INTERVIEW
2014.05.14
スムーズだったレコーディング
――またkzさんとmeg rockさんはレコーディングに立ち会われて、実際に歌が入ってみていかがでしたか?
kz 3人同年代の女の子がいると歌い方が似ちゃったりするかなと思ってたんですが、ニュアンスの部分は揃えてくれつつ、声のキャラクターも3人それぞれあって、パワフルだったり、かわいらしい部分だったり、それでいてテクニカルな部分もあってとそれぞれが担っていて、3人合わせて聴いたときにチームとしてちゃんとまとまって歌になるんだ、というのがいいなと思いました。でも最初入ったときにチャキチャキの女子高生が3人いたんで、すげーびびってて全然話しかけられなかったです(笑)。そこが僕は心残りだったんですよ。レコーディングのときに一対一になるんでそこでコミュニケーション取るようにはしていたんですけど、3人固まるとやっぱどうしても女子高生怖いって(笑)。
meg rock 相手がグループとかだったりすると、盛り上がってる中に入って行っていいのかどうなのかっていうのは初対面のときだとありますよね。あと、「やっぱりみなさん、関西弁なんだ!」ってすごく新鮮でした。
――なるほど、でもそういった緊張するという話は、逆にDancing Dollsさん側も思ってらしたのでは(笑)。
Asuka はい、すごく緊張していました。
kz そう、だから僕も緊張してたってさっき聞いて知ったんですけど、現場でも全然そういう風には見えなかったんですよ。歌もしっかり歌ってるしすげえなって思ってたら「めっちゃ緊張してます」って。
meg rock すごいリラックスしてるふうに見えました。
Misaki え、そうですか?
kz 傍から見てるとね。
meg rock 歌い終わったあと戻ってきて、うしろのソファでくつろいでいらっしゃる感じとか。それぞれ思い思いのことを始めていらっしゃって。
kz チームでリラックスしてるなっていうのは思ってました。
――ディレクションはいかがでしたか?
kz フレージングだとかの基本的なことはmeg rockさんが歌詞を書いているときに事前にもらっていて、仮歌はものすごい微妙なオートチューンをかけながら僕が歌っていたんですけど(笑)、そこでブレスポイントとかしゃくりのポイントとかはちゃんと作って、自分なりにわかるようにはしていたんです。それをちゃんと聞いてくれたのか、重要なポイントに関しては事前にシェアしてくれていましたね。
meg rock リリック的にブレスの位置をちょっとイレギュラーな感じにしてしまっていたのですが、その辺りも特に説明する前の段階からちゃんとそのとおりに歌っていただけていて。
kz だから細かいミスだったりとか、ここをこうしたらさらに良くなるかなっていうところを足して足してという感じで進めました。そこに僕らがちょこちょこ言うだけっていう、スムーズな流れのレコーディングでしたね。
――Dancing Dollsさん側からしてもスムーズなレコーディングだったんでしょうか?
Misaki いつもと同じだったと思います(笑)。ひとりが入って次の人って入れ替わる前に、こっそり下のブースで「こここうやって言われたからこうやで」って、みんなで歌詞とペンを持ってメモして共有していたんです。だから最後になるにつれて良くなっていくみたいな。
kz そうですね、だからひとりが終わって、2人目が入ってきて、なんか始まった瞬間にしてはポイントを抑えてるぞと(笑)。前言ったところができてて、しかも3人目になるにつれてどんどんポイントが的を得ているというのを不思議だなと思っていたら、裏でそういうことやっていたというのを初めて聞きました。
Misaki 目の前にして「ここ、こうやで」みたいなのをメンバー同士で言い合うのが恥ずかしくて。緊張してたのもあったし、「そうじゃねえし」とか思われたらどうしようとかもあって、下でこっそりやってました。
meg rock その情報交換していこうって感じがちょっと体育会系ノリで素敵ですよね。
kz 体育会系ノリに憧れちゃう感じですか?
meg rock どうなんですかね、和を乱すタイプなので自分が実際入ったら、きっとついていけないとは思いますけど、いいなとは思います。
kz あ、でも同じことは思いますね。俺も集団行動苦手なんですけど、「バンドいいな」とか「チームいいな」みたいなあこがれはあります。
――なるほど。レコーディング自体はけっこうスムーズにいったんですね。
meg rock でもレコーディング当日、実は大雪だったんですよ。そういう外的要因のトラブルはありつつ、でもDancing Dollsさん、その日の朝大阪からいらしてたんですよね。
Misaki はい。遅れるかもしれないから始発で来ました。
kz 最初前日ぐらいまで僕とmeg rockさんも「大雪みたいだけど明日あるんですかね?」って話をしてたんですよ。
meg rock 当日朝のMiiさんの「雪で滑って滑って大変」みたいなツイートを拝見して、レコーディングの決行を知るみたいな(笑)。
Misaki 九時過ぎぐらいにはスタジオの近くにいました。
――それで間に合うように事前に行動するっていうのも体育会系っぽいですね。
meg rock 体育会系ですよね。
kz でもまあ「台風楽しいぜ!」みたいなのって小学校のときあったじゃないですか。ああいうトラブルの中での高揚感がひょっとしたらあったんじゃないかと思ってて。あそこまで雪降られたら「やったろうじゃん!」みたいな気持ちになりますよね。
Dancing Dollsの新たな挑戦!
――Dancing Dollsさんは今回の曲を聴いてみていかがでしたか?
Asuka 初めて聴いたときは今までのダンドルにあった曲とは違ったので、聴いたとき「おっ?」と新鮮に感じたし、新たな挑戦で、新しいDancing Dollsを見せられるなって思いました。
Misaki すごくパワーのある楽曲で、実際にレコーディングして声を入れたときもみんなでユニゾンで歌う部分がすごく多くて、今までの楽曲でここまでユニゾンで歌うってことがなかったので新鮮でしたし、あとブレスのタイミングとかも「いつもの自分たちならここでしてるな」っていうタイミングと違っていて、それに合わせてダンスとかもその呼吸、そのリズムでやってるので、一味違ったDancing Dollsが見ていただけるんじゃないかって思いましたね。
Kyoka 私もとにかく今までのDancing Dollsと全然違う雰囲気だなって思いました。あと曲も歌詞もすっと耳に入ってきて、聞いていただく皆さんにもすぐ覚えていただけるんじゃないかなって思いました。
――また今度はそれにダンスをつけるということで、振り付けなどを実際にされてみていかがでしたか?
Misaki 振り付けは今回曲を聴いたときにすごくキャッチーだなっていう印象を受けて。なのでサビのとことかは振りもキャッチーにして、いっそう楽曲が耳に入ってくるような、今までのクールにキメキメでガシガシ踊るっていうイメージよりかは、楽しく自由にライブとかでもお客さんと一緒に楽しめるような振り付けにしました。
Kyoka 振り自体はそんなに難しくないんですけど、踊ってて「楽しさ」っていうのが伝わったらいいなと思います。
Asuka 今までは自分たちががむしゃらに踊っている感じだったんですけど、今回はよりいっそう観ている方も一緒に楽しめるようなダンスを踊りたいなって思いました。
――なるほど、MVも楽しみですね!
【Dancing Dolls 『monochrome』】
■アーティスト プロフィール
●Dancing Dolls
大阪出身、全員が幼馴染みの5人で結成された本格派ダンス・ボーカルユニット。
動画投稿サイトの“踊ってみた”で注目を集め、ストリートライブの聖地=大阪城公園“城天”でのパフォーマンスから本格始動。デビュー前に動画投稿サイトの総再生回数が1,000万再生を突破し、ネットを中心に話題となる。
2012年9月に「タッチ-A.S.A.P.- / 上海ダーリン」でメジャーデビュー。リーダーのMisakiによる個性あふれる振り付けとキレッキレのダンス、圧倒的歌唱力でステージパフォーマンスで観る者を圧倒する。フジテレビ『魁!アイドル総選挙』での1&2位獲得や、有線月間お問い合わせチャートで4曲連続1位という有線史上初の快挙を果たすなど、今もっとも勢いのある若手5人組として人気急上昇中。
●kz(livetune)
ネット上に公開したオリジナル楽曲「Packaged」 「ファインダー」「ストロボナイツ」 「Light Song」など、初音ミクのVOCALOIDを使用して制作した楽曲が話題となり、累計350万回以上再生される快挙を達成し、音楽業界から注目される。
独自の音楽スタイルがネット上の話題となり、クラブミュージック~ポップス~アニメファンまで幅広い層に支持され、2008年8月『Re:package』でデビュー。オリコンランキング初登場5位(デイリー最高2位)を記録。その後、TVアニメの主題歌からクラブミュージック、有名アイドルのツアーのライブ用BGMなど様々なジャンルのアーティストの楽曲の作詞、作曲、リミックスなどの楽曲を手掛ける人気クリエイターとして活動。再びメジャーフィールドに降臨し再始動!
●meg rock
シンガーソングライター。岡崎律子とのユニット「メロキュア」、「日向めぐみ」としての作品のほか、現在はセルフプロデュースによるソロ名義「meg rock」でのリリースを中心に活動。最新作 “star” iTunes 限定先行配信中!
■CDリリース情報
Dancing Dolls「monochrome」
2014年5月21日発売
【期間生産限定盤(CD+DVD)】
価格:¥1,481+tax
品番:SRCL-8544~5
【通常盤(CD)】
価格:¥1,204+tax
品番:SRCL-8543
<収録曲>
M1:monochrome
M2:XX
M3:未来スターロード
M4:monochrome(Anime Ver.) ※期間生産限定盤のみ収録
M5(M4):monochrome(Instrumental)
(C)2014 大久保篤/スクウェアエニックス・ソウルイーターノット!製作委員会
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