熱い『東京リベンジャーズ』ステージに続いたのは、昨年10月にポニーキャニオン移籍を発表し、今年1月に第一弾となる3rd EP『ShAdow』をリリースした伊東健人だ。軽やかなバンド演奏にのって、ステージ中央からスッと現れた彼は、「みなさんこんにちは、伊東健人です! まだまだ一息つかせませんよ!」と爽やかに語りかけて「CharismA」を激しく歌い上げる。シュッとした出で立ちから迸る熱量の高いパフォーマンスとリズミカルな歌唱が、一気に会場を彼の世界に引き込んでいく。2曲目はイントロからベースの効いた「サッドマンズランド」。キタニタツヤがプロデュースを手掛けた小粋なナンバーを歌い上げる伊東は、余裕もたっぷり。学生時代から楽曲制作、歌、楽器演奏と長く音楽活動を続けてきている音楽家としての貫禄が、パフォーマンスの端々から伺える。歌い終えて素早くアコースティックギターを抱え、次に届けたのはジャジーなサウンドとラフな伊東の歌声が魅力的な「コーポA」。軽やかなスキャット&フェイクと揺れるリズムが、アダルトな世界を広げていった。
拍手を浴びてギターを置き、話を始める伊東。ポニーキャニオンに所属して初めての仲間とのライブに「新参の自分が早速出させてもらうのは嬉しいこと」だと言い、「自分のライブでもポニーキャニオンのアーティストさんのカバーはやらせていただいていますが、今日、想像もつかない角度から、この曲をカバーします」と宣言すると、客席から「おお~?」と声が挙がる。「びっくりすると思います……びっくりしなかったらごめんね! しなくてもFu~! って言ってください」と笑いを誘って届けたのは、「気持ちを入れ替えて熱い熱い曲を」と紹介した地縛少年バンド(生田鷹司×オーイシマサヨシ×ZiNG)の「No.7」だ。曲名を告げると会場も騒然となる。ハードなサウンドと激しく畳み掛けるボーカル。伊東の伸びのいいハイトーンが、圧倒的な熱量で迫る。「もっと力をください!」とシャウトしながらオーディエンスを煽り、ミラーボールが鮮やかな光を放射する。のけぞりながら放つロングトーンも圧巻だった。大歓声が起こった後は、ぐっと雰囲気を変え、おしゃれなシティポップテイストの「My Factor」へ。柔らかな伊東の歌声は、先ほどまでとは別人かと思うほど変幻自在だ。左右に手を振り、心地良いひとときに浸った。続いては、優しくも、跳ねるビートに体が揺れるラテンナンバー「meAningless」。スパニッシュテイストのギターが、曲に潜む情熱を感じさせてくれる。
客席とユーモラスなやりとりをし、「さぁ、コラボタイムですよ!」と宣言して土岐隼一を呼び込む。ワンマンライブくらい汗をかいている伊東が「なにあれ、「No.7」って!なんであれ、1人で歌ってんの俺!」と楽曲のハードさに手を焼いた声を出し、「No.7」が主題歌のTVアニメ『地縛少年花子くん』に出演していた土岐に向かって「(歌いに)出てよ!」と言うと、土岐は「僕も出たいとスタッフに言ったんですけど、コラボがあるからダメですって言われました(笑)」と答える。気心の知れた2人のトークが実に楽しい。そしてエレキギターを伊東が背負い、アーティストとしては初共演となる土岐とのコラボで披露したナンバーは、伊東健人がギターボーカルのヤスを演じている『SHOW BY ROCK!!』の劇中バンド・DOKONJOFINGERの「移動手段はバイクです」。
大歓声のなか、2人で声を合わせて「よろしくお願いしまーす!」と気合を入れ、土岐が「もっと!」とオーディエンスを激しく煽る。伊東がエレキを掻き鳴らし、歌唱力に定評のある2人が歌声を重ねるこのコラボは、聴き応えも満点だ。伊東も煽りのセリフを激しくシャウトし、圧倒的なステージを披露した。土岐が去り、伊東健人ゾーンのラストを飾ったのは「Answer」。ここでも彼はエレキギターを弾き語り、アッパーなハードチューンを畳み掛けた。
そして汗を光らせて歌い終えた伊東が、「最後ですよ、土岐隼一! あっち!」と客席を指さすと、下手前方の扉の前にいたのはスポットライトを浴びた土岐隼一! 爽やかに「オーダーメイドライフ」を歌いながら通路を歩く土岐の姿に、総立ちのオーディエンスも大興奮だ。ステージに上がり、伸び伸びとロングトーンを響かせた土岐。次の曲は、ピンクと青のライティングも印象的な「SCIENCE」。「さぁ、今度はみんな手を挙げて!」と言うと客席も反応。低音から高温まで彩りのある妖艶なボーカルを聴かせ、客席にもマイクを向ける。楽曲の独特の世界観へとオーディエンスを誘ってくれた。
「改めて“P’s TRIVAL 02”へ起こしいただき、ありがとうございます! 楽しいですね~、フェスって!」「今日は箱推しとなって帰ってもらいたいと思います!」と声を張り上げた土岐は、「座っていいよ、俺の話長いから」と笑いながら、10年続いている“P’s LIVE”のヒストリーを紹介。先程はトークに参加しなかった『東京リベンジャーズ』での歌唱を振り返り、リハーサルで特攻服が用意されていて「そうかぁ、(羽宮)一虎で歌うのか……どんな顔して歌おう」と思ったこと。アーティストとしてのソロステージとキャラクターとしての歌では気持ちを切り替えるため、「控室で俺の頭の中で、大変なことになっていた」のだそう。でも、自分のステージ前に伊東健人とのコラボ曲があったことで、アーティストモードに戻れて「いい助け舟を出していただいた」とフェスならではの構成にも感謝。さらにP’s Recordsには「下野さんだったり」他のアーティストもたくさんいるので、「いつかもっともっと大きな“P’s TRIVAL”ができたらいいなと思います。引き続き応援をお願いします」と語りかけた。そして次のコラボ曲に向けて「僕も歌ってるんですけど、他の方も歌ってるんです。誰だと思う? 呼んでみようか!」と言うと、特攻服を着たままの林勇がステージへ。すると、まだタイトルを告げていないコラボ曲のヒントになるようにと「ちょっと僕持ってきました」と、隠していた羽宮一虎の特攻服を取り出して、土岐の肩に羽織らせる。「というわけで「Cry Baby」(TVアニメ『東京リベンジャーズ』8・3抗争編・血のハロウィン編オープニング主題歌/Official髭男dism)を歌わせていただきます!」と土岐が宣言すると、客席はまたも大興奮に包まれる。「この日をずっと待ってたぜ!」と一虎になりきった土岐が叫ぶと、林もマイキー(佐野万次郎の愛称)になりきり「こんなかに、俺らの「Cry Baby」聴くの日和ってる奴いる?いねえよなぁ!!」とシャウト!歓声のなかで始まった「Cry Baby」は誰もが知る高難度曲だが、抜群の歌唱力を誇る土岐と林のデュエットは、その難度を感じさせない。張りのある透明感溢れるハイトーンが魅力の2人の歌声は、ハーモニーも相性もぴったりだった。林を送り出し、再び土岐のソロステージへ。ダンサブルでアッパーな「Good For」でさらにオーディエンスを盛り上げ、「Hi!Hi!」のコールを聴く土岐は、とても楽しそうな顔をしていた。
「楽しかったですか~?『Cry Baby』どうでした?」と問いかける土岐に、歓声が襲いかかる。そして「次の曲はグルーヴ感が大事。楽しんだもん勝ちの楽曲です」と言って、「ブン回センセーション」へ。ぴょんぴょんと飛び跳ねながら、オーディエンスと一緒にタオルをぶん回し、土岐がステージを走り回る。曲の途中で「特別ゲスト、カモーン!」と声を挙げると、なんと他の出演者全員がタオルを回しに登場! ステージ狭しとみんなが駆け回り、跳ね回る、タイトル通りのセンセーショナルな演出で楽しませてくれた。大盛り上がりの熱を保ったまま、土岐ステージも終盤。ポップに疾走する「Glorious World」では真っ白いライトが客席に降り注ぎ、土岐の明るい歌声が会場の隅々まで染み渡る。そして彼のゾーンの最後に届けられたのは、やはりこの曲「Another Birthday」。バンドのサウンドに包まれて、土岐の穏やかな人柄が滲み出る美しい歌声が響き渡る。心が高揚し、どこまでも広がる多幸感。「楽しかったですか? 最高の1日でした!」と告げる土岐の温かな笑顔に、オーディエンスも笑顔になった。
イベントの最後は、出演アーティストが集合。改めて1組ずつのステージを一緒に振り返り、最後に全員でもう1曲を届ける。「今日みんな楽しかったよね、1つになれたよね?じゃあ最後はもっともっとみんなで1つになれるこの楽曲で!」とスタートしたのは、レーベルメイトでもあるOxTの「UNION」! 1組ずつフレーズを歌いつなぎ、元気いっぱいに駆け回りながらコーラスを重ねるパフォーマンスが、なかのZERO大ホールに幸せを運んでくれた。
ここでしか味わえない意外なコラボあり、熱のこもったソロありと、多彩な演出が詰め込まれた“P’s TRIVAL 02”。ライバルでもあり、大切な仲間でもある彼らのステージは、最初から最後までハッピーが続いた貴重な時間だった。次なる“P’s TRIVAL”を楽しみに待ちたい。
“P’s TRIVAL 02”
2026年4月12日(日) なかのZERO大ホール
<セットリスト>
M01.理由のない光/OrJourney
M02.笑うことに理由なんていらない/OrJourney
M03.Get Swag/OrJourney
M04.Lasting story/TVアニメ『東京リベンジャーズ』花垣武道&佐野万次郎(CV:新祐樹&林勇)
M05.Rusted Fist/TVアニメ『東京リベンジャーズ』花垣武道(CV:新 祐樹)
M06. SIDEKICK/TVアニメ『東京リベンジャーズ』龍宮寺 堅(CV:福西勝也)
M07.PILGRIM/TVアニメ『東京リベンジャーズ』場地圭介&羽宮一虎(CV:水中雅章&土岐隼一)
M08.Ghosts/TVアニメ『東京リベンジャーズ』羽宮一虎(CV:土岐隼一)
M09.六幻/TVアニメ『東京リベンジャーズ』佐野万次郎(CV:林 勇)
M10.REBEL ERA/TVアニメ『東京リベンジャーズ』佐野万次郎&龍宮寺 堅(CV:林 勇&福西勝也)
M11.CharismA/伊東健人
M12.サッドマンズランド/伊東健人
M13.コーポA/伊東健人
M14.No.7/伊東健人(地縛少年バンドカバー)
M15.My Factor/伊東健人
M16.meAningless/伊東健人
M17.移動手段はバイクです/伊東健人×土岐隼一(DOKONJOFINGERカバー)
M18.Answer/伊東健人
M19.オーダーメイドライフ/土岐隼一
M20.SCIENCE/土岐隼一
M21.Cry Baby/土岐隼一×林勇(Official髭男dismカバー)
M22.Good For/土岐隼一
M23.ブン回センセーション/土岐隼一
M24.Glorious World/土岐隼一
M25.Another Birthday/土岐隼一
M26.UNION/ALL LINEUP(OxTカバー)
関連リンク
P’s TRIVALオフィシャルサイト
https://pslive.jp
期間限定の事後通販を実施中!
URL:https://canime.jp/pstrival/
【販売期間】
2026年4月30日(木)23:59まで