。それも良かったですね。物語にずっと寄り添っていたからこそ感じるものはありましたね。

――実際にオンエアされているのをご覧になってどんな印象でしたか?

高橋 いつもより声が高いなって思いました(笑)。でもその歌声と世界が合っていたなって感じました。この曲と一緒に一郎(二郎が飼っている豆柴)がぴょんぴょん跳ねているのが合っていましたね。

――今回はジャケットも2タイプ、それぞれが世界に溶け込みますよね。

高橋 片方の、ジャケットを着ている方は劇中の二郎さんのイメージで、衣装の色はわざと変えて作ってみました。もう片方は高橋直純がより強く出る感じなんだけど、劇中で景虎店長が赤いエプロンをつけているので、赤を基調としてみました。帯はワンちゃんで包んでます。かわいいですよ。肉球がたまらないんですよ~。

――最後に、「リスアニ!」読者へメッセージを。

高橋 このシングルは、映像と合わせて聴いていただくと、世界観がより楽しめると思うんです。ドラマや映画の世界観や役者たちが言っている台詞も合わせて食べていただけると、お口の中でマメシバの世界が音楽とともにふわぁ、と広がっていくような作りになっています。一度、二度、また食べたいな、と思える曲なので、ぜひ手にとって聴いていただけたらな、と思います。どうぞよろしくお願いします。

Interview&Text by えびさわなち


■CDリリース情報
高橋直純「ふうらいぼうきょう/望遠郷」
2014年9月17日発売
発売元:リアライズレコード
販売元:アドニス・スクウェア

【ジャケットタイプA】
int-140917-001-c002

価格:¥1,200+税
品番:REALR-1021

【ジャケットタイプB】
int-140917-001-c003

価格:¥1,200+税
品番:REALR-1022

<収録曲>
1.ふうらいぼうきょう
 作詞:高橋直純 作曲:高橋直純&チチクリギターズ 編曲:チチクリギターズ
2.望遠郷
 作詞・作曲:高橋直純 編曲:チチクリギターズ
3.ふうらいぼうきょう(instrumental)
4.望遠郷(instrumental)

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