INTERVIEW
2014.02.20
現時点でのVALSHEの集大成
――「EVALUATION」はどんな曲でしょうか？
VALSHE サウンドはすごく王道なVALSHEサウンドになっていて、doriko作曲・minato作詞というタッグが久しぶりということもあって、聴き手の印象としても他の楽曲と違うなと思っていただけるかと。その中で追っかけや重ねがあったりとかそのあたり試していることもあるので楽しんでいただければと思います。このポジションに当たる楽曲はminatoに作詞をしてもらうことは決まっていたので、そのなかでdorikoさんがこれぞVALSHEという楽曲を出してきてくれたので、よくマッチングした結果「EVALUATION」が生まれた感じですね。
――12曲目の「Prize of Color」。このあたりはアルバムの中で楽しい楽曲が並んでいますね。
VALSHE この位置づけも流れとして一番良かったですね。これはファンの皆さんに対して楽曲をひとつ作りたいというコンセプトを先に決めました。楽曲歌詞ともに今までのVALSHEにはない感じの楽曲になっているかもしれません。自分は、自分が身近に思っていればいるほど好きって言えないタイプなんですけど（笑）。そういうのを取っ払って、自分の気持をストレートに歌詞に書いてみようと。
――どんな経験でしたか？
VALSHE いやー、書いているときは恥ずかしかったです（笑）。ひとりで「ちょっといいすぎかな？ いやそんなことはない」とか思いながら書いては消してを繰り返したので、うまく伝わったらいいなと思います。
――そういう一面を見せることもファンにとっては楽しみかもしれませんね。
VALSHE そうですね。受け止めてくれることを期待して書いた曲です（笑）。サウンド的にもいわゆるテクノポップの位置付けのデジタルというものは今までやったことがなかったんですけど、いつかやってみたいねと話していたので、今回のテーマが挙がったときにちょうど使おうと。とても明るい楽しい楽曲で、ライブをイメージさせる楽曲として制作しているので、そういうところも想像しながら楽しんでいただけるとうれしいですね。
――そして最後の「Sincerely」は締めくくりのようなバラード。
VALSHE こういうタイプのすごく優しいバラードを歌うのはVALSHE自身とても久しぶりで、もしかしたら1stアルバム以来かなというくらいゆったりした楽曲ですね。デモからアレンジ、歌入れと制作が進むにつれてどんどんいい曲になった印象がとても強いです。こういう音数の少ないバラードはデモの段階では見えづらいのですが、アレンジが入ったときにこんなきれいな楽曲だったんだと繊細な部分まで見えるタイプの楽曲なので、コンセプトと相まって予想以上に自分の中で思い入れの強い楽曲になったという印象があります。
――歌詞も興味深い内容が込められていると思います。
VALSHE この楽曲は自分の中ですごく身近な人に対しての歌詞を書いた楽曲です。これまで一緒に活動した時間や芽生えた気持ちがあったから、こういう歌い方ができたんだろうなと思います。きっと今の素の自分をすごく象徴している楽曲といえるんじゃないかなと。
――駆け足で新曲を伺ってまいりましたが、2ndアルバムとしてひとつまとまっての感想はどのようにお持ちでしょうか？
VALSHE そうですね……、本当に毎回毎回そのときのベストをと思って制作をしてきているのですが、今回の2ndアルバムに関しては内容も今まで温めてきて、思い描いていたコンセプト通りの納得の行くアルバムが制作できたということで、すごく満足しています。実写になってはじめて、MVやブックレットといったやりたかったことができたので、現時点におけるVALSHEの集大成みたいな作品ですね。これまでで一番手応えのある作品になりました。
――今までの活動に加え、顔出しやこうして自分自身を出すアルバムを作ることでさらに注目が増しているかと思います。この状況をご自身ではどう見ていますか？
VALSHE 何も考えてません！（笑）。変に考えちゃうと中身が変わっちゃいそうなので。
――（笑）。それは作品を大事にするという意味で。
VALSHE そうですね。それもあるし、作るものを変えたくないので。それはこれまで通りにやりたいなと思います。
――先の話になるかもしれませんが、ファンの方がこのアルバムを聴きこんだらまた生で聴きたいという声が挙がるかもしれません。意欲としてはいかがですか？
VALSHE 昨年の「LIVE THE JOKER」でファンクラブのメンバーの方にお会いして、そのときに「これからやっていこうね」とお約束したので、そこは隠さず、「楽しみにしておいて下さい」という感じですね。
Text by 日詰明嘉
【プロフィール】
ばるしぇ。2010年9月、ミニアルバム『storyteller』でメジャーデビュー。中性的なハスキーボイスが魅力の女性シンガー。これまでに6枚のシングルと1枚のミニアルバムとフルアルバムをリリース。2013年11月にはそれまでのイラストによるジャケットから本人写真へと替わり、大きな話題を呼んだ。また同月には初のファンクラブライブ「LIVE THE JOKER」を開催した。
【リリースインフォメーション】
VALSHE「V.D.」
2014.2.19 ON SALE!
◆初回限定盤【CD+DVD+VALSHE「V.D.」オリジナルミラー封入／三方背スリーブ仕様】
JBCZ-9004 / ¥3,900+税
◆通常盤【CD】
JBCZ-9005 / ¥3,000+税
●CD収録内容（初回限定盤／通常盤 共通）
01. Overture
02. RAGE IDENTITY
03. Butterfly Core（6th SG）＊読売テレビ・日本テレビ系全国ネット土曜よる6:00放送『名探偵コナン』OPテーマ（O.A中）
04. AFFLICT（3rd SG）
05. ASTRAEA
06. Human Dolls
07. Mr.Diorama（5th SG）
08. Blissful Jail
09. BLESSING CARD（5th SG）＊テレビ東京系6局ネット『探検ドリランド −1000年の真宝−』EDテーマ
10. Leopardess（4th SG）
11. EVALUATION
12. Prize of Color
13. Tigerish Eyez（4th SG）
14. Fragment（3rd SG）＊フジテレビ系列全国ネット『奇跡体験！アンビリバボー』EDテーマ
15. Sincerely
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