ニュー・シングル「アクアテラリウム」をリリースしたやなぎなぎによるスペシャル・インタビュー!

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7月にリリースしたメジャー1stアルバムにして大傑作『エウアル』をリリースし、それを伴うツアーでは光と音による感動的なライブを行ったやなぎなぎ。そのライブでも披露されたニュー・シングル「アクアテラリウム」は、石川智晶とのタッグを組んだ、いわゆる“『エウアル』以降”のやなぎなぎを占う意欲作だ。漂うように不思議な感触を持つ本作とまっすぐに過ごしていった2013年について、やなぎなぎの声を聞いた。

 

――「アクアテラリウム」についてのお話の前に、先日行われましたツアーのお話からお伺いします。今回はアルバム『エウアル』を伴うツアーでもあり、これまでのライブとはステージの趣向や演出面がガラッと変わっていたと思うんですが、ああいったアイデアはずっと考えられていたんですか?

やなぎなぎ そうですね、いろいろなパターンも考えてはみたんですけれども、今回『エウアル』をタイトルにも冠してのツアーだったので、このアルバムの世界をライブでみなさんに体感してもらうにはどうしたらいいか? って考えると、やっぱりアルバム通りの曲順がいちばんいいかな、と思いまして。曲順はアルバムを出すときに練りに練ったものではあるので、まずはその通りに見せていくのが入りやすいだろうと思いました。

――ちなみに1曲目が始まるまで、何を考えてましたか?

やなぎなぎ オープニングではステージ上に幕が下りていて、お客さんからは私が見えない状態だったんですけど、そのときって私の側からもそんなに見えてないんです。なので、そこが開くのを待っているときにはマックスに緊張していましたね(笑)。「どのくらいの人が見えるのか?」っていうのがわからなかったから。開いた瞬間にぶわーってみなさんが見えて、「おー!」って一気にテンションが上がりました。

――今回その緞帳に映像を映したり視覚面での演出も効果的でしたが、実際に舞台に立って、ステージがどう見えるかというのは確認できたりは?

やなぎなぎ できないんです。だから、ある意味ぶっつけ本番で。もちろんどういうものがあるかっていうのはわかっているんですけど、どう見えているかまではわからないので、なんとなく光の演出が「ちゃんと光ってるな」って目で追ってたような感じでした。

――今回はメインとなる歌に加えて視覚から入ってくる情報も多かったので、音楽が非常に伝わりやすかったと思います。

やなぎなぎ ライブ後にいただいた感想でも、「光がよかった」とか「映像がすごかった」というのもたくさんいただいたので、自分が考えてきたことがみなさんの目にもちゃんと届いているのがわかってすごく安心しました。歌はもちろんなんですけど、やっぱりライブは視覚が占める部分も音と同じくらい大きいと思うので。

 

アルバムの次には「また違うゴールに向かっていこう」という意識はありました

 

――そのライブのなかで、アンコールで披露されていた「アクアテラリウム」についてお伺いします。このときもMV映像が紗幕に映って、視覚的にもすごくきれいでした。

やなぎなぎ イントロでタイトルが出たときに、みんなが気づいてくれて「わー」ってなってくれて、そこで新曲に対する期待を感じましたね。あのときはまだ1コーラスしか世に出てなかったので、それほど感想をもらっていたわけではなかったんですが、そういう反応を見て期待していただいていることがわかってすごくうれしかったです。

――今回はなぎさんもカバーされた「アンインストール」を歌う石川智晶さんとタッグを組まれています。タッグを組む前の、石川さんの音楽に対する印象っていかがでしたか?

やなぎなぎ 石川さんは、1回曲を聴くと絶対に「石川さんの曲だ」ってわかるのがすごいと思うんです。他の方に提供した曲でもそうですし。でも、必ずその提供したアーティストさんの魅力も踏まえた楽曲にもなっていて、本当にすごいなって思います。

――そういった部分は「アクアテラリウム」を聴いていても感じられる部分があります。

やなぎなぎ いいものを作るために譲らない部分もありつつ、お互いの持っているものがいちばんいい形で発揮されるように、そのポイントを探って作っていく感じは結構ありましたね。真っ向勝負のような。

――石川さんの楽曲ではおなじみのコーラスも、なぎさんの声によって透明感が与えられています。実際仕上がりを聴かれた感想はいかがですか?

やなぎなぎ 最初は本当に「どうなるのかな?」って思っていたんです。というのも、実は「ヒ」っていうコーラスが初めてだったので。「ヒ」って結構出しづらい音でもあるので、言葉に慣れるまでにも時間がかかったんですが、録音に入る頃にはもう「これは『ヒ』しかないな」っていう気持ちになっていましたね。出来上がったら、不思議と水の中っぽい雰囲気も出ていて「すごい、石川さんの狙いはこれだったのか!」って思いました。

――非常に水の透明度が感じられる楽曲になっていますが、そこは作詞の際も意識されて?

やなぎなぎ そうですね。いつも自分の頭の中では大きな背景を想像しながらは書いているんですけど、今回は自分が海の中に潜って水面を見上げているようなイメージをずっと持ちながら書いてました。

――一方で途中コシの強い主張もあって、歌声としても不思議な気持ちにさせる部分があると思います。

やなぎなぎ 個人的には聴いてくださる方にゆらゆらしてほしいな、と思っているので、歌い方もちょっとゆらゆらさせてみました。

――そこには『エウアル』後のシングルとして、新しい自分を出したいというお気持ちもあったんでしょうか?

やなぎなぎ そうですね。やっぱりアルバムって大きな一区切りだと思うので、次の曲ではまた違うゴールに向かっていこうっていう意識はありました。なので、ライブとかもそうですけど、外側に向かっていく気持ちも大きくなってきて。今回のシングルでは、またもう一段階外側に行ってみようかなという気持ちになっていますね。

――今回のシングル収録曲すべてが、これまでの楽曲で見せてきたなぎさんらしさを堅持しつつ、新しい姿を見せているように感じられます。そのカップリング、まず「mnemonic」についてお伺いしたいのですが、こちらは作詞から編曲まですべてを担当されています。この曲はどういうときに作られた曲なんですか?

やなぎなぎ この曲は「アクアテラリウム」のデモをいただいたときに、すごく感動して。その感銘を表そうと、そのままの勢いでこの曲を書き上げました。歌詞にも海とかのモチーフを入れていて、「アクアテラリウム」と対比させている部分もあるような楽曲にしています。

――そうして自分ひとりですべて決めていく楽曲って、他の方と組まれるときよりもスムーズなんでしょうか?

やなぎなぎ いや、自分の曲の方が時間がかかりますね。いただく曲って、みんなちゃんと人が歌うことをイメージして書いてくださっているので、すごく歌いやすいんですよ。でも自分の曲だと、結構思いついたまま好き放題やることが多いので、「絶対これ、録るときに大変になるぞ」っていうのを、わかりつつも勢いでやっちゃうことはありますね。だって、困るのは自分ですし(笑)。

――では、今回の曲も時間がかかった?

やなぎなぎ そうですね。いつもよりちょっと時間をかけて作りました。同じテーマの作品ではあるんですけど、石川さんの作られたものとはまた全然違うものになったと思います。

――そして3曲目「You can count on me」。こちらは曲を流歌さんが作られました。

やなぎなぎ 以前にも流歌さんの作品にゲスト・ボーカルとして参加してたりはしてたんですけど、私の作品で書いてもらうっていうのは今回が初めてですね。

――今回はそれとは逆に招く側として、どういった作り方をされたんでしょう?

やなぎなぎ この曲は、ライブで一緒に盛り上がることを前提に作った曲なんです。実は前に流歌さんがライブに出演してくださったときに、「やなぎなぎファンをライブで楽しませる曲を作ってみたい」ということを言っていたんですよ。そのときは、自分のなかでみんなでライブを楽しむ方法があまりしっくりこなくて、具体的な話にはならなかったんですが、ライブを数やらせていただくうちに楽しみ方がちょっとずつわかってきて、気持ちがそこに追いついてきて。なので「流歌さん、今がそのときです」とお願いしました(笑)。

――そのような楽曲は、なぎさんのディスコグラフィーのなかでも新鮮に感じられます。

やなぎなぎ 確かに、ここまでガッツリ「一緒にやろうぜ!」っていう曲はありませんでしたからね。歌い方も歌詞も、かなり意識してストレートなものにしました。あと、レコーディングのときは私もボーカルを一緒に歌いながら、最初にバンドでせーので録ったんです。だから、その勢いも音源に出てるんじゃないかな? って思います。

 

「もしかしたらすごいことをやったのかな?」みたいな感覚が、おぼろげにはあります

 

――このシングルが今年を締めくくるリリースになりますね。もう2013年も終わりですが……。

やなぎなぎ ……まだ振り返りたくないなぁ。まだ今年が終わることを信じてないんで(笑)。

――わははは(笑)。では、リリースものとしてはいかがでしょう?

やなぎなぎ やっぱりアルバムは大きな出来事でしたね。私、こんなことになるとは思っていなかったので。これだけリリースを続けられて、まさかこんな大きな作品を出すようになるとは……っていう感じで、いまだに不思議な感じではあるんですけれども。それこそ今までにないくらいたくさんの方にアルバムを聴いていただけて、やっぱり環境も劇的に変わったところもあって。全然実感はないですけど、「もしかしたらすごいことをやったのかな?」みたいな感覚が、おぼろげにはあります。ただ、まだ振り返って俯瞰するような状態ではないですね。もしかしたら、俯瞰できるまで3年くらいかかるかもしれないです(笑)。

――そして年が明けたら、またアンコール・ツアーもあります。

やなぎなぎ そうですね。今回は会場も北海道と福岡が増えて、5ヵ所になります。両方ともイベントで歌わせていただいたことはあるんですけど、ライブ会場で歌うのは初めてですね。

――そんなツアーもある2014年は、どういう年にしたいですか?

やなぎなぎ 音楽、というかライブの楽しさが結構わかってきたのもあるので、いわゆるライブハウスとかそういう場所ではなく、それこそ森の中のような、いろんなものが視界に映るところで自分の曲を改めて生で聴いてもらいたいですね。いろんなところに行って、いろんな環境で「この曲をやったらどうなるのか?」っていうのを試してみたいです。例えば葉っぱのざわざわする音とか、そういうものがしっかり入ったりして、面白い音が作れたらいいなと思っています。

 Text by 澄川龍一(リスアニ!)

 

【プロフィール】
ヤナギナギ/5月31日生まれ 関西出身のシンガー・ソングライター。2006年より音楽活動を開始し、以降はsupercellや麻枝 准などさまざまなアーティストとコラボレーションを展開、同人からメジャーまで、さまざまなフィールドで活躍する。2012年2月には、「ビードロ模様」でメジャー・ソロ。デビューを果たし、翌年7月には待望の1stアルバム「エウアル」をリリースした。

 

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やなぎなぎ /「アクアテラリウム」

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01. アクアテラリウム
作詞:やなぎなぎ  作曲:石川智晶  編曲:MATERIAL WORLD
02. mnemonic
作詞・作曲・編曲:やなぎなぎ
03. You can count on me
作詞:やなぎなぎ  作曲・編曲:流歌
04. アクアテラリウム <instrumental>
05. mnemonic <instrumental>
06. You can count on me <instrumental>

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TVアニメ『凪のあすから』新エンディングテーマ
やなぎなぎ「三つ葉の結びめ」

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01. 三つ葉の結びめ
作詞:やなぎなぎ  作曲・編曲:デワヨシアキ
02. タイトル未定新曲1
03. タイトル未定新曲2
04. 三つ葉の結びめ <instrumental>
05. タイトル未定新曲1 <instrumental>
06. タイトル未定新曲2 <instrumental>

【DVD INDEX】(※ 初回限定盤のみ)
本人出演のMusic Video

 

【アンコールツアー情報】

「やなぎなぎ1st album発売記念ワンマンライブ「エウアル」アンコールツアー」

2014年1月25日(土)@札幌・PENNY LANE24
開場 16:30 /開演 17:00 (問 ウェス011-614-9999)
2014年2月2日(日)@福岡・イムズホール
開場 16:30 /開演 17:00 (問 キョードー西日本 092-714-0159)
2014年2月11日(火・祝)@大阪・umeda AKASO
開場 16:30 /開演 17:00 (問 キョードーインフォメーション 06-7732-8888)
2014年2月16日(日)@名古屋・ElectricLadyLand
開場 16:30 /開演 17:00 (問 サンデーフォークプロモーション 052-320-9100)
2014年2月22日(土)@東京・国際フォーラム・ホールC
開場 16:30 /開演 17:00 (問 ディスクガレージ 050-5533-0888)

チケット料金:
前売¥5,000(消費税込み/ドリンク代別) ※福岡・東京公演ドリンク代なし当日¥5,500(消費税込み/ドリンク代別) ※福岡・東京公演ドリンク代なし

チケット一般発売:
2013年12月14日(土)10:00~

受付に関するお問合せ先:
ディスクガレージ 050-5533-0888(平日12:00-19:00)

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