澄川 そう考えると、っていう話じゃないですけど、そうしたパラリンピックがあり、クラムボンのツアーも終えたばかりというタイミングで、ちょうどこの連載も1st シーズンが終わり、ネクストシーズンに向かうわけですよ。
ミト タイミング的にはいい第一部・完だね。
馬嶋 連載のレイアウトも変わってくるかもしれませんね。
ミト 文字も細くなっていくという。エンプレスがカイゼリン(*10)になったみたいに。
澄川 どんどんアップデートして、次回以降も本誌で大暴れしていきましょう。でもこれを機に何かできたらいいなというのがありますよね。
ミト 私はまずピルケースを作りたいなと。
澄川 「画声人音」ピルケース!
馬嶋 早速マーチャンダイズの話ですか!
ミト この「画声人音」のロゴを使った、フリスクみたいなピルケースですよ。これでしょ。
馬嶋 そこにミラグレーンを入れて。
澄川 あとヴィンテージのよいときもね。
ミト 「画声人音」のロゴを見ると、ピルケースにしか見えないんですよ。ほかのサプリメントを入れてもいいですし。
澄川 場末の酒場でこれ持ち出したらヤバい薬だと思われますよ!とりあえずマーチャン作ろうぜっていう話ですね。
ミト マーチャンは絶対やりましょうよ。
馬嶋 あとはイベントですよね。
澄川 そうか、イベントとグッズを紐づけられるしね。
ミト わかりやすくいえばロフトプラスワンで「画声人音」のイベントをやるっていうね。
馬嶋 ミトさんも連載四回で言ってましたけど、そこで完全版をやろうと。
ミト そうなんですよね。いってもここでは大部分は削ぎ落とされているわけだから。
馬嶋 ここでしか聞けない話っていうのはあるといいですよね。
ミト 来年ちょっとどこかで立ち上げましょうか。
馬嶋 いいですね、ゲストも呼んで。
ミト ゲスト呼びたいですね。
澄川 連載で一番ネームドロッピングされているのが神前さんとアニプレックスの山内(真治)さんですね。
ミト 暁さんと山さまとなると、“作曲家夜話”になっちゃうなあ。
馬嶋 僕らが乗り込んだみたいになっちゃう。
ミト あとは……太田(雅友)くんとか。
澄川 ああ~!
ミト 彼を呼ぶという。彼もトークはやばいですからね。
澄川 しゃべりも面白いし、酒も好きだし。
馬嶋 ワイン好きですしね。
澄川 あとは、こういうときに怒りの形相で「呼べや!」って言ってくるのが山田マン(山田高弘)ですね。
ミト あははは!違うの、あれはそういうキャラなのを自分でも理解しているので、彼は出さないで客席にいてもらう。
馬嶋 “作曲家夜話”でもそうでしたね。
ミト いつも来るんだけど、あえてゲストとして呼ばないという。そこでキレまくっている山田マンを観るのも醍醐味という。
澄川 じゃあ呼ぶは呼びましょう!
ミト 山田マンをゲストに呼ぶのはいいですけど、原稿には載らないとかね。「今日のゲストは山田マンです!」って言いながら原稿上ではまったく出ていないという。
馬嶋 雑な編集みたいですね。そういう意味でも公開収録というのはいいですね。
ミト めっちゃ面白い。山田マン面白いなあ。ちなみに次号はいつになるんですか?
馬嶋 次は来年2月の予定ですね。なので収録は1月になるかと。
ミト 1月にできるといいですね。
澄川 じゃあそれを“リスアニ!LIVE”最終日の夜に開催するとかね。
馬嶋 あったなあ、昔そこで“リスアニ!ナイト”やった(*11)もんね。
澄川 馬嶋さんにとっては久々の地獄ですよ。
馬嶋 気絶するかもな……。
ミト そうなると、結構急ぎめでピルケースを作らないとだね。
馬嶋 あとはロゴを使ったTシャツを作りたいですね。
ミト それもヤバいなあ。
馬嶋 よく澄川さんが着ているけど、中国語のプリントみたいなのとか。
澄川 そうね。あとは例えば「画声人音」を英語に変えて、”Animation Voice Person Music”とか、『Blood Sugar Sex Magik』(*12)みたいな。
ミト じゃあ私たちなりの「Under The Bridge」を作るか。
澄川 わははは、俺たちが横を向いて舌を出しているイラストにして。
馬嶋 1人足りないなあ。
澄川 そこに山田マンを入れますか!イベントには出ないけど!
*10 エンプレスがカイゼリン/「ファイブスター物語」に登場するモーターヘッド・ジ・エンプレスが、2013年の設定変更によってディー・カイゼリンと名称やビジュアルなどが刷新される。
*11 昔そこでナイトやった/2015年1月25日は、日本武道館で”リスアニ!LIVE-5”が終わった深夜に、新宿ロフトで”リスアニ!ナイトVol.03”が開催されるという、運営サイドの馬嶋にとってはたまったものではない1日だった。
*12 『Blood Sugar Sex Magik』/1991年発表、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ5枚目のオリジナルアルバム。バンドの代表曲のひとつでもある「Under The Bridge」などを収録した大ヒットアルバム。
澄川 イベントをやるとしたら、ブッキング会議は面白そうだなあ。
ミト そうですよね。
馬嶋 放談ですからね。
澄川 そこで連載チームとして田淵(智也)さんに果たし状を出すという。
ミト それこそ呼び水(*13)になっちゃうよ!
澄川 “作曲家夜話”と”アニソン派!”の代理戦争めいたものになってきますね。(*14)
ミト ほらー!でも私たちも、アニソン派!の第一回のときに、花を送るんじゃなくて5キロの塩を送ったんですよ。マジでそんなことばっかやってるから勝手に2パックとビギーみたいな関係(*15)になってきて。
澄川 わははは、アニソン界のウェッサイとイーストのような!
馬嶋 僕、今度“アニソン派!”にゲストで出させていただくんですけど、そこで発言するたびに「僕はいいんですけど、ミトさんがどう言うかですね」って言うようにします。
澄川 申し訳ない、本人の預かり知らぬところでビーフが始まってしまうという。本人同士は仲がいいんだけど、駐車場で銃撃戦が起こってしまう。
ミト しかもそれが歌舞伎町でね。やばいなあ。
澄川 お客さんもバキバキになっちゃって、上海小吃(*16)辺りで抗争が。「不夜城」感出てきましたねー!
ミト やめて!いつからそうなったんだろう。田淵くんにとってはいい迷惑ですよ。
馬嶋 リスアニ!でやった過去の対談が際立ちますね。「こうやって二人で仲良く話していた時期もあったんだよ……」って。(*17)
澄川 ビギーと2パックのあの有名な写真のように!
ミト でもゲストはね、ある種このシーンにいて話すことは若者的な発想のものというか、そこから生まれる俗的なものもできる人というのがいいですよね。
澄川 ああ……じゃあbambooさんかあ。
ミト あははは、それこそこの連載が乗っ取られる可能性があります!
澄川 まあひとまずお名前を挙げた方々が実際に来るかどうかはさておき。
ミト ブッキング資料としてこのページをPDFにして渡せばいいわけで。
馬嶋 なんなら「これはNFT(*18)です」って一点ものを作ってね。
ミト 「画声人音」のNFT!面白いなあ。
澄川 それをオークションに出して、海外のラッパーが高額で買い取るまでありますね!
馬嶋 夢あるなあ。僕らの記事にもそれができるのかなあ。
ミト グッズの話があったけど、新聞切り抜きみたいな柄のシャツみたいに、あれを「画声人音」バージョンでやるのもいいね。オラついていていいなあ。
澄川 目立つところに問題発言があるという。これは急ピッチで進めていきましょう!第十回目にして色々なものを投入していくぞと。
ミト あとそれでいうなら、個人的に思ったのはQ&Aも作りたいなと。お題を作って読者から質問を募るのはやりたいな。時節柄の着底という意味でも私たちより的確かもしれない。
馬嶋 それこそ今回WEBで掲載して広く募るというのはいいですね。メールで募集でも大丈夫ですし。「画声人音の皆さんこれってどう思います?」って。
ミト なかなか話しづらい踏み込めない話を、ギリギリ私たちが広げて、誤解のないように。
馬嶋 「際どい話題が来ましたね」っていうのもいいですよね。
ミト 発想としてはYouTubeライブですよね。生配信をやって観ている人から質問を募って、それをライブでやるんだけど、さらにそのあと切り抜きを公開するみたいな。
澄川 そうなると本当にリニューアル化できますね。
ミト そうですね。フォントも細くなります。
馬嶋 こわいなー!震えて待て!
*13 呼び水/田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)による本誌連載「呼び水なんてごめんだ」のこと。
*14 代理戦争めいたものになってきますね/そんな事実はなく、おふたりの関係はいたって良好です。
*15 2パックとビギーみたいな関係/2パックとノトーリアスB.I.Gという、1990年代以降のヒップホップを代表するふたりと、そこから発生したビーフ(確執)。元は同じレーベルだったふたりだが、2パックが巻き込まれた銃撃事件にビギーが関与したのではという疑惑をきっかけに、双方の活動拠点である西海岸と東海岸の抗争が勃発することに。
*16 上海小吃/新宿・歌舞伎町にある上海家庭料理が食べられる店。王道中華のほかにもかなりレアなゲテモノ料理も美味しく食べられることでも有名。またそのディープな店構えから、映画「不夜城」など数々のロケ地としても使われている。
*17 仲良く話していた時期もあったんだよ……/今もおふたりは仲良しです。
*18 NFT/Non Fungible Token(交換不可能な価値を持つトークン)の略で、いわゆる代替不可能なデジタル資産のこと。現在は主にアート業界で盛んになっており、1点もののデジタル作品が専用のプラットフォーム上で高値にて落札されている。国内でも芸術家やタレントが参加するなか、2021年9月には日本の小学3年生の少年が作ったNFTアートを、アメリカの有名DJ・スティーヴ・アオキがおよそ240万円で落札したことが話題になった。
●リスアニ!誌面連載「クラムボン ミトの画声人音」からのお知らせ
2022年2月発売の「リスアニ!Vol.47」にて記念すべき第十回目の掲載を迎える当連載では、皆さまからのお便り募集を開始いたします。
•連載中で3人に話題にして欲しいこと
•アニメ音楽業界で聞きたいこと
などなど、お題はなんでもOK!
お便り応募方法や、今回の記事で登場したイベントやグッズ情報などは、以降リスアニ!SNSよりお知らせいたします!お楽しみに!
クラムボン・ミト 公式Twitter
https://twitter.com/micromicrophone
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