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INTERVIEW

2017.09.15

イロドリミドリLIVE’17~第1話「Still Going On!!!!!!!」~開催記念特別連載「インタビューを~ゲット!!!!!!!」 第3回 月鈴那知役・今村彩夏&月鈴白奈役・高野麻里佳インタビュー

イロドリミドリLIVE’17~第1話「Still Going On!!!!!!!」~開催記念特別連載「インタビューを~ゲット!!!!!!!」  第3回 月鈴那知役・今村彩夏&月鈴白奈役・高野麻里佳インタビュー

ゲームセンターで遊べる音楽ゲーム「チュウニズム」(CHUNITHM)から生まれた音楽ユニット「イロドリミドリ」。そんな「イロドリミドリ」にまつわる人々の声をお届けしている本連載。今回は月鈴那知(つきすず なち)役の今村彩夏と、月鈴白奈(つきすず しろな)役の高野麻里佳への、“月鈴姉妹インタビュー”を敢行!ゲーム機で実際遊びつつ、「イロドリミドリ」ディレクターの齊藤氏も交えて、作品への思いや、11月5日に赤坂BLITZにて開催される“イロドリミドリLIVE’17~第1話「Still Going On!!!!!!!」”への意気込みも語ってもらった。

――今日は、CHUNITHM開発元のセガのオフィスで、今村さんと高野さんにゲームを遊んでいただいています。まずは、実際にCHUNITHMをプレイされた感想をお願いします。

高野麻里佳 音楽ゲームってボタンをガチャガチャ押すタイプが多いと思うんですが、CHUNITHMは、パネルをタッチしてスライドしたりとか、手を掲げるアクションで操作するんですよ。もちろん以前も遊んだことがあるのですが、これってかなり斬新だな、と改めて感じています。

今村彩夏 手の上げ下げをなぜこんなにちゃんと判定できるんだ……って不思議な気持ちになりますよね。開発チームの方のプレイも見せていただいたんですけど、うまい人の動きはなんかオシャレに見えます。

高野 アーティスティックだったよね。

今村 自分で遊ぶのも楽しいんですけど、うまい人を見るのも楽しいなって。

高野 音に動きがちゃんとハマってるから、見てても気持ちいいですよね。私たちもそれができれば良かったんだけど……。

今村 いやいや、私はちゃんとできてましたよ?

高野 待って待って!私のリザルト「BB」とあなたの「BBB」って評価的にはわずかな差じゃん!

今村 私、意外と才能あるんじゃないかなって思いました!

高野 うまくなるにはある程度練習が必要だと思いますけど、CHUNITHMは初心者でもちゃんと楽しめるようになってる音楽ゲームだと思います(笑)。

今村 易しいレベルから始めれば誰でも楽しく遊べるよね。

――ちなみに今回は「イロドリミドリ」ディレクター(CHUNITHM開発チーム)の齊藤さんにも同席いただいているのですが、高野さんのリザルト「BB」と今村さんの「BBB」は評価的にはどれぐらいの差があるのでしょうか……?

今村 もう天と地ほどの差ですよ!

高野 いやいやいや!ほんのちょっとの誤差ですよ!

齊藤 あの……そうですね、僅差ですね。

今村 私は「BBBの上」だけど、高野ちゃんは「BBの下」だからね。

高野 あの評価画面だけで何がわかるっていうのよ(笑)。

今村 私は感じ取ったから(笑)。

齊藤 今日は2回ずつプレイしていただいたんですが、おふたりとも2回目は1回目よりお上手になっていたので、3回目があれば「A」以上まで行けたと思います。

高野 そうなんですよ!もう1回チャレンジしたいなぁ~!

――それでは、おふたりが「イロドリミドリ」で演じられているキャラクターの紹介をお願いします。

今村 私が担当させていただいている月鈴那知ちゃんはですね、プロとしても活躍する舞ヶ原高校3年生のヴァイオリニストです。白奈のお姉ちゃんです。性格は天才ゆえの唯我独尊キャラというか、孤高のように振る舞うけど、エナジードリンクで酔っぱらったり、お姉ちゃんであることに強いこだわりを持っていたりして、強がりなところもあるかわいい子です。天才だからやればできちゃうけど、勝負事に負けたときの子供っぽいリアクションなども魅力です。

高野 私は、那知ちゃんの妹、月鈴白奈ちゃんを担当しています。登場シーンでは「イロドリミドリ」や芹菜先輩のことが大好きで、清純派な女の子なんだなと思わせておいて、本性は音楽オタクだった!というギャップがある子です。「イロドリミドリ」が好きなのも、彼女たちの音楽に魅せられたっていう側面も強いんだろうと思います。今はチェロを弾いていますが、以前はヴァイオリンを弾いていた過去があり、お姉ちゃんを尊敬しつつも、密かに自分にコンプレックスを持っている女の子なんじゃないかな。

今村 白奈はすごく人間らしいよね。

高野 そうだね、お姉ちゃんは人間離れしてるからね(笑)。

今村 白奈も音楽オタク気質が出るときの豹変ぶりはすごいじゃん(笑)。

高野 そうなんですよ。私もその片鱗が見えてきたときに、「……これってどこまでやっていいんですか?」って相談しながやらせていただいて、「どんどんやっちゃってください!」ということで、回を重ねるごとに奥深さというか、白奈ちゃんらしさみたいなものを出せているのではないかと思います。

――月鈴姉妹は新キャラクターということで、この作品へ参加することが決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

今村 既に活動しているユニットに新しく加わるだけでもちょっと緊張するのですが、更に那知ちゃんというキャラの癖も強くて、後から入るわりに高圧的だったりして、最初は結構戸惑いましたね。でも一緒にライブも経験して、皆さんとも距離を縮められたので、早く那知ちゃんもいちメンバーとして馴染めたらいいなと思うんですが、彼女の性格的にまだ難しいんだろうなと(笑)。

高野 もともと5人で完成している「イロドリミドリ」のメンバーを見たときに、ここに入るっていうのはかなり難しそうというか、皆さんが作り上げたものに加わる緊張感がありました。でも作品として見ると、月鈴姉妹もバックボーンがきちんとあるキャラクターなので、演じるうえで“こういう子たちが「イロドリミドリ」に一時的にでも加入したら、5人はどうやって接するんだろう”と考えて、ふたりが加われば5人の新しい絆とか一面が見られるんじゃないかな、イロドリミドリの可能性が広げられるんじゃないかなと思いました。

今村 バンドの化学反応的なやつね。

高野 そう!最新シングル「Still」のMVを観たとき、間奏のお姉ちゃんがめちゃくちゃかっこよくて!そのあとにあーりん先輩のソロも続くんですけど、いきなりひと花咲かせられるお姉ちゃんや、その隣ではにかみながらヴァイオリンを弾いてる白奈ちゃん……彼女がヴァイオリンを弾いてる姿だけでグッとくるものがあります。月鈴姉妹もそうですけど、「イロドリミドリ」のメンバーにも良い化学反応が起きたんじゃないかと思っています。

――まさしく「Still」のMVが集大成というか、全てを物語っていると思うのですが、そこに至るまでの月鈴姉妹が参加した楽曲についてもお話を伺っていきたいと思います。発表順的には、那知の「猛進ソリストライフ!」が最初になりますね。

今村 もう最初に聴いたときに「どうなっとんねん!」ってなりました(笑)。1曲の中で目まぐるしく拍子が変わるし、雰囲気も変化していくので、まず普通に歌うのが難しいなと。でもこれはCHUNITHMで流れてたら本当にかっこいい曲になるぞと思って、毎日聴いて毎日練習しました。だから世に出たときには、新キャラの初めての曲ということもあってドキドキしてたんですが、2番まで聴くと那知の本当の気持ちが知れる歌詞の展開なども含めて、那知らしい曲になったのではないかと思います。今もずっと聴いてるぐらい、楽しくて大好きな曲です。

――そんな那知の曲に続いて発表されたのが、白奈の楽曲「My Dearest Song」でした。

今村 これもええ曲やった……。

高野 白奈ちゃんって、最初に発表されたプロフィールでは、すごくおとなしい子っていうイメージだったと思うんですが、「My Dearest Song」が出た途端に「こんな激しい気持ちを秘めていたのか!」っていうギャップが感じられる仕掛けといいますか。これを聴くことで白奈のことがわかるような曲になっていて良かったなと思いつつ、先にお姉ちゃんがすごいあの……めちゃくちゃな曲を歌い上げたあとだったので……(笑)。

今村 頑張ったんだぞ!

高野 いやホントに。天才という人物像を表すような曲のあとだったので、ある意味正統派な曲に聴こえたんじゃないかなとも思ってるんです。

今村 たしかに、まっすぐだった。

高野 そう、まっすぐな気持ちを歌っていたので。「イロドリミドリ」ファンの方にも、「この曲いいね」って言っていただくことが多かったので、今までもたくさんの良い曲があったけど、白奈ちゃんも皆さんの心に何か残せるものがあったのかなと思いました。

――そんなふたりのソロ曲があっての、「夢と夢~あの日のメロディ~」。この曲はセガのゲーム作品「NiGHTS」の主題歌「Dreams Dreams」のカバーとなりますが、初の姉妹デュエットとしていかがでしたか?

高野 この曲は白奈ちゃんの夢がひとつかなった曲だと思っていて。曲調は爽やかなのに、白奈ちゃんがお姉ちゃんと布団にもぐった思い出みたいなものを思い浮かべると、歌っている高野は泣きそうになってるっていう(笑)。

今村 中の人が(笑)。

高野 そう、中の人が「うわー白奈よかったねぇ」って泣きそうになるぐらいの曲で、ふたりの温かい声に包まれるような、大好きな曲です。

今村 ハモり方もいいよね。交互に入ったりしてて。

高野 こだわりを感じますよね。ただのカバーっていうだけじゃなくて、その中にヴァイオリン2声が盛り込まれていたり。

齊藤 物語を曲で紡いでいくのが「イロドリミドリ」なので、力は入っていますね。子供の頃はふたり並んでヴァイオリンを弾いていたのに、いつからか姉に負い目を感じチェロに転向した白奈と、そんな妹への接し方がわからない那知。ふたりの距離感が縮まるような物語を描かねばなと思っていました。サブタイトルの“~あの日のメロディ~”も白奈の「My Dearest Song」の曲中に出てくる歌詞から繋がっていて、子供の頃にふたり一緒に遊んで弾いたこの曲、「Dreams Dreams」のことなんです。

――そのあとに物議を呼んだ楽曲「あねぺったん」があったわけですが。

今村 この落差ですよ!

高野 あの曲の次にこれって凄いですよね。

齊藤 今年のCHUNITHMエイプリルフール用という仕掛けがあったうえでの楽曲なんですが、これまでの余韻を見事に破壊してますね(笑)。

高野 でも「あねぺったん」も良い曲なんだよね。

今村 良い曲なんだけど、歌かと言われると「……これは歌なのか?」って思いますね(笑)。

高野 セリフも多いからね。

今村 お姉ちゃんパートで「ここからは好きに歌ってください」っていうディレクションがあってびっくりしましたよ。「ちんちくりんに~」のあたりから……。

高野 「風評被害!」のとこね。

齊藤 コブシを効かせた感じで酔っぱらっていただいて!と言ったお願いで。

今村 基本的に最初から酔っぱらってるんですけど、終盤になるにつれて酩酊がヒドくなってくんですよ。大好きですけど、改めて聴くとすごい曲ですね(笑)。必死にフォローする白奈と、我が道を行って叫び散らす那知の対比も面白い。収録も力を使いました。最後の「おえええぇぇ!」も頑張って最高に汚い音を出して(笑)。

齊藤 こんな音が入ってるキャラソンってこの世にそうそう無いと思います(笑)。

高野 普通もっと可愛くする方向に行きますよね。

今村 ちょっとやりすぎたかなって思ったんですけど、「もっとやってください!」って言われて「この人たちは本気だ……!」って思って(笑)。

齊藤 キラキラした音の処理でフォローしてるので大丈夫です!

今村 何もかもが新しい曲だった……。

高野 しかも早口だった……。最初「いもぺったん」がうまく言えなくて。

今村 “ま行”からの“ぱ行”って大変だよね。たしかに口が絡む。

高野 途中で「私もあねぺったんじゃダメですかね……?」ってめげそうになって(笑)。完成したのを聴いたときはふたりで「何言ってるんだろう……」って爆笑して。

今村 笑ったなぁ。

高野 お姉ちゃんが歌詞の意味をわからずに歌ってるのがおかしくて。

今村 つるぺたとはなんじゃ?みたいなね。白奈は恥じらいがあったよね。

高野 オタク気質なだけに白奈はわかってるんだっていう。

今村 「別にぺったんっていうほどじゃ……」っていうセリフ好きだなぁ。

――そんな姉妹曲を経て、おそらくファンの皆さんも待望であろう楽曲「Still」が世に出ました。

今村 音源をいただいてまず「神曲だな」って思いました。YouTubeで公開されたMVを観ても、「これはもうアニメ化かな!」って思うほどで。先ほども話した間奏での那知の凄い演奏を見て負けじと入ってくるあーりんの、あの魂の入ったギターソロ!ガニ股で踏ん張って弾くあの表現の格好良さと、それを見て「私らもいくぜ!」ってなる箱部たちが、これぞバンドだなって感じで。本番の生々しさというか、たぶんリハではあーりんはあんなに強く入ってこなかったと思うんですよね。

高野 芹菜とかぽかーんってしてたもんね。「そんなにやっちゃうんだ」って。

今村 「あーりんすごい!」ってなって、触発されていくのが熱いよね。

高野 白奈も一瞬びっくりして、戸惑いながらも続いていくのが健気でかわいくて。

今村 アイコンタクトのシーンも多くて好きです。

高野 私は楽器についてあまり詳しくないのでわからなかったんですが、映像も弾くタイミングと音をちゃんと合わせて作られていたそうで。

齊藤 あれは実際にすべての楽器の演奏を録画して、そのビデオをもとに作画していただいたので、音と映像がかなり正確に合ってると思います。

今村 だからあんなにかっこいいんだ……。私はちょっとだけギターをかじっているので、「たしかに合ってる……」ってびっくりして。那知のヴァイオリンを弾いている方にもお会いしていたので、レコーディングの様子とかも思い浮かべながら聴いて圧倒されました。

――そして新章への布石ともいえる、ライブ “イロドリミドリLIVE’17 ~第1話「Still Going On!!!!!!!」~” が11月5日に開催されるわけですが……。

今村 初の単独ワンマンライブということで、なんだかんだでもうすぐだよね。

高野 2月にやったライブのときは「まだまだ先だねー」って思ってたのに。

今村 どんな曲を披露するのかもまだ決まっていないので……。

齊藤 おふたりの曲はひと通りお願いしようかと……。

今村 え!?「あねぺったん」もですか!?

高野 「いもぺったん」言えるかな……。

今村 ステージの床にでっかく印刷した歌詞を貼ってもらおうかな……。

――なにやらえらい情報を聞きましたが(笑)、そんなライブへの意気込みはいかがでしょう?

今村 今しがた緊張が増しましたね……。今年の2月に初めて出させていただいた「イロドリミドリ」ステージでもガチガチに緊張していて、ずっと裏で「やばいよ……」って言ってたんですが、ステージに上がったらウソみたいに本当に楽しかったんです。そこでワンマンライブ決定を聞いたときも素直にうれしかったので、前回やれなかったことを今回やりつつ、那知らしさを出せるように頑張っていきたいと思います。実はファンの方が那知を演じる私の姿を見て驚いていたと聞いたんです。私はライブとかでは緊張や不安が表に出るらしいんですけど、那知というキャラで「私についてきなさい!」ぐらいの気持ちでステージに立ったら、皆さんもそう見てくださったみたいで。もっともっと「私は那知だ!」と思って、11月のライブも楽しく頑張っていきます!……でも、「あねぺったん」は予想外でした(笑)。

高野 前回(2月)のライブでは全体曲として「GO!GO!ラブリズム」を歌わせてもらったんですけど、それは「イロドリミドリ」メンバーの5人に私たちが参加させてもらうような気持ちで歌ったこともあって、皆さんに「イロドリミドリ」を通して私たちのことも知ってもらう機会だったのかなと思っていて。でも次のワンマンライブでは、もう皆さんが私たちを知っているという前提でやらせてもらえたら、みんなと一緒により楽しめるんじゃないかと思っています。

今村 ああー緊張してきた!

高野 それもまた緊張するんですけど、今回は「Still」という、私たちが最初から参加した曲もあるので、期待していただけたらいいんじゃないかなと。緊張は努力でカバーします!

今村 まだ時間はあるしね!「あねぺったん」みんな歌ってくれるかな……。

高野 みんなの前で「おえええぇぇ!」って言わなきゃいけないんじゃないの!?

今村 最後「トイレ行ってくる!」で退場するの?そうなったら、なかなかレアなライブになるんじゃないかな(笑)。

――最後にリスアニ!WEB読者の皆さんへのメッセージをお願いします。

高野 「イロドリミドリ」は今年で3年目に突入ということで、ゲームだけでなく、ラジオドラマ、マンガなど様々な展開をしています。どういうきっかけであれ、まずは楽曲を聴いていただければ、キャラクターのことが一発でわかる曲もありますし、コンテンツ自体の面白さに触れていただけると思います。私自身、新参者ですが、キャラクターと一緒に歩みつつ、「イロドリミドリ」のストーリー展開を楽しみにしています。楽曲、ライブ、ラジオドラマなどなど、どこから入っていただいてもこれからの「イロドリミドリ」がきっと楽しみになると思いますので、ぜひともよろしくお願いいたします。

今村 もう私、「それな!」の一言でいいんじゃないかな(笑)。イロドリミドリは純粋にかわいい女の子が好きな方も楽しめると思うし、曲が好きな方やゲームが好きな方はもちろんですけど、バンドが好きっていう方にも楽しんでもらえると思うんです。今後どんな展開が待っているのか、私自身も楽しみなので、ぜひたくさんの方に応援していただければうれしいです。

Interview & Text By 市川太一(クリエンタ)
Photography By 山本哲也


●ライブ情報
イロドリミドリ LIVE’17 ~第1話「Still Going On!!!!!!!」~
11月5日(日)赤坂BLITZ

出演者:新田恵海、福原綾香、山本彩乃、M・A・O、佐倉薫、今村彩夏、高野麻里佳
詳細はこちら

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「イロドリミドリ」公式サイト

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