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INTERVIEW

2025.08.20

【連載】アニソン野外フェス「ナガノアニエラフェスタ2025」開催近づく!出演アーティストに本番への意気込みを聞く!! 第6回目:岸田教団&THE明星ロケッツ

【連載】アニソン野外フェス「ナガノアニエラフェスタ2025」開催近づく!出演アーティストに本番への意気込みを聞く!! 第6回目:岸田教団&THE明星ロケッツ

2025年9月13、14日の2日間にわたって開催される長野発のアニソン野外イベント“ナガノアニエラフェスタ2025”。“アニエラ”の出演者にインタビューをしていく本連載第6回は、昨年の“アニエラ”での名演も記憶に新しいロックバンド・岸田教団&THE明星ロケッツからボーカルのichigoとベースの岸田のふたりに話を聞いた。夜の長野に星々を灯した“アニエラ”屈指のハイライトを作り上げた彼らが感じる野外ライブの魅力、そして“アニエラ”への思いをたっぷりと語ってもらった。

INTERVEIW & TEXT BY 澄川龍一

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【連載】アニソン野外フェス「ナガノアニエラフェスタ2025」開催近づく!出演アーティストに本番への意気込みを聞く!!

昨年の「星空ロジック」で観た景色はめちゃくちゃ感動的でした

——昨年に続いて今年も“ナガノアニエラフェスタ”の出演が決まった岸田教団ですが、オファーが来たときの感想はいかがでしたか?

岸田 第一に、俺らをよく呼んだなというね。

ichigo うん、うちらこの前雨降らしたのにな。

——今年5月に開催予定だった野外ライブが、雷雨のために中止になったんですよね。

ichigo そうだよ、あの雨降らしたあとにオファーが来たんですよ。そんな我々にオファーしたコバヤシ(リョウ。“アニエラ”代表)さんの勇気がすごい(笑)。

岸田 僕ら“アニエラ”初出演だった2023年も雨で出られなかったんですよ。さらにそのうえで自分たちのライブも雨ですっ飛ばしている。俺たちを呼んだばっかりに雨が降るかもしれないっていうジンクスを考えれば真っ先に外すべき出演者だろうと(笑)。

ichigo もしかしたらあのとき出演者の中に雨男雨女とかいたかもしれないねって言っていたんだけど、ワンチャンうちらの可能性あるよ(笑)。

岸田 そうそうそう。そういう可能性があるとしたら心苦しい(笑)。

ichigo なので、今年は殊勝な態度で挑もうと思っています(笑)。

——そうは言っても、昨年の“アニエラ”での岸田教団のステージは素晴らしいものがありましたから、それを受けてのオファーだと思いますよ。

ichigo 確かに、自分で言うのもアレだけど手応えはあったよね。

岸田 うん、あの日はめっちゃよかった。

ichigo すごく気持ちよくやれたし、お客さんのレスポンスもよくて、あの場所の空気全体がよかったですね。それもあって今年「ワンマンでも野外ライブをやろう」となったんです。

岸田 そしてそれが雨で流れる。“アニエラ”からすべてが始まり、そして終わった(笑)。

ichigo でもここからまた始めるみたいな。ここでいい感じに9月の“アニエラ”でしっかり晴れてもらって、いけるという確信を持ってまた次の我々のステップに活かしていきたいですね。

岸田 でもさ、“アニエラ”でしっかり晴れたら、また次の自分たちのやつが雨で流れるというジンクスになるかもしれない(笑)。

ichigo どうしよう(笑)。

——それは皆さんが何かしらで徳を積んでいただいて(笑)。改めて昨年のステージを振り返っていただくと、野外というステージについての印象はいかがですか?

岸田 でも実は前から野外って調子いいことが多いんですよ。

ichigo そうかもね。

岸田 自分たちで主催した野音以外は全部調子いい(笑)。

ichigo でもまあ、お外はいっつも気持ちよくやらせてもらってるので。

岸田 確かに都心の野音と違って野外野外した感じというか、ステージがあって客席も開放されていて、全体的に空間としてデカいという野外会場は得意ということだと思う。

ichigo フェス的なやつはね。あと野外は歌いやすいですね。みんなも音聴きやすいんじゃないかな。

岸田 多分ね。音がたまらないもんね。エネルギーが拡散していくから、むしろどれだけやってもデカい音にならない。

ichigo みっちゃんのせいなんだよな、ドラムがデカいから(笑)。みっちゃんの音に合わせるなら広いところじゃないと。

——あれだけラウドな音を出す岸田教団は野外に合っているんですよね。

ichigo 合ってるかも。

——そうした野外で、しかも昨年は日が暮れた頃の出番でしたから、それもよかったですね。最後の「星空ロジック」で、ichigoさんがお客さんに携帯のライトをつけるように言って。

ichigo あれはすごかった。実は私、あの日直前まで迷っていて、たしかイベントの時間も押してたのかな?あまりMCを挟む余地もなかったから、前々からやりたかったんだけど、「どうしよう、やらないでおこうかな」って考えていて。そしたら本番になって、それを聞いていなかったスタッフがステージの下から、「あれやらないの?」って指示出してきて、とりあえずやったらみんながすぐついてきてくれた。

岸田 打ち合わせがザルすぎるんだよ(笑)。だって俺知らなかったもんね。「ichigoさんがなんか急にやり出した」と(笑)。

ichigo そう、たしかスタッフの一人に「やっぱあれやめとくわ」って言っていたんだけど、そこで止まっていたみたいで。それで曲のときにスタッフから無理やり携帯を渡されて、でもそのときもやるつもりなかったから「えっ、なに?」みたいな(笑)。

——ichigoさんも忘れていたと(笑)。

ichigo 一瞬「歯に青のりついてるよ」みたいなメッセージが来たのかなと(笑)。

岸田 マネージャーから真っ先に来ることで最も心配するのが、歯に青のりがついてることなんだ(笑)。

ichigo でも青のりだったら岸田が真っ先に言ってくるだろうし(笑)。

岸田 まあね、ichigoさん口でけえから青のりついてたら目立つし(笑)。

ichigo うるさいよ!(笑)。でもあれはすごくよかった。お客さんたちもすっと応えてくれて、めちゃくちゃ感動的でした。

——あれは昨年の“アニエラ”のハイライトの一つだったと思います。それもあって今年のオファーに繋がると思うんですけどね。

ichigo えっ、じゃあ今年もやるね。

岸田 やっぱり長野の星空を作りたいよね。

——また先ほど青のりの話もありましたが、フードやケータリングなども“アニエラ”の名物として親しまれていますよね。

ichigo ケータリング、いつも超楽しみにしてるんですよ。

岸田 ケータリング超おいしいから。

ichigo 超おいしい。カレー食べる。あと絶対そばも食べる。いつも「どれにしますか?」って聞かれるから、「全部ちょっとずつください」って言ってる(笑)。

岸田 俺は2回食べてる。

ichigo うちのメンバー全員食いしん坊だからね。それぐらい全然段違いだよね。全フェスナンバーワン。ズバ抜けておいしい。

——昨年も後半のステージでしたが、出番まで快適に過ごされたわけですね。

ichigo 快適快適。なんならちょっとほかのライブを観に行ってうろうろしたりするもん。

岸田 あと前回の控え室がさ、学校みたいな施設なんだよね。あそこの床でてっちゃん(T-tsu。サポートギター)がずっと寝てるんだよ。机の下に入り込んで(笑)。

ichigo そういう空気感もよくて、運営さんやスタッフの皆さんの雰囲気も優しいので、あんまピリピリせず、気持ちよく過ごしてます。うん、空気が優しい。

岸田 やっぱり長野だからさ、緩やかになるんだな。

ichigo うん、9月の長野は気候もいいんだよな。

岸田 涼しいよね。野外ライブとしていいタイミングに開催されますよ。

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