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INTERVIEW

2013.11.18

【リスアニ!WEB独占!】11/20発売!KOTOKO待望のNEW ALBUM『空中パズル』リリース記念スペシャル・インタビュー!

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「歌詞でKOTOKOだってわかる」って言われるようになったのは「SHOOT!」から 

――さて、アルバムも後半戦です。まずはKOTOKOさんがRO-KYU-BU!のために歌詞を書かれた「SHOOT!」のカバーになります。

KOTOKO 歌詞を書いたときは自分が歌うことは想定していなかったですけど、RO-KYU-BU!の5人がかわいく歌うイメージで書いたんですね。ただいろんな方から「歌ってほしい」という声もいただいていて、あと「歌詞からKOTOKO臭がする」とも言われて(笑)。自分の臭いを漂わせようとは思っていなかったんですが、こうやって「歌詞でKOTOKOだってわかる」って言われるようになったのが「SHOOT!」からなんですよね。なのでうれしいやらちょっと恥ずかしいやらで(笑)。で、実際に歌おうかというきっかけになったのが、去年の“ANIMAX MUSIX”のカバー・コーナーで、カバー・リクエストの上位になって、ステージで歌わせていただいたんですね。ありがたいことにその評判も良くて、だったら形にしましょうかという話になって。なので、これはファンのみなさんの声で実現した曲なんですよね。

――斎藤さんがリ・アレンジされるときにどんなオーダーをされたんですか?

KOTOKO KOTOKOバージョンにするにあたって、ガラっと変わったリミックスというよりは、原曲のキャッチーさを残した派手めでお願いしたいと思って。あとはこのアルバムに入れるとうことで『空中パズル』バージョンにしたいなと思って。なので、冒頭の「カシャーンカシャーン」というSEはパズルのピースがはまるイメージで入れてもらったんです。RO-KYU-BU!も、5つのピースが集まっているというので。

――そういえば本作のCMでは実際にKOTOKOさんがシュートするという面白映像がありましたが(笑)。

KOTOKO これは本当にぶっつけというか、「SHOOT!」を流しながら踊って、シュートをするというわかりやすい企画で(笑)。監督さんも、私が失敗すればするほど面白いらしく、「次はこけるバージョンで!」とか、ある意味事故待ちみたいな(笑)。でもCMではまだ流れていないですけど、ちゃんとシュートが決まったバージョンもあるんですよ! なのでそっちのほうを観てほしいです(笑)。CMでは私がトラベリングしたうえに入らないというバージョンが流れてしまっているので、みなさんには成功したものを観てほしい(笑)。初回限定盤の特典映像に入っていますので!!

――わかりました!(笑)。さて、続いては「フシ-ギノ-アナ」。井内舞子さんの作曲ですね。

KOTOKO 舞ちゃんはオールマイティですね。作家の布陣が決まったところで、アルバムのなかでバランスを取る必要があったんですけど、舞ちゃんはどこにも行ける人なんですよ。舞ちゃんにどのタイプをお願いしようかという話になって、最後の最後までバラードを入れようかと思ってそれを舞ちゃんにお願いしようかと…ところが、最後まで迷った挙句、バラードをやめて今回のような曲になりました。いわゆるアルバムで最後にはめたピースですね。

――井内さんもI’ve時代からの盟友ですから、ある種可変的なオーダーができたわけですね。

KOTOKO 舞ちゃんには「こんな感じで」ってたくさん行っちゃったんですね。ロックでかつ畳みかけるような。少しギター・サウンドのメロウな感じもありつつも……というたくさんのオーダーがあったなかで、全部バシっとハマった感じで仕上がりました。舞ちゃんに関しては何も言うことがない感じで、「ありがとう!」という(笑)。舞ちゃんは話がしやすいので細かくお願いするところがあって、そういう部分を柔軟にというか、彼女も度量の大きいある意味男らしい人なので(笑)、「任せて!」って言ってくれるんです。なので信頼しているので難しいところをお任せしちゃったんですけど、そこをバッチリ仕上げていただきましたね。

――続きましては「Rock☆DE フルーツバスケット♪」。こちらはパンキッシュな一曲になりました。

KOTOKO ここからちょっとロックなテイストを出していくコーナーになるんですけど、こういう曲をやりたかったんです。カッコイイところも出していきたいんですけど、ポップでロックでパンクな部分もある曲も、私のルーツでもあるので、1曲はこういう曲をいれようという希望があって。これはもともとアルバム用に作っていた曲だったんですよね。橋咲 透さんとは、アルバム以前にゲームのお仕事でお会いしていて、彼の作るサウンドに惚れていまして、アルバムを決まる前にこの曲のアレンジをお願いしていたんですよ。攻め攻めのなかでふっと肩の力を抜ける曲で、あとライブでもコール&レスポンスができる曲がやりたいと思って。

――そしてアルバム終盤の、斎藤さんによるミディアム「サクラノアメモエギノヨ」です。

KOTOKO いただいたときにまず「いい曲だな」って。でも、いい曲って難しいんですよね。なので苦労した曲でもあるんですけど。「frozen fir tree」もそうですけど、いい曲だなって思う曲は、聴いたときに絵が浮かぶ。この曲も私のなかで好きな楽曲です。

――そういえば、「frozen fir tree」と同じミディアムですが、こちらも植物がタイトルに入っていますね。

KOTOKO そうなんです!「サクラノアメ」が春から夏にかけての曲で、「frozenfir tree」が秋から冬にかけての曲なんですよね。これで四季が揃うというか。初期の頃は景色や情景を浮かぶ曲が多くて、今回そういう曲が減ってはいるんですけど、やっぱりそういうのは残したいなと思って。私らしい部分が残されているのは大きいなと。

――そして続いては「Loop-the-Loop」。こちら2010年のシングルと、結構前の楽曲になりましたね。

KOTOKO そうなんですよ。アルバムには入っていなくて。そういうシングルが結構あってもったいないと思っていまして。改めて聴いてくれる人も増えると思うのでよかったなっと思います。

――懐かしくもあるんですが、これがアルバムのなかに違和感なく収まっているのがなんとも新鮮な印象で。

KOTOKO 「シングル何は入れましょうか」っていう話になったときに、アルバムの骨組みとして、バランスを作る楽曲がいくつかあったんですよね。そのバランスを上手に組み立てる、大切な骨組みになったのがこのシングルなんですよね。

――そしてシングルが続きます。今度は「リスタート」。最新シングルなんですけどなんとなく昔を思い出す、こちらもまた懐かしい心地良さがありますね。

KOTOKO それはうれしいです。まさにそれを狙ってというか、ゲーム「恋愛リプレイ」のテーマソングの持つ意味合いもそうなんでうすけど、「恋愛リプレイ」の過去に戻ってスタートしてみようというストーリーもそうだし、ポップな要素や4つ打ちの要素とかはI’veに入って育てられた部分なんですね。それで10年ぐらいやってきて独立して、学んできたことを自分でできないかなって、高瀬一矢に教えてもらったものをやってみようと。例えば私の好きな曲で「Feel in tears」とか「Wing My Way」とか、「いいな」って思って歌わせてもらったものを自分が作ろうって挑戦したものなんですよね。昔からのファンから「懐かしいね」って言われるのはううれしいですね。

――そしてアルバムもクライマックスです。ふたたび高瀬さん作曲の「P◇lyiG△n」

KOTOKO この頃は高瀬さんがもうすごく忙しくて、「でもお願い!」って無理やりお願いした曲です(笑)。最近はいろんな方の楽曲を作られているイメージだったので、それだけに難しかったと思うんですよね。そのなかでも違う、KOTOKOだからというカラーをつけていただいたと思うんですよ。あとポリゴンって多角形なんですけど、高瀬さんに確認したわけではないんですけど、サビのビートは多角形がぶつかるような音を入れていただいて、私が考えていたイメージを表現してくれたのかな―って、愛情を感じますね。

――そしてアルバム最後はsatさんとの「→unfinished→-Album ver-」

KOTOKO 私のここ2年間を見守ってくれていた人たちが、「そうかそうか」って納得してくれたのがこの曲なんですよね。「ヒラく宇宙ポケット」では挑戦している私の姿を見守ってくれていたと思うんですけど、「→unfinished→」を聴いて「なるほど」って安心してくれたというか、自分のやりたいことを突き詰めているなと思ってくれたのがこの曲なのかなって。

――しかもアルバムを「→unfinished→」でフィニッシュするというのも。

KOTOKO そうなんです! 「フィニッシュなんだけど、まだ次に続くよ!」っていう意味もありますね。この曲は最後しかないだろうなってずっと思っていました。すごい力を持っている曲だと思います。

 

ツアーでみんなと想いを共有できたら、その先の10周年もいいものができる

 

――こうして話を聞いて、改めて重厚なアルバムに仕上がりましたね。

KOTOKO 全部A面みたいなアルバムを作りたいなと思っていたところ、みなさん素晴らしいアーティストさんなので、夢の舞台になったみたいな。そんなイメージなんですよね。

――本作リリース以降、いわゆる「→unfinished→」の矢印が示すところですが、来年1月にはツアーが控えていますね。

KOTOKO 今回のアルバムがすごくアグレッシブな作品なので、そういう意味ではライブもかなりアグレッシブなものになるんじゃないかなって思っているんですね。それが年初めに行われて、来年の4月には10周年に突入するので、10周年イヤーに向けて勢いをつけたいなと。

――『空中パズル』をライブで再現するツアーのあとの10周年イヤーの開始という、また来年も大きな年になりそうですね。

KOTOKO 10周年はひとつ区切りというか、やってきたことやいただいたもの全部をひっくるめてみなさんに感謝できるときだと思うんです。1月のツアーはその前にやってきたものを積み上げて、こういうものが出来ましたよと観てもらうようなものなので、これでひとつみんなと想いを共有できたら、その先の10周年もいいものができるんじゃないかなって思います。10周年の前に宿題じゃないですけど、やってきたことを提出して「どうですか?」という。なので、まずは『空中パズル』で思いっきりライブをやりたいなと思いますね。たくさん聴いていただいて、ライブで盛り上がりたいなと思うので、よろしくお願いします!

 

Text by 澄川龍一
 


[プロフィール]
コトコ/1月19日生まれのシンガー・ソングライター。北海道の音楽集団であるI’veの歌姫として2000年より歌唱、作詞として活躍し、2000年代を代表するシンガーとしてゲーム/アニメ・シーンで絶大な支持を集める。2011年よりI’veを独立し、シンガーとしての活動の一方でRO-KYU-BU!や南條愛乃などへの楽曲提供など、さらなる幅広い活動を展開中。
◇HP=http://www.whv-amusic.com/kotoko/  

■CD情報
KOTOKO 6th Album
『空中パズル』
2013.11.20 Release

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・初回盤 CD+特典DVD付き2枚組
【DVD収録内容】My-Les Music Video/LIVE TOUR DOCUMENTARY 2012/空中パズル TV-SPOT

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・通常盤

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