REPORT
2017.02.28
2月11日、中野サンプラザにて“i☆Ris&Wake Up, Girls!バレンタインLIVE!! 2017”が開催。“リスアニ!WEB”では今年も昨年に引き続き、各グループ推しのレポートを掲載。本稿では昼の部を、若干i☆Ris寄りの目線でレポートする。
“アニソン・ヴォーカルオーディション”の第1回・第2回の合格者によるユニットである、i☆Ris (山北早紀、芹澤 優、茜屋日海夏、若井友希、久保田未夢、澁谷梓希)とWake Up, Girls! (吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑)。いわば姉妹ユニットと呼んでも過言ではないこの2組だが、前回はトークパートで終始i☆Ris優勢のステージとなっていた。そこから1年が経ち交流も深まった今回はどのようにやり取りが変化していくのか――期待が高まるなか、その幕は上がった。
ファンからの思わぬイメージに、i☆RisもWUGも驚き連発!
開演時間を迎えたステージはまずブルーに染まり、続いて白のサーチライトが会場を照らし彩り始める。それらはそれぞれWUGの現在の作品ロゴ色と、i☆Risファンを象徴する色。冒頭から細部に至るまで両者を色濃く感じられるステージ作りが心がけられているように感じられた。そして、司会を務める鷲崎 健の煽りアナウンスとともに、13人がグループごとに交互にひとりずつ入場。それぞれのコメントに合わせてリアクションを取るi☆Risに、あくまで入場時のポーズをキメたままのWUGと、ここで早くも両ユニットの違いが見えてくる。そのコメントでもっとも印象深かったのは、青山。某サンシャインな芸人をオマージュした「i☆Risを愛し、i☆Risに愛された(い)女」という口上をバックにしての、自身でも「ジャスティス!」と叫んでの、鮮烈な登場だった。
まずはイベントへの意気込みを、両グループを代表してリーダーが表明。青山が「今年はガンガン前に出ます!」とストレートに意気込みを語る一方、「今日はたのしもーもーふぁーむ!」と突然ぶっ込む山北。だがこの不思議で言葉にするのが難しくも、絶妙な面白さを持ったテンション感は、間違いなく山北のMCの魅力のひとつである。
そんな宣言から始まった昼の部のトークコーナーのテーマは“ファンの皆さんに聞きました i☆Ris/Wake Up, Girls! なんでもランキング!”。あらかじめ両グループの公式サイトで実施した様々な意識調査アンケートのベスト3とワースト3を発表していくコーナーだ。
ここでの展開を、冒頭で図らずも予言していたのが若井。「ワグナーさんから見たi☆Risって、違うじゃん?」との言葉が、このあと13人全員にズバズバ当たっていく。次々明らかになる、自分の中でのイメージとアンケート結果のギャップに、13人は大いに驚いていくことになる。それがまず大きく表れたのが、「いちばん乙女なのは?」との質問。ここでは3位に吉岡が、2位に奥野がランクインしたのだが、この結果になぜか不服な吉岡。それを若干焚き付けるかのように、ラジオで共演中の若井が「お酒を飲んだまゆしぃは……」と暴露しかける。たまらずストップを掛ける吉岡だが、最終的には「かっこよくしてるのは、乙女な自分が恥ずかしいから」との田中からの暴露を受けて歓声を浴び、最後にはオフマイクで「かわいくないもん!!」と主張しながら、客席に背を向けて跳ねていた。ランキング発表時から、そんな彼女を視線でイジっていたのが澁谷。「そんな目で見ないでくださーい!」と照れる吉岡の姿もこの結果にいっそうの説得力を与えていたが、発表された1位はなんとその澁谷自身!ブーメランが炸裂し、照れてステージから逃走する澁谷。一方吉岡は、一気に元気を取り戻す。しかし発表されたワースト3でも、吉岡は3位、澁谷は1位にランクイン。ベストとワーストそれぞれに投票していく形式がゆえの珍事だった。ちなみに、ひとりワーストのみにランクインした2位:永野は、「投票理由すべてに『ビール』と入っている(鷲崎)」という状態だったとのこと。
その永野が、自らランクインを確信したのが「妄想がひどそうなのは?」。しかし会場のメインカメラが永野に続いて抜いたのは、特に主張もしていなかった久保田。普段の言動を考えればその連想は非常に正しいものなのだが、若干不服な様子で「みんなだってするでしょー!?」と返す。しかしここで発表されたランキングも意外な結果に。3位にランクインした久保田を上回り2位についたのは、なんと田中!表向きは隠していたところを高木にバラされたとのことだったが、その内容まで掘り下げられ「キャラと、イチャイチャしたり……」と白状したところで、歩み寄る久保田。実は先ほどカメラで抜かれた際に、似た内容の妄想をすることをぶっちゃけさせられていた彼女、田中と「そうなんだよな!」と握手を交わし、そこには共感と友情が生まれていた。そして1位は、自身の予想通り永野。“予告ホームラン(鷲崎評)”を決めた彼女だったが、さすがに「みんな私のことわかりすぎてて怖い!」ともこぼしていた。
こうして時間いっぱいまでアンケート結果を発表していったのだが、終了時に、なんと茜屋がどの質問のベスト/ワーストいずれにもランクインしていないことが判明。鷲崎からは“ミス・ニュートラル”の称号が授与され、茜屋自身も「どっちにも振れられますもんね!」とそれを受け入れ、若井も「何事もバランス!」と言葉を重ねていた。
ここでi☆Risは、続くライブコーナーのスタンバイへ。ステージに残ったWUGメンバーが物販と両グループの今後の活動にを紹介していく。そのさなか、芹澤ソロデビュー情報の告知の際には田中が自らのラジオでも披露した芹澤のモノマネを投下。すると背後には、スタンバイの合間にも関わらずそれをセット裏から覗き込むご本人様の姿が……!
王道と新しい一面をともに届けたいという意志が見えた、各単独パート
告知も終わり、いよいよ後半戦・ライブパートのスタート。だがその1曲目に「Baby…」を持ってくるi☆Risの胆力には正直驚かされた。ただ、『プリパラ』のイメージの強いワグナーに対して衝撃やあらたな魅力を伝えたいという想いがあると考えれば、うなずける選曲でもある。そのスタイリッシュさが強く前面に出たのがDメロ明け間奏のダンスタイムで、揃い方・キレともに圧巻のパフォーマンスを魅せていく。そして続けて、新曲「Shining Star」を披露。歌詞に直結するわかりやすい振付のAメロ冒頭を皮切りに、そこからときに3対3に分かれたり、Bメロで斜めにフォーメーションを取ったりと、ステージ上の6人の位置取りは目まぐるしく移り変わる。また2コーラス目には、若井と澁谷が繋いだ手を軸にぐるりと回転交差する場面も。サビ明け間奏での、これまでの全『プリパラ』曲の鍵となるフリが織り込まれたパートなども含め、発売前での披露にも関わらずその練度は高いもの。今後どこまで磨き上げられていくのかも、楽しみにさせられた。
そして単独パートラストの曲は、「Ready Smile!!」。この曲では、イントロから跳ね気味だった芹澤が、Bメロのソロパートで完全にスイッチオン!動きに軽快さが増していく。だがそれも独りよがりなものではなく、見どころのひとつ・間奏での開脚ジャンプはしっかり計算した、高さを揃えたものに。単に出ていくだけではない、メリハリのついたパフォーマンスを見せてくれた。
さて、ここから3曲はWUGのターン。若干しっとりめな「僕らのフロンティア」から、そのステージを始める。そのパフォーマンスは跳ね方ひとつとってもi☆Risとはまた違う柔らかなもので、加えてフォーメーションの巧みさからは団結力を感じ取る事ができた。2サビ明けの間奏はこの曲のセンター・田中を軸にした寸劇仕立てのもので、その田中のソロパートの伸びやかな声も、心に残る1曲だった。その雰囲気は、キラーチューン「タチアガレ!」でいい意味で一変する。去年このイベントでi☆Risがカバーした楽曲で、自身の成長を堂々と示す。ミドルナンバーと並べられたことで、キレやフォーメーションの統一感、そのすべてがブラッシュアップされたことがよりわかりやすく伝わってきた。そしてWUG単独でのラスト曲は、「7 Girls War」。この曲で特に目を引いたのは、2サビ以降の高木のパフォーマンス。煽りも含めて、よりストレートに観客へと突き刺さり、サビ明け間奏での個々人の見せ場やラスサビにもより勢いを与えているように感じられた。
意外?それとも予想通り?大充実のコラボ&カバー曲
さて、ここからがこのイベントの醍醐味のひとつ、シャッフルユニットゾーンのスタートだ。まずは山北・茜屋・吉岡・田中が「CAT’S EYE」を、曲にちなんでネコ耳をつけて披露する。しかしそのビジュアルとは裏腹に、その歌声は大人っぽいもの。色っぽさ強めの山北の歌声に、よく伸びる大サビの茜屋の歌声は、ともに聴き応えのあるものだった。
そのムードは、若井・久保田・永野・奥野・高木が歌う「Daydream café」で一変する。かけあい満載ギャラクティかわいいこの曲で、観客のこころがぴょんぴょんする。キャラソン以外でここまでかわいさ全開のパフォーマンスをする若井の姿はなかなかレアであったし、掛け合いセリフ「言いなさいっ」も久保田に似合ってしょうがなかった。
そしてシャッフルユニットラストは、芹澤・澁谷・青山・山下による「一度だけの恋なら」。1コーラス目では澁谷と山下が、2コーラス目では逆に芹澤と青山がコーラスパートを担当し、作り込まれたハーモニーでより濃密な歌声を届ける。サビのソロパートでは、主線を取った澁谷の歌声の突き抜け方も気持ちよく、芹澤の歌声の持つヒロイン性もまたこの曲で活きる。それを本家になぞらえて、振付つきで披露してきた4人の凄さは、イベント終了後の今だからこそ落ち着いて改めて感じてほしいポイントだ。
そしてこちらも昨年に引き続き実現した、互いの楽曲のカバーへと移る。先攻・i☆Risが選択したのは「少女交響曲」。歌のパート割は、例えば1サビの田中のソロを茜屋が執るなど、作品等での関係性も考慮したものに。一方ダンスの面では、今年はよりしなやかに魅せることに重点を置いたものとなっており、スピンの速度も麗しく見える速さでていねいに揃えたりと、彼女たちも去年のこのイベントで受けた刺激を成長に変えてくれていることがわかる。そのなかでも、やはりスピンの美しさが映えたのは、山北だった。そしてそのうえで、彼女たちらしいキレは後奏のダンスタイムで堪能でき、濃密かつ満足度の高い1曲として仕上げて、ステージから届けてくれた。
一方WUGが選択したのは、「幻想曲WONDERLAND」。i☆Risの鉄板ナンバーでありながらWUGの持つグループ特性も活かせるこの曲を選択した点から、本気度が伺える。こちらは同じイメージカラーのメンバーによる歌割りが中心ではあったが、その歌声の響きゆえか、よりお人形さん感のあるステージに。Aメロでの、吉岡・永野の歌声の相性の良さも、冒頭から光る。また、曲冒頭・ラストのセリフは、久保田と同じくイメージカラー・オレンジの高木が担当。最後の「『幻想曲“WUG”DERLAND』でした♪」のかわいさには、曲明けに登場したi☆Risも、本家・久保田もメロメロだった。
13人揃ったステージで、最後に歌われたナンバーはSPEEDのカバーで「White Love」。全員ユニゾンの頭サビから始まったこの曲、本家同様大きなフリはなく横一列で、大人びた歌声で切なさを表現。その後はメンバーカラーごとに1フレーズずつ歌っていく。Bメロ頭の茜屋のフェイクは効果的に響き、澁谷は自分の担当パート中に細かく生ハモを入れてボーカルにメリハリをつける。また芹澤も、不意にカメラに抜かれたのにもかかわらず、その表情は最高の笑顔。そんなパフォーマンスを目にする観客の中には、ペンライトの色を推し色から白に変えていくものも。それはまるで、彼女たちの歌声が中野サンプラザに深々と雪を積もらせていくかのようにも見えた。その一方で間奏では再び両グループの個性が出る。WUGがリズムに合わせてそれぞれが決めポーズを入れれば、i☆Risは連動した振付でチームワークを見せる。それを経て最後には13人、両グループのメンバーが互い違いに並んで再びユニゾン。最後の儚げなハーモニーも、ハーモニーもきれいに美しく締め、曲明けに登場した鷲崎も「最高じゃないかー!?」と太鼓判を押した。
客席をバックにした記念撮影を経て、そして最後に出演者からひと言ずつコメントが。それぞれこの日の自身の見せ場や思い出深かったポイントについて語っていったが、ここで「CAT’S EYE」を選択したのは山北であることが判明。同曲をともに担当した田中も、ノリノリで引っ張ってくれた山北への感謝を表しつつ、「Amazonの、ネコ耳のURLを教えてくれて!」とそっと暴露も挟む。そんなことを、笑顔でポロリと言い合えるような関係になったのだなぁ……といった感慨も持たせつつ、一礼したのちに出演者は降壇。昼の部は無事幕を下ろした。
トーク中のやり取りで、i☆RisとWUGとの距離が明らかに近づいていたことが感じられた昼の部。その仲の良さがいい意味での遠慮のなさへと繋がって、夜の部では客前でさらに炸裂していく。i☆Ris・WUG入り乱れてのチーム戦で何が起こったのか? 後編・夜の部のレポートもお楽しみに!
Text by 須永兼次
“i☆Ris&Wake Up, Girls! バレンタインLIVE!! 2017”昼の部
2017.02.11@中野サンプラザ
【SET LIST】
●トークコーナー
“ファンの皆さんに聞きました i☆Ris/Wake Up, Girls! なんでもランキング!”
<LIVE>
M1.Baby…/i☆Ris
M2.Shining Star/i☆Ris
M3.Ready Smile!!/i☆Ris
M4.僕らのフロンティア/Wake Up, Girls!
M5.タチアガレ!/Wake Up, Girls!
M6.7 Girls War/Wake Up, Girls!
M7.CAT’S EYE/山北早紀・茜屋日海夏(i☆Ris)・吉岡茉祐・田中美海(Wake Up, Girls!)
M8.Daydream café/若井友希・久保田未夢(i☆Ris)・永野愛理・奥野香耶・高木美佑(Wake Up, Girls!)
M9.一度だけの恋なら/芹澤 優・澁谷梓希(i☆Ris)・青山吉能・山下七海(Wake Up, Girls!)
M10.少女交響曲/i☆Ris
M11.幻想曲WONDERLAND/Wake Up, Girls!
M12. White Love/i☆Ris / Wake Up, Girls!
●リリース情報
i☆Risニューシングル
「Shining Star」
3月8日発売
【Type-A(CD+DVD)】
価格:¥1,944(税込)
<CD>
01 Shining Star
02 jewel
03 Shining Star(instrumental)
04 jewel(instrumental)
<DVD>
01 Shining Star-Music Video-
02 Shining Star-Off Shot Movie-「Shining Star」
【Type-B(CDのみ)】
価格:¥1,296(税込)
<CD>
01 Shining Star
02 jewel
03 HERO
04 Shining Star (instrumental)
05 jewel (instrumental)
06 HERO (instrumental)
芹澤 優 ソロデビューミニアルバム
『タイトル未定』
4月26日発売
芹澤 優4月26日にソロデビューミニアルバム発売決定!
田村ゆかりさんの楽曲を数多く手掛けてきた太田雅友氏(SCREEN mode)をプロデューサーに迎え制作され、等身大の“芹澤優”をぎゅっと詰め込んだ1枚!
【ミニAL+Blu-ray Disc】※新曲6曲収録予定
品番:EYCA-11343/B
価格:¥6,300+税
【ミニAL】※新曲6曲収録予定
品番:EYCA-11344
価格:¥2,300+税
<CD>
・新曲6曲
<Blu-ray>
・Music Video
・Music Video Off Shot Movie
・12月に行われたBirthday Liveを一部収録
・Birthday Live Off Shot Movie
※収録内容・仕様は変更の可能性があります。
●ライブ情報
全国7ヵ所19公演のツアー!
「i☆Ris 3rd Tour~Fan+6=∞~」
4月9日 千葉 市原市市民会館
開場14:00/開演15:00
開場18:00/開演19:00
4月16日 福岡 都久志会館
開場14:30/開演15:00
開場18:30/開演19:00
4月22日 宮城 仙台市民会館 大小ホール
開場14:30/開演15:00
開場18:30/開演19:00
5月7日 埼玉 所沢市民文化センターミューズ マーキーホール
開場14:30/開演15:00
開場18:30/開演19:00
5月21日 東京 中野サンプラザ
開場14:00/開演15:00
開場18:00/開演19:00
5月27日 北海道 道新ホール
開場14:30/開演15:00
6月10日 神奈川 関内ホール
開場14:15/開演15:00
開場18:15/開演19:00
6月11日 岐阜 長良川国際会議場
開場17:00/開演18:00
6月24日 大阪 NHK大阪ホール
開場14:00/開演15:00
開場18:00/開演19:00
●発売情報
芹澤優1st写真集
『君と』
発売中
【DVD付き通常版】
JAN:9784253110822
価格:¥4000+税
【ゲーマーズ限定版】
JAN:2900011755846
価格:¥4630(写真集:¥4000、DVD:¥630)+税
仕様:ゲーマーズ限定版Ver.オフショットDVD付
発行発売:株式会社秋田書店(声優パラダイスR特別編集)