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INTERVIEW

2025.02.24

【連載】May’n Road to 20th Anniversaryインタビュー連載「Crossroad」:第4回 Abyssmare(相坂優歌、鷲見友美ジェナ、山田美鈴)

【連載】May’n Road to 20th Anniversaryインタビュー連載「Crossroad」:第4回 Abyssmare(相坂優歌、鷲見友美ジェナ、山田美鈴)

実在するアーティストのようにキャラクターを捉える視点で

相坂 May’nさんには、「ソフィアで歌うには?」というところでも結構質問させてもらったんですよね。May’nさんは、声優を務めるのが初めてとは思えないくらいに役と向き合われているので。演じながら歌う という観点で教わる部分も本当にたくさんありました。

山田 わかります。Abyssmareの各メンバーについて、すごく深いところで考えてくださっています。初ライブ前も、May’nさんの意見を私のヴェロニカ像にプラスさせてから臨みました。相坂さんが話していたように、Abyssmareに参加したばかりの頃はコンテンツ仕事ってどのくらいの熱量で接するものなのかがわからなくて、May’nさんにとってはあくまでも数ある仕事の中の一つかもしれない、と思っていたんです。だから、「実力がないのに私が一人で気合いを入れていてもな……」みたいな気持ちもありました。でも、May’nさんがすごく真剣に向き合ってくださるとわかった後は、最高以上の実力を出したいと素直に思えますし、音楽の専門用語で伝えられてもわからないかもしれない私に対してMay’nさんもDonさんもすごく丁寧に伝えてくださるから、歌いたいイメージに近づける作業もしやすかったです。萎縮しやすい性格の私が、「とりあえずやってみて、ダメだったら言ってもらおう!」と挑戦する気持ちにもなれました。本当にびっくりするくらいやりやすい環境を作ってくださるので、May’nさんには感謝しています。

相坂 私達声優って、キャラクターはどういう声を出したら魅力的か、みたいな側面で役に向き合うことも多い……よね?

鷲見 確かにそうですね。「このキャラだったら……」って声を考えるというか。

相坂 そう。でも、May’nさんは普段接する3次元のアーティストと同じく立体的にキャラクターを捉えていて、「だからキャラの深掘りができているのかな」と思うんですよ。

May’n やっぱり、アーティストであるMay’nが音楽プロデュースする意味や、そこから生まれるものを感じてもらいたい気持ちはあって。そう思った時、お芝居している音楽にはしたくない、という想いがやっぱりありました。

相坂 そう! それなんですよ。

May’n May’nの音楽でも、普段の声と違う歌もあれば、素の私とは違う曲だってあるし。逆にキャラクターの魂を込めていれば少しくらい声のヘルツみたいなものが変わったとしても、絶対にそのキャラの声に聴こえると信じているんです。

相坂鷲見山田 うん、うん。

May’n その想いで『マクロスF』のシェリル・ノームなど、いろいろとやってきたので。だから皆には、「とにかく大事に歌ってほしい」と思っていましたし、「こういう気持ちで歌ったらそのキャラクターに聴こえるよ」というところはよく伝えさせてもらっています。

相坂 いや、もう、そういうことです。私の拙い言葉よりもMay’nさんの言葉で書いてください。

May’n (笑)。でも、めっちゃ覚えていることとして、私がゆんちゃん(相坂)に「ソフィアだったらこういう気持ちでこう歌うと思う」と伝えたときに、台本にはそういうシーンがなくて……と言われたことがあるんです。でも、台本だけでは音楽にはならないし、台本の台詞だけでは人間として成立しない、と私は思っているので。台本にある台詞の前には、その言葉にたどり着くための感情があるわけだから。台本に書かれていない空白は自分たちで作るべきなのかなって。確かに、独りよがりの考えならファンの人やスタッフさんに違うと言われるでしょうけど、「誰よりも自分はこのキャラをわかっている!」と信じることはとても大切なことで、そこから正解を作り出すことができるとも思っているんです。舞台をやっていた時、先輩俳優の方々にそういうことを教えていただきました。音楽でも同じで、ゆんちゃんが思うソフィアがソフィアなんです。実は、キャラソンで想像を膨らませることはいけないことなのか、声優の遠藤綾さんに相談したことがあるんですけど。

相坂鷲見山田 へぇー!!

May’n その時、全員がそう考えるわけではないけれどもその考えは素敵だと思う、と言ってもらえたので、自分の気持ちを伝えていこうと決心しました。

相坂 いや、もう、「解釈違いなんてものはない」って言いたいですね。巷でよく言われている言葉だけど。

鷲見 確かに言われる。

相坂 そう言われると臆病になっちゃうんですよ。もちろん自分=キャラクターとは思わないですけど、声優って一心同体となる作業ではあるので。今の話を聞いて「解釈違いなんてない」とあらためて思ったし、それをお伝えしたいです。

――May’nさんから見て、相坂さん、鷲見さん、山田さんはどういうシンガーという印象ですか?

鷲見 ドキドキ。

May’n まず3人ともに歌が上手いです。ライブを見てもキャラクターが見えてくるステージなので、私が目指したAbyssmareになっています。その上でゆんちゃんに関して言えば、演じるソフィアはミステリアスに歌うこともあれば急にゴリゴリのRapでかっこいいところを見せることもあるのでスキルをすごく求められる役になっているんですけど、それはゆんちゃんだからそういうパートを与えたくなるというか。

相坂 えぇー! 嬉しい。

May’n 楽曲だけ見れば「ソフィアがこのパートを歌うかな?」という時もたまにあるんです。でも、それは3人に共通することですけど、キャラクターの台本だけを見てパート分けはしていないので。ネオが絶対的歌姫という立ち位置なので、その意味ではサビは全てネオが歌うのが形としては綺麗なんですけど、もしもプロフェッショナルに歌いこなせるメンバーが横にいたら「先に歌ってサビを盛り上げておいて」というかもしれないと思ったりもします。だから「WINNER」では最初のサビをソフィアに歌ってもらいました。そうやって3人からもプロデュース力を引き出してもらっているんです。だからジェナちゃんのエルシィも可愛いだけのキャラにはならない。ジェナちゃんの歌が持つかっこよさが、どこか手が届かないような、独り立ちしているエルシィを生み出しています。エルシィとして可愛さをキープすべき時はそうディレクションもしますけど、お客様のために可愛さを演じる小悪魔なところがエルシィの魅力でもあると思っているので。そこにたどり着けているのはジェナちゃんだからこそです。

鷲見 ありがとうございます!

May’n すずみーは伸びしろがすごいので見ていて楽しい! 正直、経験が少ないというおはなしを聞いたときの最初は心配でした。Abyssmareはネオがメインボーカル、次にソフィアというのがグループ内での立ち位置ではあるんですけど、ネオを一番ライバル視しているのがヴェロニカで。だからこそ歌をかっこよく見せたいと思い、リハーサルなどでもいろいろとすずみーには細かくリクエストを出していました。ただ、ヴェロニカ同様、すずみーも向上心が強いから、この20年でつかんできた歌のコツも存分に教えたいという気持ちに私もなっています。例えば、自分の中にあるイメージと歌が一致していない時、「あ、じゃあおでこから声を出すつもりで」といったアドバイスをするんです。声って身体の使い方を意識するだけでも変わるものなので。そうしたらすずみーはしっかり応えてくれるので、私もその姿を見て「頑張ろう!」って思えるんです。そういった刺激は3人全員からもらっています。

――最後に。Abyssmareとしての目標があれば教えてください。

相坂 Abyssmareを知ってもらえたら一瞬で皆を魅了できる、そう思っているのでそのための場所がもっともっと欲しいですね。今後も研鑽を積む覚悟が私達にはあるので。とにかく場所が欲しいです。

――具体的に「場所」のイメージはありますか?

相坂 アメリカで一番大きいライブハウスとか? そこでやりたいです。

――海外でライブがしたい?

相坂 いや、海外でも通用する音楽だと思っているんです。本当に素敵な音楽をMay’nさんとDonさんに作っていただいていて、場所さえあれば全力でお届けします。むしろ、日本だけに収まっていたらもったいないくらいなんですよね。だから今の状況は「くすぶっているな」って思います。

May’n (『D4DJ』の開発・運営元である)DONUTSさんにもいつも言っているよね。もっとライブしたい、もっと歌いたい、もっと新曲作りたい、という気持ちを。

山田 そうですね。私も相坂さんと同じで、めちゃめちゃいいものを用意しているのになかなかたくさん見てもらえない今が本当におかしいと思っていて……。アニソン好きな人やK-Pop好きな人など、いろいろな人に響く音楽だと思っているので、もっと見てもらえる機会をいただきたいし、「用意して!」って思います。

――率直な気持ちが出ましたね。

May’n ライブができないのでちょうど鬱憤が溜まってきているのかもしれません(笑)。

相坂 『「京 Premium Live 2023」』は良かったですよね。

May’n そうだね。ライブフェスも出たいね。

山田 『D4DJ』というコンテンツのユニットという枠を越え、Abyssmareというアーティストユニットとして認めてもらえるだけの要素はあるのにな、はぁ……。

May’n相坂鷲見 (笑)。

山田 という気持ちでいるので。なので私も、Abyssmareを見てもらう場を増やしていきたいし、「武道館を埋めるぞ」くらいの気持ちはあるし、いつかアメリカを制覇するユニットにしたいです。くすぶっています!

鷲見 いつでも準備万端だよね(笑)。私は、Abyssmareでずっと歌い続けていくこと、ですね。最初は「コンテンツだからいつか終わっちゃうのかな」と思っていたんですけど……。でも、そんなことないと思える歌が生まれたんです。「ARK」という伝説に残る曲が。皆さん、聴いてください。

May’n ライブのために作ったあと、『D4DJ Groovy Mix』に収録されました。まだ音源にはなっていないんですが。

鷲見 はい。でも私達の思いが詰まっている楽曲で、ライブで歌った時、この4人でずっと歌い続けていけばいいだけなんだ、という目標が見えました。

May’n 「ARK」の歌詞は、3人が思っていることを手紙みたいに書いてくれて、それを私が、各担当キャラクターを活かしながらまとめたんです。

相坂 私とジェナちゃんは「大丈夫なのかな」って感じで、May’nさんとすずみーは「いけるっしょ!」という感じなんですよね。May’nさんが「歌い続けられるよ、この4人だから」という想いを込めてくれたのは超嬉しかったです。

――May’nさんとしてはいかがですか?

May’n Abyssmareのメンバーって全員愛されるべき存在で、本当に可愛くてかっこよくて素敵なんです。1000人キャパのライブをやったら絶対に次のライブにもその1000人が来てくれるという自信もあります。だから私も、初めてのワンマン(2024年8月3日『Abyssmare 1st Concert -ARK-』)で手応えがあったのに次を実現できていない、というもどかしさは皆同様に感じています。あと、私は『D4DJ』の他ユニットをバチバチに意識しているんです。「ここのユニットにはこの方向からなら勝てるな」とか「こういう感じならAbyssmareが一番カッコイイ」とか、設定のこともあって常にNo.1を意識した作りを目指しているんですね。そうやって競い合うことが『D4DJ』というコンテンツ自体をさらに盛り上げることにもつながると思っているので、他ユニットのプロデューサーの方々にももっとAbyssmareを知ってもらいたい気持ちがあります。とにかく今は、「私達はやる気いっぱいですよ」「素晴らしい音楽を作っていますよ」というところをアピールしながら、プロデューサーとしてもできるだけのことをしていきたい気持ちです。May’nソロでの活動に劣らず。今回の対談もその想いで3人を集めてもいるので!


●ライブ・イベント情報
クラウドファンディング企画『May’n 20th Anniversary 青森ねぶた祭を楽しみ鯛っっ!!』
申込受付中!
詳細はうぶごえページにて
https://ubgoe.com/projects/857

『May’n Acoustic Tour 2025 「Hang jam vol.5」』
会場:名古屋 THE BOTTOM LINE(1日2回公演)
日程:2025年2月22日(土)
1stステージ:開場14:30/開演15:00 2ndステージ:開場17:30/開演 18:00

名古屋公演お申し込みはこちら
楽天チケット:https://r-t.jp/mayn-acoustic-tour-2025
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/mayn-a/
ローソンチケット:https://l-tike.com/mayn/
イープラス:https://eplus.jp/mayn/

ビルボードライブ横浜(1日2回公演)
日程:2025年3月7日(金)
1stステージ 開場16:30/開演17:30 2ndステージ 開場19:30/開演20:30

横浜公演お申し込みはこちら
https://www.billboard-live.com/yokohama/show?event_id=ev-20367

『SANKYO presents May’n 20th Anniversary Concert Gratz from MACROSS F』
会場:パシフィコ横浜 国立大ホール
「With you -Sheryl On Stage-」 
出演:シェリル・ノーム starring May’n
日程:2025年5月9日(金) 18:00開場/19:00開演
「With you -May’n Space-」
日程:2025年5月10日(土)17:00開場/18:00開演 出演:May’n

チケット購入申込はこちら
https://macross.jp/contents/883140

関連リンク

May’n オフィシャルサイト
http://mayn.jp/

May’n レーベルサイト
https://www.digitaldouble.co.jp/artists/mayn

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