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INTERVIEW

2021.07.16

「crewはどんな愛を僕らに伝えてくれますか?」浦島坂田船メンバー全員に聞く、様々な愛の形を込めたニューアルバム『L∞VE』リリースインタビュー

「crewはどんな愛を僕らに伝えてくれますか?」浦島坂田船メンバー全員に聞く、様々な愛の形を込めたニューアルバム『L∞VE』リリースインタビュー

うらたぬき、志麻、となりの坂田。、センラの4人組男性ボーカルユニットの浦島坂田船。元々はニコニコ動画を中心にそれぞれ活躍していたメンバーが集まり、2013年に結成された。2016年に発売されたアルバム『CRISE TICKET』でメジャーデビュー。TVアニメ『スタミュ』第2期OPテーマ「SHOW MUST GO ON!!」や、TVアニメ『イナズマイレブン オリオンの刻印』EDテーマ「明日へのBye Bye」、TVアニメ『文豪とアルケミスト~審判ノ歯車~』OPテーマ「グッド・バイ」などアニメとの親和性も高い彼らの楽曲は、まふまふや大石昌良、堀江晶太やQ-MHz、前山田健一、つんく、TAKE(FLOW)といった精鋭揃いのクリエイターとのコラボでも話題に。そんな浦島坂田船がニューアルバム『L∞VE』をリリース。アルバムの話とともに彼らの魅力に迫る。

――今回はメンバー皆さんが取材に参加いただいているということで、改めて浦島坂田船が結成されたときのお話を伺えますか?

うらたぬき ニコニコ生放送で生主をやってきたメンバーを、僕が集めて結成しました。「ライブをやってみよう」と言ったのは志麻で、実際にライブをやってみたところめちゃめちゃ面白いことが出来たんです。「これは来年もやろう」と続いてきての現在になります。

となりの坂田。 1回きりのライブのつもりが続いて、続いて。永久にやれるんじゃないかってことで本格的に結成となりました。

うらたぬき 結成としては2013年ですね。

センラ それでメジャーデビューしたのが2016年ですね。実際には2013年9月が結成の日にはなっているんですが、それ以前から四人で生配信もしていたんです。だから真の意味でのグループ結成はもっと前かもしれないのですが、結成の日として確定できる日が見当たらなかったので、初めてライブをした「2013年9月7日」を結成日にしています。

――そんな浦島坂田船のアルバムは、毎回バラエティに富んでいるのが印象的です。皆さんがどんな音楽に影響を受けたのか教えてください。

うらたぬき 僕が初めてCDを買ったのが、中学1年生のときの175Rさんの「空に唄えば」だったんです。あとロード・オブ・メジャーさんの「大切なもの」も買いましたね。

センラ 懐かしい!

うらたぬき でも特に音楽が好きというわけでもなかったですし、カラオケに行くこともなかったんです。声優を目指しているときにもまだ声優が今ほど歌を必要とはされていなかった頃でもあったので、歌おうと思っていませんでした。でも、その意識が歌へと向かったきっかけはニコニコ動画の歌い手を知ったことでした。そこからボーカロイドを知って、歌ったらちやほやされるのではないかと思ったことで歌うようになりました(笑)。だからボカロがきっかけですね。なので、影響を受けたアーティストといえばボカロ全般です。

志麻 影響を受けた、というと僕もボーカロイドです。それまで音楽に対してあまり興味はなかったですし、僕もカラオケは好きな方ではなかったんです。家で音楽を聴くこともなくて。ただ、どちらかというと歌の入っていない、映画やゲームのサウンドトラックはしょっちゅう聴いていました。だから歌に対して心は動いていなかったのですが、それこそニコニコ動画の生放送をやっていて、「歌ってみたら?」という声をもらうようになって。それで「ボカロの曲を歌ってみようかな」と動いたことがきっかけになりました。歌っているうちに、歌が面白くなってきて、今では完全に歌うことの魅力を知った状態です。

となりの坂田。 歌い方に影響が出ているわけではないですが、カラオケで歌って「好きだなぁ」と思っていたのはBUMP OF CHICKENさんです。めちゃめちゃ好きで。ボーカルに興味が出たのもBUMP OF CHICKENさんが初めてでした。歌い方はもちろん声が特徴的だったり、楽曲がかっこよかったり、歌詞も詩人のようで。始めて音楽だけじゃなくその音楽を作っている人に対しても興味を持ちましたね。

センラ 僕は家がミーハーなので、小さい頃からお茶の間で人気の音楽が常に流れていたんです。小学生の頃は姉がジャニーズのアイドルの皆さんの曲をよく流していて、母はEXILEさんをよく流していて、ずっと家の中で流行の音楽を耳にする環境でした。そして中学生になって、カラオケでEXILEさんを歌えるとモテる、みたいな時期があって。

志麻 あったなぁ、確かに。

センラ どんぴしゃですよ!それもあって歌い方のルーツとして、その時期に家族が聴いていた音楽があると思います。そこから家族全体が東方神起さんにどっぷりハマっていって、それからはK-POPが家の中の音楽になっていきましたね。

となりの坂田。 それは姉の影響が強く家族に浸透していくの?

センラ 姉か母親。

となりの坂田。 母親もあるんだ!?

センラ 家に帰ると常に東方神起さんのライブDVDが流れている状態だった。

うらたぬき それはすごい。

センラ そんななかで、歌についても高1の頃にはニコニコ動画に投稿するようになっていましたね。当時はニコニコ組曲とかを歌っていましたけど、VOCALOIDで投稿されるジャンルが幅広くなってきたことでそれまでに培っていた歌のスタイルが活かされるようになりましたね。

――そして、今回のアルバムはもちろんこれまでのアルバムについても「全曲シングルだったのでは…!? 」と思うほど個性的な楽曲が集合しています。皆さんが浦島坂田船として音楽を制作する際に意識していることを教えてください。

うらたぬき 基本的には僕らは「こういう人にこんな楽曲を作ってもらいたい」とオファーをしているんですが、割と全体曲は四人で「この人はどうだろう?」「良いね!」「お願いしてみよう!」と四人全員の想いが合致する人にお願いをする形が基本線となっています。

センラ すべての曲がシングルのようだ、と言っていただけるのも四人の想いとしても妥協一切なしで、絶対に無理だろうと思われるような方でもオファーをさせていただいているので、恐らく選りすぐりの楽曲が出来上がっているのではないかと思っています。

志麻 「この曲でも良いか」みたいなものは1曲もなくて、「これじゃなければ出さない!」という気持ちでいるので、今回も18曲全部が素敵な曲になっています。

となりの坂田。 だからこそ僕らもすべての曲がすごく好きです。

次ページ:最新アルバム『L∞VE』のテーマとは?

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