明治・大正時代の日本を彷彿とさせる架空の世界を舞台に、不遇の少女とエリート軍人の“異能”を巡る壮絶かつドラマチックな恋愛物語を描いたTVアニメ『わたしの幸せな結婚』。緻密にして美麗なアニメーションとキャスト陣の趣き深い演技によって、キャラクターたちの心情の変化が細やかに描写される本作において、重要なファクターを担っているのが劇伴音楽。オーケストラを中心にした繊細なサウンドが、2人のシンデレラストーリーにさらなる奥行きを与えている。その音楽を手がけたのが、アメリカ出身の作曲家、Evan Call(エバン・コール)。昨年には大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の音楽を担当し、音楽家として一層注目を集めている彼が、今作に注いだこだわりについて話を聞いた。
INTERVIEW & TEXT BY 北野 創