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INTERVIEW

2023.03.07

『お隣の天使様』に、『グリッドマン ユニバース』に応えた作品愛とその熱量! オーイシマサヨシ、New EP「ギフト」を語る

『お隣の天使様』に、『グリッドマン ユニバース』に応えた作品愛とその熱量! オーイシマサヨシ、New EP「ギフト」を語る

楽曲が繋ぐ『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』の“宇宙”

──EPの2曲目は「uni-verse」。こちらは劇場版『グリッドマン ユニバース』の主題歌となります。『SSSS.GRIDMAN』からずっと共に走ってきた「グリッドマン」シリーズに対して、今はどのような想いがありますか?

オーイシ 色んなアニソンフェスで「UNION」や「インパーフェクト」を歌うたび、お客さんからの熱い反応があって、すごく聴いてもらえていることが伝わってきて嬉しかったです。この作品がきっかけでヒーロー系のイベントや、ヒーローもののアニメに呼んでもらえることも増えたので、楽曲が自分の名刺にもなったかなと思います。『SSSS.GRIDMAN』の主題歌のオファーをいただいた当初は、ここまで長く愛される作品になるとは想像していなかったので、今も作品とともに多くの人に楽曲が愛されていることは嬉しいですね。一方で、「作品と共に走って、並走してきた」という気持ちではなくて。「ファンとして応援して、見守ってきた」という感覚が近いかもしれないです。僕自身、シンプルに『電光超人グリッドマン』(1993年の特撮ドラマシリーズ)からのファンなので、一緒に音頭を取って「あのシーンを思い出そうぜ」とか「あの戦い同様に熱くなろうぜ」という気持ちで歌わせていただいていますね。

──「uni-verse」について、『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』のクロスオーバー作品である劇場版『グリッドマン ユニバース』の曲だからこそこだわった、というポイントはありますか?

オーイシ これまで「UNION」にしても「インパーフェクト」にしても、速いテンポの爽やかなロックナンバーで、「SSSS」シリーズの主題歌はこういう感じだ、というイメージも定着しつつあると思うのですが、今回は映画の脚本も読ませていただきながら着想を得ていく中で「既存の曲のイメージとは別アプローチにしたいな」と思ったんです。『グリッドマン ユニバース』の脚本自体が『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』の宇宙が交差するという内容だったので、これまでとは違う切り口で、より大団円を迎えられるような楽曲の方が合っているんじゃないかなと。そこで最初に思いついたのが「合唱」でしたね。バックコーラスがあって、多人数感のあるイメージは今回の曲にはマストだなと思って。

──登場人物も自然と多くなりますからね。

オーイシ そうなんです。2つの作品世界が交差するということは否が応でもドリームチーム感を想像できるので、それに似合う曲は壮大な方がいいし、みんなが集まってヒーローパワーを集めていく感覚で作っていきました。

──『SSSS.GRIDMAN』、『SSSS.DYNAZENON』双方の楽曲を歌ってきたからこそのギミックなどは盛り込まれたのでしょうか。

オーイシ シリーズを通したカタルシスみたいなものになればと思い『SSSS.GRIDMAN』で作品のキャッチフレーズとして掲げられていた「独りじゃない。いつの日も、どこまでも」を歌詞に織り交ぜています。作品の1つのテーマになっている「すべての宇宙はつながっている」ということに対して、楽曲にも一本の芯が必要だなと思って歌詞を考えていきました。

──『電光超人グリッドマン』からの、30年に渡る歴史が紡がれてきた先にある1曲ですしね。

オーイシ 「SSSS」シリーズの楽曲では、自分が主人公だと思って生きていたのに、いつのまにかただの一般人になってしまっていて、それでも主人公を取り戻そうともがく「大人になった少年たち」へのメッセージをずっと書いてきたのですが、今回も例にもれずその感覚はあって。というのも……みんな、子供の頃はヒーローの真似事をしていたと思うんです。大人たちの目から見れば、ただ砂場で遊んでいるだけかもしれないけれど、僕らの目線からすれば本気で地球を救ってきたし、目の前には太刀打ちできないような怪獣がいたんです。あの世界を嘘にしてはだめだと思った。子供の想像かもしれないけれど、僕らが起こした1つの実体験としてのビッグバンは絶対に取っておくべきだ、という想いがずっとあったので、それをもう一度思い出してほしい、もう一度僕にそのユニバース(宇宙)を見せてほしい、と思って書いた曲です。

「ギフト」GRID盤ジャケット

「アズレン」というコンテンツが呼んでくれた“開かずの引き出し”

──EPの3曲目には、「アズールレーン」5周年記念ソングとなった「碧い砲撃」も収録されます。

オーイシ 「アズレン」と言えば傷つき、傷つけられながら1つの勝利をもぎ取っていくゲームですが、その世界観に合った戦いと、海と、潮風を感じられるハードなナンバーにしたくて作っていきました。もともとラウドロックやハードロックっぽいものが大好きなので、個人的にもいつかやりたいと思っていた開かずの引き出しだったんです。

──重厚なストリングスや海を想起させる展開など、オーイシさんの曲としてすごく新鮮な印象でした。

オーイシ それこそ「アズレン」というコンテンツが呼んでくれた引き出しだったのかもしれません。ずっと僕の活動を見てくださっている皆さんにとっては「こういう楽曲もできるんだ!」と感じられるかもしれないですが、なんだったら大学時代の僕はこういう曲ばかり作っていました(笑)。その頃を思い出しながら作った曲です。今回は一緒にアレンジをしてくれたebaくんの力が大きくて。彼がすごく得意なタイプの楽曲ということもあり、重厚なサウンドにしてもらいました。演奏も、ドラムは岸田教団&THE明星ロケッツのみっちゃん、ベースはヒトリエのイガラシくんにお願いをして、よりかっこいいロックサウンドを作っていきました。

──とても充実したEPになりましたね。

オーイシ 濃い3曲が揃っていますし、僕はこれをEPではなくミニアルバムだと思っています。あとは本作を聴いて例えば『SSSS.GRIDMAN』ファンの方が『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』を観てくれたり、その逆や「アズレン」も含めてですが、作品同士の架け橋的な存在になれたら嬉しいので、皆さんの「推し」や「好き」が増える1枚になってくれたらいいなと思っています。

──本作のリリース後はすぐにワンマンライブ(3月18日 神戸文化ホール、3月25日 TOKYO DOME CITY HALL)ですね。

オーイシ ようやく声出しが戻ってきたというタイミングでもありますし、そろそろオーイシも本気を出そうかな、と。オタクのみんなと一緒に声を出したいですし、「uni-verse」という合唱曲も作りましたし、「ギフト」では合いの手も入れてもらいたいので、楽しみです!


●リリース情報
オーイシマサヨシ
New EP「ギフト」
2023年3月8日発売

■mora
通常/配信リンクはこちら
ハイレゾ/配信リンクはこちら

【通常盤】

品番:PCCG.02223
価格:¥1,760(税込)

【天使盤】

品番:PCCG.02224
価格:¥1,760(税込)

【GRID盤】

品番:PCCG.02225
価格:¥1,760(税込)

<収録曲>
1. ギフト  ※TVアニメ『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』オープニング主題歌
2. uni-verse ※劇場版『グリッドマン ユニバース』主題歌
3. 碧い砲撃  ※「アズールレーン」5周年記念ソング
4. ギフト (TV edit.)
5. uni-verse (movie edit.)
6. ギフト (Instrumental)
7. uni-verse (Instrumental)
8. 碧い砲撃 (Instrumental)

<仕様>
・描き下ろしアニメイラスト ※天使盤、GRID盤のみ

●ライブ情報
オーイシマサヨシ「オーイシマサヨシ ワンマンライブ 2023」
2023年3月18日(土) 神戸文化ホール
2023年3月25日(土) TOKYO DOME CITY HALL

「ギフト」発売記念フリーライブ開催決定!
2023年3月11日(土)14:00~ ダイバーシティ東京プラザ 2Fフェスティバル広場
内容:ミニライブ、ジャケットサイン会

2023年3月12日(日)14:00~ 阪急西宮ガーデンズ 本館4Fスカイガーデン
内容:ミニライブ、ジャケットサイン会

関連リンク

大石昌良(オーイシマサヨシ)公式サイト
https://www.014014.jp/

大石昌良(オーイシマサヨシ)公式Twitter
https://twitter.com/Masayoshi_Oishi

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