【スペシャルインタビュー】sana(sajou no hana)に聞く、「Smile Group presents アニメ音楽のこと!マッチング・オーディション 2021 supported by リスアニ!」について

卓越したボーカルスキルで聴く者を魅了する若きシンガー・sana。現在sajou no hanaのボーカリストとして活躍する彼女は、スマイルカンパニー主催のオーディションに応募したことがきっかけでデビューの道が拓かれた。そんなスマイルオーディション出身者の彼女に、当時のオーディションの様子から新たな才能との出会いについて話を聞いた。

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ネットで偶然見つけたアニソンシンガーへの道

――sanaさんは2014年に開催されたスマイルカンパニー主催のオーディション「<アニメ限定!>スマイルカンパニー・オーディション2014」の合格者です。当時オーディションに応募したきっかけはなんでしたか?

sana オーディションを知ったきっかけは、ネットサーフィンをしていたときに引っかかったんです。当時私は中学生で、将来は歌の道に進みたいとずっと思っていたのですが、自分がどういうものがやりたいのかわからない状態で、漠然とアニメ音楽の世界やアニソンアーティストに憧れていたというか、当時よく聴いていたんです。でもそのときはアニソンシンガーさんや、アニメを中心に歌うというのがよくわからなくて、でもアニメの音楽の音楽に関われることに憧れていて……というときに、「アニメ音楽に関わりたい人募集」と書いてあったオーディションを見つけたんです。「私がやりたいのはこれなんじゃないかな?」と思い、高校受験のかたわらで応募しました。

――偶然自分が向かいたい将来に近いオーディションが目の前にあったと。

sana そうですね。ただ、当時はそこまで深く考えずに動画を送った気がしますね。

――応募当時、sanaさんは15歳。ちなみに当時も募集要項には、「未成年は保護者の同意が必要」とありましたが、ご両親の反応はいかがでしたか?

sana 私は昔からずっと歌の道を目指していて、両親もレッスンに通わせてくれたりしていたので、「頑張れ」って言ってもらえて……特に争いはなかったですね(笑)。

――そんなオーディションのあとはスマイルカンパニーの預かりとなり、2016年にはTVアニメ『モブサイコ100』のOPテーマ「99」(MOB CHOIR)に参加することになります。応募から僅か2年で憧れていたアニメ音楽を歌うことになったわけですが……。

sana 実はオーディションに合格したというのもよくわかっていなかったんですよ。一番最初にいただいた『モブサイコ100』の歌のお仕事も名前を伏せての参加で、事前にこれがテレビで放送されて使われることを説明されても「ちょっとよくわからないな……」というのが本音でした(笑)。

オーディション後に学んだミュージシャンのいろは

――あれよあれよという間にテレビで流れることに思考が追いつかないというか(笑)。さて、実際のオーディションについてですが、応募作品はどんなものを送ったんですか?

sana カラオケで歌っていた映像ですね。お店で簡単に撮ったものを送りました。当時は自分でもカラオケで歌った映像をYouTubeにあげていて、そのなかから選んだ気がします。すごく簡易的なものというか、ただただカラオケで歌っている動画でした。作り込めたらよかったのですが、そういう技術がそのときの自分にはなかったので。

――オーディションにおいて映像のクオリティはそこまで重要ではない?

sana そうかもしれませんね。クリエイターさんなら作り込んだりとかあるかもしれないですけど、シンガーさんならまずは送ってみるのがいいんじゃないかなって思います。

――その動画を送ったあと、スマイルカンパニーから連絡があったときの気持ちは?

sana 「やった!」というより「やばい!どうしよう!」という気持ちが大きかったです(笑)。私、当時からすごく緊張しいだったんです。引っ込み思案で緊張しいで、あまり人前に出たくないのに、でもなんとなく心のどこかに歌いたいという気持ちはあって、それでなんとなくちょこっと踏み出してみようかっていう感覚だったので、「おっ、どうしよう?」っていう(笑)。なので連絡をいただいたあとは、とにかく練習するしかないなって。

――そこから実際にスタッフさんと話をしながら、シンガーとしての鍛錬を積まれていったと。

sana まずは甲(克裕。株式会社スマイルデイズ代表)さんとそういったお話をさせていただいて、渡辺(翔)さんとか作曲家さんともお話をして、楽曲を歌わせていただいたりしましたね。

――同じ事務所の翔さんとはのちにsajou no hanaを結成するわけですが、そのときにすでに翔さんの楽曲を歌っていたんですね。

sana はい。翔さんの曲というと、当時はLiSAさんとかの曲を書かれていたんですけど、「なんて難しい曲を作るんだろう……」と思っていました(笑)。もちろん世に出ている楽曲より簡単なものを歌わせていただいたんですけど、それでも全然歌えなかったんですよ。「ああ、こんなんじゃ全然だめだ、よりによって翔さんの曲を歌えないなんて……」と思っていたので、まさかそのあとsajou no hanaでご一緒するとは思っていなかったです(笑)。

――当時から音楽経験はあっても、実際には初めて知ることばかり。

sana レコーディングでもその過程はわからないことだらけで、例えばTD(トラックダウン)やマスタリングとか当時は宇宙語のような言葉ばかりが飛び交って(笑)、「どうしたらいいんだろう?」という感覚でした。そこから全部やってみて、やっと「こういうものなんだな」とわかってきました。

――初めてのことばかりとはいえ、それは不安になりますよね。

sana そうですね。『モブサイコ100』の最初のレコーディングも、前日に風邪をひいてしまいそのまま当日を迎えてしまったことがあったんですよ。声出せる状態じゃなかったので、事前に相談すればいいものを、レコーディング当日に参加できないと自分の未来がないんじゃないかって思ってしまったんですよね。それでまた別日に行うことになったんですけど、そのあとも風邪が治っていなくて(笑)。ということをやってしまい、心から反省したんですけど。

――当時まだ10代ですから、そうした判断や、コンディション作りなども知らないことばかりだったと。そこからどんどん学んでいったわけですね。

sana 最初に『モブサイコ100』を歌ったときは自分の見せ方を考えていなくて、ただがむしゃらに曲に向き合った感じでした。そこからsajou no hanaを結成したあとは、アーティスト写真の撮影やライブが一気に増えて。歌だけではない自分の見せ方を悩むようになったのはその頃からですね。

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