夏×ROCKな決定盤!佐藤聡美『☆』発売記念、10,000字ロング・インタビュー!

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――次は「魔法のようなもの」。

佐藤 この曲は、安野さんが実際にスタジオに来てくださって、いろいろとアドバイスをくださったんですけど。安野さんお忙しいのにわざわざ来てくださって。最初はどういうイメージで歌ったらいいんだろうなというのがまずあって。歌詞はすごくカッコイイんですけど、いわゆる、部屋に引きこもっている人で……とか、でもこんな解釈したら失礼なのかなと思ったり。自分の中で、じゃあ安野さんと答え合わせをしながら歌っていこうと思っていたときに、安野さんがいちばん最初に「これはひきこもりの歌です」と言ってくださって(笑)。「ええーっ!」みたいな。

――わははは、佐藤さんの予測が合っていたと(笑)。

佐藤 「安野さん、私もそれ思っていました!」みたいな(笑)。最初、安野さんのお写真を見た感じでは、ちょっと怖い感じの人なのかなと思っていたら(笑)、ものすごく優しくて。例えばこの歌の流れとかも、「少年ジャンプみたいな感じで歌ってください」みたいなディレクションをしてくださるんですよ。私もある種、冒険モノのテーマソングになるような、かっこいい感じの曲だなと思っていたので、それはすごくわかる!と思って。ある種、ここをもっとこう歌ってくださいとか、この音をこうしてください、と言われるよりもすごくイメージがしやすくて、楽しかったです。そういうディレクションをされたのが初めてで、まさか少年ジャンプと言われるとは思っていなかったので(笑)。

――なるほど、確かにそのかっこよさというのがボーカルにもすごく出ていて。

佐藤 オケに負けないくらいのかっこよさは欲しいなということだったので。けっこう力強くは歌っています。

――続いては「sweet! sweet!! sweet!!!」。かわいくてかっこいいという実にらしい曲ですね。

佐藤 ありがとうございます! この曲は、アルバムのなかでいちばん最初に録った曲で、私の中ではアルバムを作っていくうえでの基準にしようと思っていた曲です。ちょっとかっこよく聴こえるんですけど、ただコンビニにお菓子を買いに行くだけの歌詞で(笑)、それがこんなにかっこよくなるのか!みたいな。エンドウ.さんにはデビューのときからずっとお世話になっているので、私がやりやすいようにやってくれました。エンドウ.さんの曲って、日本語なんですけど英語に聴こえるような感じの歌い方をディレクションしてくださんですよね。例えばこの辺の、「シグナルは運悪くレッド」~「ロケットスタート」あたりは、普段の私とはまったく違うような歌い方を見せていただいて、英語で歌っているみたいに自分では感じていて。そういう挑戦があったりして、すごく楽しいなと思いつつ。

――冒頭の掛け声からしてもう最高ですね。

佐藤 頭のシャウトは何回か録って、その中でスタッフさん4、5人と私で挙手制で決めたりして(笑)。あとこの曲は女性受けがいいみたいで、女性スタッフさんからこの曲かわいいと言っていただいたりもしたので、これもぜひカラオケで女の子に歌ってもらいたいなと思っています。うれしいことに、最近は女性のファンの方もたくさん応援してくださって、お手紙とかもいただくんですけど、そういうかわいい女子にも聴いて好きになって歌ってもらえたら幸せだろうなと思いながら録りました。

――続いては「You Know」ですね。こちらは作曲を宮崎 誠さん、アレンジを宮田リョウさんが手がけていますね。

佐藤 宮田さんは、今回のツアーから、しゅがぁず。のメンバーに新しく加入していただいたキーボーディストの方で。もともと来ていた曲はものすごく柔らかくて、ふわっとした感じの曲だったんですけど、宮田さんのアレンジが入ったことによってより音の輪郭がはっきりしたので、本当にライブを想定してアレンジを加えてくれたんだなというのがすごくわかる感じになっています。

――このあたりになると、序盤で盛り上がっていたところが、陽も傾いてきて……。

佐藤 そうですね。傾いてきて、ちょっと気持ちが落ち着くというか。わーっとテンションが上がってきたけど、「You Know」を聴いてちょっと気持ちを落ち着けて、みたいな部分はあるのかなって思っていました。

――ここでの佐藤さんのボーカルも、テンションが高いだけじゃなくて少し落ち着いた印象もあって。

佐藤 そうですね、曲調がミドルな感じだったので。あと、これがいちばん最後に録った曲で、これで終わりだからとにかく楽しく伸び伸びやろうという気持ちでやらせていただきました。ほかの曲に比べると伸びやかさがある感じに仕上がったと思います。いわゆる女の子や男の子でも、相手を大切に思っている気持ちというのがあると思うんですよ。歌詞も一見恋愛の歌に聴こえるのかなとも思うんですけど、例えば私のことを応援してくれている方たちに向けてのメッセージとか。きっとファンの方たちが私に向けてくれている想いというのも散りばめられたりもするんじゃないかなと思っていて。そういうのを感じながら聴いてもらえると、キュンとする歌なんじゃないかなと思っています。

――続きましては「White Canvas」。

佐藤 これはものすごくど真ん中というか、王道だなと思っていて。今回のミニ・アルバムの曲っていわゆる変化球っぽい、とても個性的な曲がたくさんあるなかでこれは本当に王道な、キャッチーな感じの曲になっているので、こういうのがあると何か安心するというか。なので、曲を聴いてくださっているみなさんもわーっとスピードがあって、「You Know」で落ち着いて、「White Canvas」でちょっとホッとしてもらえるのかななんて。

――なるほど。ここまでのアルバムの流れや、最後の「イエイ!」までも見事ですね。

佐藤 この曲はタンバリンの音とかが入っていてかわいいなと思っています。あと、この間の誕生日のときにしゅがぁず。のドラムのいっちゃんから、カラオケとかに置いてある、シャンシャン鳴るタンバリンをもらって、これはライブで使えっていうことなのかな?と思っていて(笑)。曲がキャッチーなぶん、ライブでとても遊びがいがあるんじゃないかなって思っていて。私は、ライブは生き物だなって思っていて、アルバムとは違うアレンジとか歌い方とか、感じたままをバッと出せる場所かなと思っているので、アルバムを聴いて、ライブに来て、「あっ、ライブだとこんなふうになるんだ」って感じてもらえたらなと思っています。

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