【インタビュー】待望の1stアルバム「NamiotO vol.0.5~Original collection~『Fly Out!!』」が完成!自ら作詞を手掛けた楽曲を多数収録した本作について、伊波杏樹に聞く

みんなの手を引っ張っていける存在に! 伊波杏樹が目指すもの

――6曲目の「I bet my life」はビッグバンド風のブラスを採り入れたジャジーでアダルトなナンバー。歌詞は作詞家の渡邊亜希子さんと伊波さんの共作になります。

伊波 この曲は結構序盤に出来上がっていたんですけど、デモの段階で多田さんが歌詞も付けてくださっていたので、そのイメージが残ってしまって、サビの歌詞がどうしても降りてこなかったんです。そんなときに渡邊さんが手を貸してくださって。私からイメージを伝えたり多くを語らずとも、伊波杏樹がどういう人なのかをすぐにキャッチしてくれて、どれも良くて逆に選べなくなるくらい色んなパターンの歌詞をつけてくださいました(笑)。

――内容的にはギャンブルがモチーフになっていますね。

伊波 かっこいい大人の女性をテーマにしたくて。正直ディーラーとか全然わからないんですけど(笑)、女子が憧れちゃう瞬間を求めて、それを表現できたらいいなと思って。私は(クリスティーナ・)アギレラが出演している「バーレスク」という映画が大好きで、「バーレスク」の世界観に触れるなかでミュージカルに憧れを抱くようになったので、ああいう雰囲気の楽曲を歌ってみたいという私の希望を受けて、多田さんが作ってくれた楽曲になります。

――たしかに言われてみたら「バーレスク」のような雰囲気があります。歌声にも色気が感じられますし。

伊波 「バーレスク」は女性としての芯の強さが踊りや歌で表現されていて、煌びやかだけどそこだけを映すのではないところがすごく好きなんです。特にアギレラは唯一無二の歌声をもっていますし、しかもあのビジュアルと技術力。だから叶わないにせよすごく憧れがあって。子供の頃はマイリー・サイラスの「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」が好きで、ああいう世界に憧れていたので、そこからどんどん派生して、自分もいつかこういうミュージカルをやってみたい!と思うようになったんですね。

――なるほど。そういった色々なルーツがリンクした曲でもあるわけですね。

伊波 「ハイスクール・ミュージカル」や「ヘアスプレー」もそうですけど、ポップで楽しくて、やっぱり生きていると明るさがほしくなるじゃないですか。私もああいうかっこいい女性を演じる夢を持っているというのもあって、「I bet my life」という楽曲が出来上がりました。

――続く「VICTORIA」も力強い女性像が感じられる楽曲ですね。

伊波 はい。私は色々な作品に関わらせてもらうなかで、かっこいいとか強いと言われることが多くて、自分はそれが持ち味なんだということに気付かされたし、それをいい意味に捉えて変換していったからこそ、ネガティブだった自分自身がどんどん強くなって、みんなの手を引っ張っていけるような人間になりたい!と思えるようになったんです。ラジオとかでも、ありがたいことに「伊波さんに励まされました」というお便りをたくさんいただくので、だったらその象徴になってやろう!という気持ちもどこかにあって。そのかっこいい伊波杏樹像を高らかに歌い上げられるものとして「VICTORIA」を書きました。この曲はアルバムの中で唯一、歌詞に〝Fly Out!!"という言葉が出てくる楽曲になっています。

――ラテン調の情熱的なサウンドも力強さに一役買っています。

伊波 私はポルノグラフィティさんの楽曲を好きで、オンラインライブで多田さんと一緒に「ミュージック・アワー」をカバーしたというのもあって、そこがインスピレーションとしてこの曲につながっているとうかがいました。

――歌唱もパワフルで、特に終盤の“負ける気しないわ”の箇所は、ものすごい気合いの入りようですよね。

伊波 そうなんですよ(笑)。純之介さんも「やってるねえ!」ってめっちゃ笑ってました。でも、私の引き出しを知ってくださっているからこそ「やりすぎちゃっていいよ」と言ってくれて、楽しんでレコーディングできました。「VICTORIA」はきっと「みんなが好きな伊波」になっていると思います(笑)。

――そこから一転、次の「笑描き唄」はまったりした雰囲気のアコースティックナンバー。歌声も優しくてリラックス感があります。

伊波 レコーディングのときも力を抜いて、純之介さんの提案で座りながら歌いました。これはおうちのリビングで、いい風を通しながら、すらすらと作詞した曲で。自分の中では食べ物をテーマにした歌を作りたくて、コーヒーとかチョコレートという言葉から派生させていったら、お洒落な仕上がりになったんですけど、気付いたら笑顔や未来を描く絵描きさんの曲になっていました。私は結局そういうことを求め続けているんですよね。ファンの人たちにはずっと笑顔でいてほしいし、その一人一人が幸せであれば私は何だってよくて。例えば「ずっと応援しててね!」っていう想いはもちろんあるんですけど、それって無理強いすることでもないなってどこかで思っていて。でもそれって大事なことだと思うんです。私も私の人生だと思うし、みんなも一人一人の人生があるので、その人生を大切に生きてほしいなっていう。多田さんには「楽しい世界平和的な曲が欲しい!」と言っていたんですけど(笑)、今の、自分の中ではこういう落ち着き方をしました。

――そしてストリングス入りのしっとりとしたバラード「I promise you…」。歌詞からは約束や願い、お別れといった要素が感じられて、色々な捉え方ができる内容ですね。

伊波 この曲はどこまで言えるかなっていう感じなんですけど……お別れももちろん入っていますし、その先の未来を一緒に描き切ることも人生だなって思っていて。もちろん私の中にはひとつの正解があるんですけど、それは言わないほうが幸せかな?っていうところがあって、「I promise you…」は聴いてくださった方のそれぞれの答えが正解だと思っています。だからこそ、言葉を紡ぐときに、分かりやすく、鮮明な空気を感じられるワードを選んでいるんですけど、私の中には実体験があることをほんの少しだけ知ってもらえていたら。聴いてくださった人それぞれの人生に重ね合わせたり、照らし合わせながら聴いてもらえると、どういう答えが返ってくるのかな?っていうのが楽しみな曲です。

――そしてアルバムの最後を飾るのが、溌剌としたギターポップ「また会えるよ。」。この曲では伊波さんが作詞のみならず作曲も手がけています。

伊波 実はこの曲、2年前に作っていたんですよ。ただ、その頃は伊波杏樹として歌をうたう機会もなかったので、発表する予定もなかったんですけど、多田さんとアルバムの最後の曲をどうするか話していたときに、「あの曲はどう?」って思い出させてくれて、引っ張り出してきました。編曲はイチから仕上げてくださったんですけど、メロディラインは元々作ったものと同じで、タイトルや歌詞もほぼ変えていないので、この曲だけ時間軸が違って聴こえるかもしれないです。2年前の希望に満ち満ちていた私がかなり出ているし、その頃と今とでは私も変化しているので、この曲は今聴くと「なんか大暴れしてるな」って感じるんですよね(笑)。言葉も眩しいくらいに真っ直ぐなので、恥ずかしいですけど、自分で自分に励まされちゃいました。

――でも、この真っ直ぐさが伊波さんらしいですし、聴いているとすごく元気をもらえるんですよね。

伊波 嬉しいです! もし2年前が、伊波杏樹がアーティストとして歩んでいくタイミングだったとしたら、きっとどの曲も眩しいくらいの輝きで押し切っていたと思うんです。でも、今このタイミングだからこそ、このバリエーションでアルバムを出すことができたことを、再実感させてくれた楽曲でもあって。この2年前の伊波は、今がこういう状況になっていることを知らないので、強い意志を感じるし、夢や希望を感じる曲になっていて。だからこそこの曲がみんなで歌える曲として、アルバムの最後にふさわしいと思いました。

――アルバム全体としても、舞台や役者としての経験が様々な歌唱表現に活かされているように感じましたし、伊波さんならではの作品になっていると思います。

伊波 改めて振り返ってみると、色んな人の人生をいっぱい詰め込んだようなアルバムになりましたし、この数年間、役者としてやってきたことを詰め込めたと思うんですね。これまでも色んな子の人生を生きさせてもらったので、これからもそれを続けていったらどれだけ進化しちゃうんだろう?って、自分にワクワクできるのはとても良いことだなって思っていて。みんなからどんな反応がもらえるのか、今からすごくワクワクです!(笑)。

――そして来年の1月29日には、本作を携えてのワンマンライブ“Fly Out!! ~Reach out your hand!~”を千葉・舞浜アンフィシアターで開催することが決定しています。最後にライブへの意気込みをどうぞ。

伊波 今回のライブには“Reach out your hand!”というタイトルを付けさせていただいたのですが、ここには、私がみんなの手を引っ張って一緒に飛び立つぞ!っていう想いが込められています。私は誰一人として置いていかないし、かといって追いつこうと無理に走らなくていい、寄り添うことのできる存在になりたいので、そういう伊波を楽しんでもらえたら嬉しいです。当日は懐かしい曲もやろうかなと考えていて、私らしいライブになることは間違いないし、舞浜アンフィシアターは初めてなんですけど、円形のステージなのでめっちゃ楽しみで(笑)。手の振りがいがあるライブにするので楽しみにしていてください!

INTERVEW & TEXT BY 北野 創(リスアニ!)


●リリース情報
1st Full Album
「NamiotO vol.0.5 ~Original collection~『Fly Out!!』」
12月8日発売
SMA公式オンラインショップ【ROCKET-EXPRESS】にて購入可能

【初回生産限定盤(BOX)】

品番:SLRL-10078/10079 (TGCS-12235)
価格:¥7,150(税込)
※スペシャルBOX仕様
※オルゴール封入(「もし叶うなら」 25 years old )
※デジパック+フォトブック仕様CD
※Inamin Town会員限定
※おひとり様1枚まで

【初回盤(DIGIPAK)】

品番:SLRL-10080(TGCS-12236)
価格:¥4,950(税込)
※デジパック+フォトブック仕様CD
※Inamin Town会員限定
※おひとり様3枚まで

【通常盤(Jewel Case)】

品番:SLRL-10081(TGCS-12237)
価格:¥3,300(税込)
※ブックレットの写真は「初回生産限定盤」「初回盤」のものとは異なります。
※おひとり様3枚まで

<Tracklist>
1.「もし叶うなら」 25 years old
作詞・作曲・編曲:多田三洋
2. GOOD LUCK, の HANDSIGN
作詞:伊波杏樹 作曲・編曲:多田三洋
3. Dubing Water
作詞:伊波杏樹 作曲・編曲:多田三洋
4. I Copy ! You Copy ?
作詞:伊波杏樹 作曲・編曲:多田三洋
5. An seule étoile
作詞:伊波杏樹 作曲・編曲:多田三洋
6. I bet my life
作詞:伊波杏樹 / 渡邊亜希子 作曲・編曲:多田三洋
7. VICTORIA
作詞:伊波杏樹 作曲・編曲:多田三洋
8. 笑描き唄
作詞:伊波杏樹 作曲・編曲:多田三洋
9. I promise you…
作詞:伊波杏樹 作曲・編曲:多田三洋
10. また会えるよ。
作詞・作曲:伊波杏樹 編曲:多田三洋

●ライブ情報
「Fly Out!! ~Reach out your hand!~」
2022年1月29日(土)
会場:舞浜アンフィシアター
チケット発売中
※Inamin Town会員限定

<伊波杏樹プロフィール>
1996年2月7日生まれ。
TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」(高海千歌役)、舞台『NARUTO-ナルト-』(山中いの 役)、舞台「銀河鉄道999 さよならメーテル~僕の永遠」(メーテル役)、ミュージカル 『INTERVIEW ~お願い、誰か僕を助けて~』(ジョアン・シニア役)、舞台『「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra”Stage 本物の英雄(ヒーロー)PLUS ULTRA』 (トガヒミコ役)などを演じるなど声優・舞台女優として活躍中。

関連リンク

伊波杏樹オフィシャルサイト
https://anjuinami.com/

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