【連載】畑 亜貴「回想という名のアニソントマソン」<br>第2回目ゲスト:石川ゆみ

【連載】畑 亜貴「回想という名のアニソントマソン」
第2回目ゲスト:石川ゆみ

2019.12.12
連載

リスアニ!10周年イヤーを祝い、本誌連載「骸になるまで声を出せ」でもお馴染みの作詞家・アーティストの畑 亜貴が毎回縁のあるゲストを迎えお届けする回想トーク連載「回想という名のアニソントマソン」。第2回のゲストは、畑さんが作詞を担当するラブライブ!シリーズでの振り付けでも知られる石川ゆみさん。ゆみ先生と言えば、この夏に行われた“ランティス祭り2019”での畑さんのステージの振り付けを担当したことも話題となったが、音楽のなかでも“言葉”を生業とする畑さんが、ゆみ先生のダンスという“動き”のどこに惹かれたのか。そしてそのコラボから生まれた“言葉と動き”の関係性とは……?

おふたりはこれまでラブライブ!シリーズをはじめ数々の作品で作詞と振り付けという点でタッグを組んできましたが、より深いコラボができたのが今年なんですよね。

畑 亜貴もう私にとっては記念すべき年で、“ランティス祭り”で披露した「毀レ世カイ終ワレ」で、ゆみさんに振り付けていただけて。

石川ゆみ私もまさか、こうしてご一緒させていただけるとは思っていませんでした!

ゆみさんの振り付けをこれまで何度も観ていて、ダンスの素晴らしさに憧れていたので、「私も1回踊ってみたい!」という夢があったんです。でもそういう機会なんてないだろうし……って思っていたんだけど、久しぶりに“ランティス祭り”でシンガーソングライターとして出るときに、「どうしても踊ってみたい」という思いになって。それで今年の新年会でお会いしたときに、「今だ! 今しかない!」と思ってお願いしました。

今年に入ってからのオファーだったんですね。

石川そのとき私も会場の隅のほうにいて、ランティスのスタッフさんに「あそこにいらっしゃるのは畑先生ですよね? ご挨拶したいんですけど……」って言ってから、15分くらいかけて近づいていって(笑)。

そんな! 走ってきて、なんなら私の胸に飛び込んできてくださいよ(笑)。いつでもオープンです。

(笑)。ちゃんとお話をする機会はそのときが初めてだったんですか?

もちろんその前にお会いはしているし挨拶もしているんですけど、どうしてもライブの現場が多いので、お互いじっくり話せる状況ではないじゃないですか。

石川雰囲気的にかしこまっちゃいますよね。周りにもいろんな方がいるし。

いろんな人の波の中でね。そこで「好き!」とか「素敵!」という感情を伝える場ではないかというためらいがあって。

石川私も言いたいことはめちゃくちゃあったのですが……。

一応大人の挨拶を交わし、お互いの立場的なものを挨拶して。

石川「いつもお世話になっています」って(笑)。

いつも言うのは「今回も素晴らしくて」という言葉で、「実は大好きで!」って言いづらい。あとはゆみさんを独り占めしちゃいけないなと。

想いは内に秘めたままで(笑)。

石川私も勝手に愛を育んでいました(笑)。

畑さんがラブライブ!でのゆみ先生の振り付けを目撃したというのが2012年2月、横浜BLITZで行われたμ'sの1stワンマンだったんですよね。

そうです。そのときに振り付けのかわいさに衝撃を受けて、歌詞が飛び込んでくる振り付けに「すごいな」って。

石川恐縮です……!

そのときはまだ『ラブライブ!』のプロジェクトとしてもブレイク前夜というか、いわゆるグループとしてもこれからな時期のステージでしたよね。そのステージで衝撃を受けたと。

そうなんです。今思うと、素晴らしく表現できているというより、そこに向かう段階だったんですね。その途中だったからこそ、振り付けが飛び込んできたのかもしれないですね。たぶん、「今から何かを頑張っていくんだよ」っていう若干の未熟さもあり、でも頑張って踊っているというのが振り付けで表現されているし、さらには言葉が届いているし届けようとしている、と感じたんです。音楽とダンスとパフォーマンスという一連の流れに感動してしまって、彼女たちがすごいことになったらいいなって本当に思いました。こんなにかわいい音楽を、こんなにかわいい振り付けで空間に描き出すことができたら楽しいって、心の底から思いましたね。

今から7年ほど前ですが、そのときすでに彼女たちに青春の煌めきが。

あったんですよ。彼女たちに作った曲が、彼女たち全体の存在感として生で落とし込まれた初めての瞬間って、そのライブだったんですよね。それでひとつ、彼女たちの輝きというものが腑に落ちたというか、「私が広げていったらいいのはここなんじゃないか」って、当時の未熟さも含めてそう思ったんですよね。パフォーマンスを見てそう感じたんです。

ゆみ先生としては、振り付けをするときに何か意識することはあるんですか?

石川とにかく何度も楽曲を聴いて歌詞を読み込ませていただいて、コンセプトに沿って思ったままに創らせていただくんです。『ラブライブ!』も作品ありきなので、最初はどんなキャラクターがどのように踊るか、ということは何も決まっていなかったんですね。そこで自分を通して創らせていただいて、それをのちにキャラクターが踊り、メンバーが踊るという。何よりインスピレーションは先生の歌詞と、音楽からいただいているので。

ゆみさんは音楽をストレートに受け取ろうという姿勢が本当に素晴らしいと思います。真正面から向かい合って受け取ったものを出していこうという感じじゃないですか。

石川いやあ、もうそれしかないですから! やっぱり曲と歌詞ですよね。それが自分のやり方なのかもしれないですけど、亜貴さんの歌詞はどうしても引っかかっちゃうんですよ、いい意味で(笑)。それは周りのコレオやダンサーの子たちにもそうで、とても刺激を受けるんですよね。物語を読んでいるみたいな感じで歌詞を体に入れさせていただいているので、私にはすごく大事なものなんです。

受け取ってもらった言葉が動きになって、キラキラして出てくるわけじゃないですか。当時は自分の作業に没頭していただけですけど、そうやって何重にもキラキラしたものが作られていったんだなって今だから思いますね。

歌詞やサウンド、そして振り付けといったそれぞれのパートが干渉し合うことによってできるキラキラであると。

そうなんですよね。倍増して響き合って。あとμ’sのみんなが曲を歌っている間にも成長していったじゃないですか。どんどん輝きが増していって、クライマックスに向かってパーって輝いていったんだなって思うと、胸がキュンとなりますね。

石川その、どの時代を切り取っても亜貴さんの歌詞があって、背中を押してくださっているのは歌詞なんですよね。本当にそう思います。

たしかに成長していく美しさというものはありますよね。

石川私としては「やるしかない」という考えなので、最初から不安はなかったんですね。でもμ’sは途中から、私が言わなくても自分たちでなんとかしていったんだと思います。

どんどん考えて、没頭していって、その没頭度が上がっていたんだと思います。それが歌にもダンスにも表れていくようになったんだと思います。

石川そうですよね。

そうした成長の集大成が、2016年の東京ドームにあったわけですよね。そしておふたりはそこからAqoursも手がけるようになります。

石川なんとなく時代を感じるんですよね。Aqoursの子たちは若いし、新人類という感じだったので(笑)。

わかります、μ’sとはまた違いますよね。

石川なのでやっていて面白いなって思いました。

でも私の中ではμ’sとAqoursって繋がっていて。μ’sがいたからAqoursが出てきたというのもあって、両方ともが輝く存在にしたいからAqoursには「輝いてくれないと困る!」って思っていましたね。なので、私のなかではとにかく責任感がありました。だから今、彼女たちもそれぞれの光で輝いた存在になって、少しホッとした気持ちになっています。今はもうそこから新しい時代に入っているので。

石川ああ、わかります。私はキャラクターというよりメンバーと接する機会が多いので、Aqoursの子たちはすごくプレッシャーを感じていたはずです。彼女たちはいろんなものを背負いながらも目の前のことを一生懸命やっていたので。

Aqoursにおいては大会場でのライブも多くなって、ステージが巨大化するにつれて見せ方も複雑化しますよね。そこでの振りの合わせ方はもちろんですが、また細かい立ち位置を記憶したり、やることが本当に膨大になっていったのではないかと思います。

石川それを1曲のうちにやらなくちゃいけないんですよ。Aメロでのこの位置、サビになったらこの位置。で、途中でまた変わって……というのを1曲で何個も覚えて、それを20曲以上やっているわけなので。

超人だ……!

そこにもちろん歌詞を覚えて歌って、カメラ位置も把握して。

石川でも、それはアイドルの子たちってみんなやるんですよ。ステージの番号で立ち位置を覚えて、歌詞を覚えて歌を覚えてカメラを意識して……というのはみんなやってるんです。でも、彼女たちがすごいのは、さらにそこでアニメと合わせなくちゃいけないというプレッシャーが乗っかっている。そこがほかと全然違いますね。

彼女たちだからこそ表現できるものというのも出てきますよね。

そうですね。特にAqoursのときは「ここまでできるんだ」って可能性が広がりました。「もうちょっと言っちゃっていいんだ」って。

石川私も同じことを思いました!

だから逆に、言葉はもっと素朴にしてみようとかね。難しい言葉を当てていくのではなくて、簡略化することで彼女たちの大きさが見えるんじゃないかなって。歌詞でそういった冒険をしたりもしました。挑戦する彼女たちの動きを見て書いていったので、そこはゆみさんの仕事にも影響を与えているんじゃないかなと。

石川ビンビンきてます!(笑) 「キセキヒカル」という曲をいただいたときに、細かく踊りを付けるのではなく、その感情のままを出そうと思って振り付けさせていただきました。それが、高海千歌ちゃん(伊波杏樹が演じる『ラブライブ!サンシャイン!!』に登場するAqoursのキャラクター)にバチンとハマって。それは踊りのスキルというよりも、その歌詞を受けたインスピレーションをどうやって体で表現するか、また表情で表現するかというところだったので、もちろん振りは教えるんですけど、それ以上に彼女たち自身が表現して出来たものなんですよ。

すごくいい顔をしていましたよね。曲としてキャラクターとしての人生を生きているなって。それが自分にも重なるから、熱を持って届いてくるじゃないですか。「そうか、頑張ってきたもんね」って。

石川まさにそれです!

今のお話を聞いて、そうした歌詞と振り付け、いわゆる“言葉と動き”が互いに干渉し合って大きな感動が生み出されるんだとあらためて実感しました。

お互いに語り合わなくても心で繋がっていたんだなって思いますね。

石川だから今年はいろいろ接点を作っていただいたので、「また何かあるんじゃないか?」って思います。だってこの9年間でこうしてじっくりお話しする機会もありませんでしたし。

私も話したかったですよ。

石川もちろん私もです! この先何があるんだろうっていうぐらいの交流をさせていただきました。

そうした交流のハイライトとなるのが、冒頭にあった“ランティス祭り”でのパフォーマンスでした。あらためてゆみ先生の振りを入れたステージをやってみていかがでしたか?

あのね、素晴らしいんですよ。何が素晴らしいって、別に私の踊りのスキルがあるわけではないんですけど、私の最小限の踊りで最大限の効果があり、そして言葉と動きが繋がっていて。自分では本来その動きの発想がなかったんですけど、家でも復習していると、「あ、たしかにこの言葉とこの動きってリンクするんだな!」って感じるんです。

石川うれしいです……!

すごくテクニカルな動きじゃないんだけど、丁寧に動かすことによって歌がより一層届くんだなっていうゆみさんの魔法に気がついて。シンプルな動きでもそのすべてが込められているとなると、複雑な動きになるともうそれはすごいことになると(笑)。だから『ラブライブ!』のステージを観てもみんなにあんなに届くんだってわかったんですよ。私はどうしても頭で考えて頭で理解し頭で受け止めるんですけど、それを体で感じることができる喜びっていうのを初めて実体験したんですね。「体で表現できるんだ! 自分のことが」って気づいて、感動しました。

畑さんという言葉や歌の人が体で表現できることに気づいたわけですね。

実体験して「なるほど~!」という感じがありましたね。これはみんな頑張っちゃうと思う。この動きをなんとか自分のものにしようってなっちゃうんです、みんな。

石川そんなこと言っていただいたのは初めてです。ありがとうございます! 私は普段、達成感ってあまり感じたことがないんですけど、振りを教えていて何回かに1回、「よしっ!」っていう瞬間はあります。「それそれそれ、やっと出会った!」っていう。

出会った、ですか。

石川全員が集中して、バシッとハマったものを見ると、「やったー! これこれ、これに出会いたかった!」っていうのはあります。振りって元々は自分の中でイメージができていたものなので、それを人を通して体感できたときに、「出会えたー!」ってなるんですよ。

「出会えた」っていい言葉ですね。

石川そういうときはその映像を繰り返し観ますね。バシッときたときの映像は寝るまで何回も観ます、好きすぎて(笑)。

畑さんも“出会えた”と思う瞬間はありますか?

完全に私の好みですが、「きたっ!」というのはたまにあるんですよ。普段は仕事としての完成度を高めていくので、私の趣味というのは置いておいて没頭するんですけど、思わぬところで個人的な好みにスパンとハマると「ハッ!」となって、奇跡のご褒美をもらったような気がします。もちろんその曲は何回も聴いちゃいますね(笑)。

石川私も今回、亜貴さんの作品で振りを創らせていただいたときは映像を何回も観ちゃいました。やっぱりいつものダンスとは全然違うんですよ。違うんですけど、めっちゃ楽しかったんですよ。私も創作ダンス出身なので、あの世界観を独自に想像するのが楽しくて。

畑さんの楽曲のような世界観は、普段のお仕事としてはないものですか?

石川お仕事としてはあまりないですね。バックダンサーも4人出させていただいたんですけど、あのような大きいステージでいわゆるアイドルソングではなく独特の世界観のある楽曲で踊らせていただく経験があまりなかったので、ダンサーもみんなすごく喜んでいて。私も純粋にクリエイターという意識で携わらせていただきました。普段はお仕事という意識が大きいので。

普段はみんなで、仕事として出会った世界観を実現するために力を注いでいるじゃないですか。ただ自分の曲の場合は、自分の魂の在り方や生き様をむき出しにして見せるというもので、そのときにゆみ先生の踊りで自分の曲の世界観を見せられるのは……なんだろう、「イエーイ! 素敵なラッピングで魂をどうぞ!」って感じ(笑)。

石川そのラッピングもこちらで解釈して自由にやらせていただけて、とても光栄でした!

あらためて、自身の音楽にダンスという動きを取り入れた感想はいかがでしたか?

自分の体に対して「今までごめんね……」って。自分の動きに対して重きを置いていなくて、首から上しか動いていなかったのですが、全身を使って届けなくちゃいけないなって、人生にはまだまだやらなきゃいけないことがあって、それをちゃんと届けなくちゃいけないなって思いました。まだ学習が足りないなって。

石川私も学習しました。踊りというのはご自身の生き様が出るんですよね。あのステージに立っているのが亜貴さんだったから、あの踊りができたんです。亜貴さんが作られて亜貴さんがセンターで歌ったから、亜貴さん色のステージができたと思います。

ダンススキルではなく、立ち居振る舞いが美しくて絵になるアーティストもいますよね。

石川そうそう、そうなんですよ。亜貴さんも本当に綺麗で、天女でした!

そんなに綺麗でもないし、すごいものを作っている人間ではないですけど、それがなくても表現したい人間としてステージに立つんだったら「全部見せるしかないんだ!」って、そういう覚悟の後押しをしてくれたのが振り付けだったんですよ。ダンスが完璧でなくても、そこに立ってそれを見せること自体が、届ける行為には必要なんだって。

石川すごく綺麗なんですよ。ご自身が「まだまだだな」っておっしゃっているというのは、亜貴さんの理想とするものがまだ先にあるんでしょうね。今でも美しいんですけど、その先に見えるものがあるんですよ、きっと。

そう、理想があるんですよね。で、理想って届かないものであるとは思うんですけど、できる限りそこに手を伸ばし続けるという姿勢自体がなくなったときに、自分は格好悪い人になっちゃうんだなって思っています。だから、できなくても手を伸ばすんですよ。

知ってしまったからには、畑さんの音楽のなかでも“動き”というものの探究が始まるのでしょうか。

うん、知ろうとした思いを持ち頑張りたいと思います。

しかし、キャリアを重ねたあとに新しいことを見つけるというのは勇気のいることですよね。

石川基本は人に提供するもので仕事をしているので、それ以外に自分自身が何かに挑戦するとなったら相当勇気がいると思います。

いやいや、至らぬことばかりです。

石川何をおっしゃいますー!(笑)。そこは「大丈夫、大丈夫!」って言いたいですね。

おふたりの話を聞いていて思うのは、ゆみ先生のポジティブさと畑さんとのコントラストが面白いんですよね。

石川私、人の背中を押すのが大好きなんです。

ゆみさんのパワーってすごいの。いつも何かを与えてもらっている。私は根がネガティブで、たまに『ラブライブ!』の光がスッと差し込んでくる(笑)。基本は闇の中を生きているので。

石川でも、闇作品も素晴らしいんですよ。

ゆみさんは光なんですよ。

石川でも本当に、大丈夫です! 私は嘘つかないので。嘘を言えないのでダメなときはスンと押し黙ります(笑)。

でも、ダメから始まることもありますよね。

石川そうですね。自分のダメなところと向き合って成長させることが大事だし、成長した喜びを知れるのは頑張った自分自身だけだと思うんですよ。大丈夫な人はひとこと言うだけで大丈夫になりますしね。

このおふたりの光と闇のタッグは、またどこかで観てみたいですね。

ぜひまた何かをお願いしたいです。今日というこのチャンスに乗じて(笑)。

石川いつでもお願いします!

やりたいことって口に出さないと叶わないですからね。なので、心から「やりたい」と思ったことは常に口に出すようにしています。だってみんなエスパーじゃないんだから、私の欲望は誰にも気づかれない。でも口にするのも、それを心から思ったときじゃないと伝わらないなって思います。社交辞令で「じゃあ、また次もお願いします」って言っても実現度は低い。心から思ったときにこそ言わないと。だから今、心から言っています(笑)。

石川受け止めました(笑)。あと私もやってみたいこととしていつも思っているんですけど、亜貴さんと一緒にお話しするときは亜貴さんの歌詞を並べたいんですよ。並べて、映像も観て、「この歌詞のときがこういう動きなんだよ」ってやりたくて。

うわあ、それは実現したらすごいですね!

石川大変かもしれないですけど、それはいつかやりたくて。「この歌詞にはこの振りを付けました」というような解説を。

そういうイベントやりません? リスアニ!の10周年を祝いつつ、「“動き”と“言葉”の研究会」を(笑)。

Interview & Text By 澄川龍一

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