ここまで様々な角度でDayRe:を堪能することができたあと、いよいよセットはクライマックスへ。まずはアグレッシブかつトリッキーな展開を見せていく「ヒトリ狼」へ。複雑なリズムに乗りながらライブらしく力感のあるパフォーマンスを見せていくところは流石である一方で、ソロコーナーを通過したあとだけに、個々の歌唱がより粒立って聴こえる。それぞれの個性を補いあって5人が一体となる様はDayRe:の真骨頂だろう。
「ヒトリ狼」が終わると日向が「皆さん! 飛びたくてうずうずしていたんじゃないですかー!?」と観客を煽る。楽曲に入る前に、観客とサビでジャンプするところのレクチャーがあったあと、お待ちかねの「クラキュラJump」へ。リリースされたときからみんなが一緒にジャンプするという、いわばライブアンセムになるであろう期待されていたこの曲、まずは複雑なリズムの中で個々のマイクリレーがスリリングに展開される。ここで充満したエネルギーがサビでジャンプとなって爆発する瞬間は圧巻だ。ライブらしいお祭り感と緻密なステージングが合わさった、確実に今後のDayRe:のセットでも重要なポジションとなるであろう楽曲だ。そこから、こちらもライブにピッタリなお祭り楽曲である「Happy Bubble Party」へと移行。終盤戦でとてつもなくタフな展開なのだが、ステージ上の5人は笑顔でステージを縦横無尽に動き回る。
ライブアクトとしての地肩の強さをしっかりと見せつけたブロックの、そしてライブ本編を締め括ったのは、『刹那的ロマンティック』の最後に収録された「Here We Run」だ。作詞に夏川椎菜、作曲に雨宮 天、振り付けに麻倉ももという、DayRe:の先輩であるTrySailが彼女たちに送った楽曲だ。爽やかなサウンドの中で晴々とした表情を見せていく5人の姿が印象的な一方で、TrySailの3人が後輩に送ったメッセージを5人の厚みのあるユニゾンで歌われるというのが実に印象的である。始まったばかりのDayRe:の道のり(それはTrySailの3人もかつて経験したものだ)を期待と不安が混ざった感情で歌っていく、しかしこの5人でいるからこそ成し遂げられるものがある―そんな希望に満ちた歌は感動的だし、特に終盤での、ステージ前方に5人が横並びになり、互いの顔を見合わせながら“隣の君が まだ走るって言ったから やっぱ……僕も挫けられないや”というフレーズを歌って、5人が一斉に右足を前に踏み出す。冒頭の映像にもあった一歩踏み出すという行為を5人同時に行うという、これもまた1つの大きなメッセージが含まれているように思える。まさにDayRe:が新たな一歩=Page:366を刻んだ瞬間であったのだ。
感動的なクライマックスと共に本編を終えたあと、アンコールの大歓声に誘われて登場した5人は、まず「Overself」を歌う。そのバックには大きなスクリーンにこれまでの彼女たちが過ごしたシーンが、まさに1ページずつ刻まれていく。ここもまた彼女たちの濃密なこれまでを綴るような、エモーショナルな瞬間でもあった。
そしてMCでは1人ずつこの日の感想を述べていく。宮沢が「1年前にお披露目したDayRe:という私たちが、今日ワンマンライブという形で皆さんと一緒の時間を過ごせたことはすごく幸せだなと思います」と言えば、相川は「今までの私たちの道のりをきゅっと濃縮した公演だったなと思います。先輩みたいに10年20年ぐらいまでDayRe:についていこうと思ってくれたら嬉しいです」と語った。続いて夏目が「これからもまだまだDayRe:走り続けるので、まだ生まれたばっかりなのでね、まだ1歳でバブちゃんだからね、まだまだもっと大きくなるDayRe:を見届けてくれたらなと思います」と、橘が「この1年が私の中ですごく大切な366ページになりましたし、皆さんと、そしてここにいない皆さんと出会って駆け抜けていけるのかなと思うとすごく期待が膨らんでおります」と語り、最後には日向が「ここまで『やらねばならぬ』という緊張はあったんですけど、5人揃うとわちゃわちゃしていて、ステージに立つと皆さんの笑顔があってね、安心感と共に終えることができました。これからも、2年目もよろしくお願いします!」と全員が晴々とした表情で観客への感謝を伝えた。
そして最後には、DayRe:の始まりの曲である「DeaRy Days」を披露。軽やかなサウンドの中で、5人のイメージカラーが灯される客席に向けて手を振るなど、実にリラックスしたパフォーマンスが見られた。こうしてDayRe:の記念すべき1周年記念の、そして新たな一歩を刻んだステージは幕を閉じたのだった。
伝統のミュージックレイン、その3期生としてキャリアをスタートさせた5人は、DayRe:という名前をもって歩みを始めた。そして何かを見出しながら活動してきた1年間を経て、彼女たちは誰もがその未来に期待したくなる大きな存在へと進化を果たした……そう感じさせる素晴らしいステージだった。まだ1歳といいながら高品質なパフォーマンスをこなすその存在感は彼女たちのみならず、シーン全体に大きな影響をもたらすと感じさせた。そしてそれは近い将来という曖昧なものではなく、すぐそこに迫っているのかもしれない。すでに8、9月とワンマンが発表されるなど、366ページ以降の彼女たちの青写真として描かれつつある。踏み出した一歩、その先には輝かしい日常が待っているはずだ。
LAWSON presents DayRe: 1st Anniversary Live – Page:366 –
2026年5月5日(火・祝)昼公演@東京・板橋区立文化会館 大ホール
〈セットリスト〉
M01. Overture
M02. 刹那的ロマンティック
M03. プロトノイズ
M04. 鏡面上、今、レーゾンデートル
M05. プラチナ
M06. Not a dream
M07. 名もなき青のハルモニア
M08. SPARKLE DAYS
M09. #超絶かわいい(日向もか Cover)
M10. 夜もすがら君想ふ(夏目ここな Cover)
M11. 気づいたら片想い(宮沢小春 Cover)
M12. SUPER∞STREAM(橘 美來 Cover)
M13. IGNITE(相川奏多 Cover)
M14. ヒトリ狼
M15. クラキュラJump
M16. Happy Bubble Party
M17. Here We Run
EN01. Overself
EN02. DeaRy Days
●ライブ情報
AOM presents「animate Theater LIVE 2026 ~spring~」
【開催日時】
[DAY2]2026年5月31日(日) 16:00時開場/17:00時開演
【会場】
アニメイトシアター
【出演アーティスト】
Day2:asmi、シユイ、DayRe:
【チケット料金】
6,500円(税込) ※ALLスタンディング
LAWSON presents DayRe: Seasons Live 1(仮)
【開催日時】
2026年8月15日(土)
[昼公演]14:00開場/15:00開演
[夜公演]17:30開場 /18:30開演
【会場】
東京・BLAZE GOTANDA
【チケット料金】
6,500円(税込)※ALLスタンディング
LAWSON presents DayRe: Seasons Live 2(仮)
【開催日時】
2026年9月19日(土)
[昼公演]13:00開場 / 14:00開演
[夜公演]16:30開場 / 17:30開演
【会場】
東京・科学技術館 サイエンスホール
【チケット料金】
6,500円(税込)
DayRe:
公式サイト
https://dayre-official.jp/
公式X
https://x.com/dayre_official
YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@dayre_official
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