INTERVIEW
2014.06.11
――発売されたばかりの2巻について、7曲プラスドラマが収録されていてほぼアルバムサイズですが、このくらいが望ましいボリュームなんでしょうか?
流歌 どうなんですかね。毎回毎回、手探りというか試行錯誤でやっているところがあって、どのバランスがいちばんいいかは掴めてはないんです。
――それも、ストーリーを考えてから、このあたりに曲を入れようというような決め打ちで曲を作るんでしょうか?
流歌 それがねー、まちまちなんですよ!あとで「あっ、ここにコレ入れたいな」っていうときもあれば、キャラがここで歌うというシーンの構想がある場合には、その曲があるのを前提で書いていきます。
――今作で言えば、佐々木さんが歌うキャラクターソングのところは後者でしょうか?
流歌 あれは番外編です、なんかかわいいのを入れたいと思って(笑)。

(新藤こまき(CV:佐々木未来)が歌う「大好き!てんこ盛り」はこのQRコードから!)
流歌 1巻で若葉がライブで歌うシーンは曲ありきで作られていましたね。キャラクター・ソングと挿入歌って意味合いが違うじゃないですか。挿入歌はもうちょっと劇伴寄りの使い方をするので、後からはめたりとかもします。
――作品にバンドが組み込まれていることもあって、歌うシーンがあると仕掛けの効果がもっとも発揮されますね。
流歌 そうですね、単純に俺が『マクロス7』が好きっていうのもあります(笑)。
――例としてわかりやすいですね(笑)。富樫さんが歌われた「New World」は主題歌という認識でよろしいでしょうか?
流歌 はい、2巻の主題歌的な意味合いです。

(富樫美鈴が歌う「New World」はこのQRコードから!)
流歌 1巻はどっちかというとレイメイというヒトの国の方が多く書かれるのに対して、2巻はアウラドという人種がいる自然溢れる国、エルゼムの方をメインに書いているので、フロンティア感、未開な感じを出しています。「New World」ってタイトルもそうですね。
――なるほど、サウンドとしても主題歌的という部分を強く感じました。作りとして作品全体を見通されたものなのでしょうか。
流歌 そうですね。アニメを考えたうえで、じゃあこのアニメに対してどういう主題歌をつけようかっていうような作り方です。
――富樫さんは歌われてみていかがでしたか?
富樫 歌う前から、作品自体を読ませていただいていたので、どういう曲が来るんだろうってすごくワクワクしていて、実際に曲をいただいたときに歌詞の内容が2巻の世界観にとてもマッチしていて、「あっ、ついにこういう展開になっていくのか!」と、ワクワク感が増しました。普段あまり歌ったことのないタイプの曲だったんですが、歌っている時にすごい爽やかで清楚ななかに、サビでは強さも感じて、きっと私にはそこがはまるんだろうなと思って、歌いやすかったです。一方でAメロBメロでは優しさや愛情だったり、そういうものを細かく表現していくように流歌さんと一緒に録らせていただいたので、すごくしっくりやらせていただいたかなと思います(笑)。
――富樫さんのパワフルな部分をとても感じました。この曲はノベルではどのあたりで挿入されるんでしょうか?
流歌 ド頭です。アニメ30分枠だと考えてもらって、アバンがあってオープニングみたいに考えてもらえるとわかりやすい(笑)。
富樫 11ページなのでたしかに(笑)。
――なるほど!頭の中で展開もすでにあるわけですね!
富樫 始まってる!もう始まっている!ナレーションも聞こえてくるかのようですね(笑)。
――では、続いて佐々木さんが歌われた「大好き!てんこ盛り」ですが、これはさきほど番外編と仰っていましたが、かわいい曲でしたね。
流歌 はい、超番外編です。これは書泉さんの特典として、なんでこまきがその歌をうたったのかっていうショートストーリーを作っていて。やっぱりかわいい曲が欲しいっていうところがあって、かわいいって言ったらやっぱり未来ちゃんだよね、みたいに決まりました(笑)。
佐々木 うれしい(笑)。
流歌 で、若葉が違う場所に行っちゃってバンド活動ができない間、他のバンドメンバーは何をしているのかっていうのを、その中なかちょっとコミカルな方向の四コマとして入れて、しかも歌入れちゃおうみたいな。
――なるほど。おまけ的な遊びとしては相当気合入ってますよね(笑)。作るときのコンセプトとしては「とにかくかわいく!」という感じでしょうか。
流歌 そうですね。あとはこまきがベースを弾く子なので、ベースを弾きながら歌えるくらいの曲!スリーピース・バンドくらいのイメージで作ってます。
――さらにまさしく音源としてはライブ感もありますね。
流歌 そう、ライブでやっているっていう話なんですよ。ライブやるのに「あれ、ボーカルいないじゃん」「じゃあ、私歌うわ」という一連の流れをショートストーリーの方でやっています。
――だから歓声がインサートされるとこからなんですね!
流歌 そうですそうです。あの歓声は編集担当はじめ、僕やスタッフ、たまたま取材に来ていた記者の人たちとか総出で録っています(笑)。
佐々木 え!そうなんですか!!
富樫 よく聴こう(笑)!
流歌 たぶんこれがいちばんみんなで作り上げてます!「俺だー!結婚してくれー!」とか言う人もいて(笑)。
――(笑)。なるほど、そういう遊びも入りつつ、佐々木さんは歌ってみていかがでしたか?
佐々木 いやー、もうとにかく明るくてかわいらしい曲でした!もう歌詞がすっごいかわいいんですよね!練習してるときも楽しくて、レコーディングもとにかく楽しかったです。
――ライブを想定されている曲なのもあって、テンションの上がり方が違いますよね!
佐々木 そうですね!セリフが間奏とかイントロとかにも入ってたりするんで、これライブでやったら楽しいだろうなぁって思ってます。やりたいですねぇ。
――佐々木さんのテンションの高さがとても印象的で、またこれから番外編の良さも感じました。
流歌 レコーディングでは特に言うことなかったもんね。
佐々木 本当ですか(笑)?
流歌 未来ちゃんに「ばっちり仕上げてきたので!」って言われて、「まじっすか!?」みたいな(笑)。
佐々木 こまきちゃんがすごく久しぶりだったので、仕上げてきました(笑)。
――それにしても音盤の取材ではなく、ライトノベルの取材でこのようなお話が聞けるのは不思議な感覚ですね。
流歌 それでひとつ流行らせたいのが、早見沙織さんとか比上孝浩さんとも言っていたんですけど、「ライトノベルの収録してくる」っていう(笑)。ライトベルの収録って言えるのが、今たぶんこの作品しかないんですよね。
――たしかにほかにないですよ(笑)。こうして2巻も発売されたわけですが、この先の展開は流歌さんの頭にはあるんでしょうか?
流歌 実は今回最後にドラマパートがあって、早見さんと比上さんにやってもらっているそのシーンが今まで見てきたものを覆す展開になっています。フラグを散りばめまくって広げてきた風呂敷をさらに広げちゃったという(笑)。
――それは次巻への期待も高まりますね!
流歌 終わるかなー(笑)。まぁ、キリがいいところまでは必ず終わるので!
――おそらく構想も作りながら膨らんでいくと思いますが、それはストーリーだけでなく音楽との相互作用もありそうですね。音楽的には、ストーリー展開に応じてサウンドが変わってきそうですがいかがですか?
流歌 いろんな曲を書きたい人間なので、自然が多い国だったらエスニックな方を多めにして、近代的な科学っぽい国だったらデジタルっぽくするとか。そうやって、音楽を使い分けて表現しよう、と考えて作っていますね。
――展開に応じた音楽の変化も注目ですね。ふたつとも作られているわけですから、大変かとは思いますが。
流歌 さっきも作ってるときのカロリーの話しましたけど、やばいと思うんですよね、かかってるカロリー(笑)!
富樫 そこは頑張っていただいて(笑)!
流歌 物語を書いているときに、音楽書けなくなるんだよね。その脳になっているというか。まだ、こなれていないせいもあると思うんですけど。だからこれ書き終わったあとに、「あれ?俺ギターどうやって弾いたっけ?」みたいな(笑)。
富樫 そこまで(笑)!
流歌 物語書いたあとに曲書くと、「あれ?俺どんだけ曲久しぶりに作るんだろう?」って、今がその状態なんだけど。一週間抜けるだけで、全然違う。
――また今後もお二方には歌っていただきたいという意向はありますか?
流歌 あります!ぜひぜひ、歌っていただきたいと思っています!
富樫 楽しみです!3巻楽しみです!
佐々木 3巻……3巻も!!
富樫 あとがきのイラストももっと全然かわいく書きます!!
流歌 あとがきありがとうございます(笑)。
Interview by 澄川龍一(リスアニ!)
Text by 田中尚道(クリエンタ)
【【ライトノベル】 ALCA -アルカ-創生のエコーズⅡPV 【ぽにきゃんBOOKS】】
■商品情報
『ALCA-アルカ-創世のエコーズⅡ』
2014年5月3日発売
価格:620円+税
品番:PCZP.85021
著:project-ALCA-
企画・原作・執筆・作編曲:流歌
監修:速水漣
設定・背景ほか:コツキミヤ
表紙・挿絵:もん
★ラノベ界初!?小説内に散りばめられたQRコードを読み取ることで物語と合わせて主題歌や劇中歌を楽しむことができる超新感覚ライトノベルが誕生!
二巻ではシーンの一部がドラマで再現!話題性間違いなしの新機軸ラノベで、『アルカ』の世界を立体的に感じよう!
<キャスト>
奈良原美春:早見沙織
謎の青年:比上孝浩
■イントロダクション
未曾有の大災害によって壊れた世界は、旧人類ヒトと新人類アラウドに別れ、かろうじてその姿を保っていた。涼風若葉はヒトの国レイメイで学生バンドのボーカルをしていたが、ひょんなことから中立国・ファルネに向かい、ふたつの世界の矛盾に満ちた関係に触れる。おりしもアラウドの国エルゼムから、全世界に向けたプロパガンダ放送が流される。群衆の前で歌うアラウドの少女メイ。驚くべきことに彼女は、若葉とうりふたつの顔を持っていた。
世代を超えた愛が少女たちの運命を紡ぎ、人類の進むべき道を切り開く、壮大な近未来ラブストーリー第二弾。QRコードを読み込んで物語と音楽を並行して楽しめる「ALCAシステム」を実装。
■流歌 プロフィール
作家名:流歌,Luca
商業・同人などの活動を経て、2010年秋にTVアニメ『FORTUNE ARTERIAL 赤い約束』主題歌の作曲でメジャーデビュー。初アニメ主題歌がWeeklyオリコンチャート6位を記録する。その後TVアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『魔法少女まどか☆マギカ』『Aチャンネル』などに関わる。
物語・世界観を表現するキャッチーなメロディを武器に、ポップス・ロック・エスニックなど様々なアレンジを得意とする。自身で企画プロデュースしたCDを制作するほか、タレントや歌手への楽曲提供、またアニメ・ゲーム主題歌・CM楽曲・BGMから企業の社歌やまで幅広く活動している。またSONY×UMAA×IMAGICAの3社で作られる番組『みゅ~こね♪‐MusiConnection‐』のMCなども務める。
(C)project-ALCA-/ポニーキャニオン
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