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INTERVIEW

2021.04.15

アーティストデビュー30周年を記念したベストアルバムに続きTVアニメ『SHAMAN KING』のOP/EDテーマをリリースする林原めぐみ。20年ぶりの新作アニメとなる今作に、声優そしてシンガーとしてどう向き合ったのか?

アーティストデビュー30周年を記念したベストアルバムに続きTVアニメ『SHAMAN KING』のOP/EDテーマをリリースする林原めぐみ。20年ぶりの新作アニメとなる今作に、声優そしてシンガーとしてどう向き合ったのか?

――本来、人間ができないことを再現するソフトを、人間が再現する。面白いですね。

林原 山寺(宏一)か林原かっていう芸ですよね(笑)。私を知ってる人は「めぐさんよくやるよな」って笑うし、知らない人はメグロイドだと思ってくれたらそれでいい。音声合成ソフトの歌には“怒りや嘆きやかまちょ的”感覚が溢れる曲も多いので、「ほっとけない」「ほとくわけがないあ」って、全面的に受け止める気持ちで作詞もしてみました。君の涙をぬぐいたいけど、霊だからぬぐえない。でも合体したときにはそれができるという、『SHAMAN KING』に出てくる「持霊」の気持ちであり、私の気持ち。今の子たちに響いたらいいなって。20年ぶりのアニメ化だから、子供たちには初めての物語ですものね。あとは、個人個人の指先の使いですね。今は、20年間よりも、SNS上で人を傷つけることも、慰めることも、共感することも、攻撃することもできる時代です。世の中に投じる否定的な言葉も
涙をぬぐうのも、どちらもユビサキですって。

――ベストアルバムに書き下ろされた新曲「おやすみ」でも痛感しましたが、林原さんの歌詞や、話される言葉の端々にはいつも、誰かを助けたいという思いが溢れていますね。

林原 一度は看護師を目指した人間だからですかね。「私に何かできることはないでしょうか」という思いが、自分の中にあるルーツという気はします。「お加減どうですか」の一言で、その日の患者さんの気分も変わる。いま医療が切迫した状況下で懸命に使命を全うしている方たちのいる状況で、軽々しく話せませんが、当時たくさんの患者さんに接し、入浴できない患者さんを熱いタオルで拭いたときにもらった、深い深い感謝の言葉など、今の私を支える経験がたくさんあるんですよね。
『SHAMAN KING』が復活するなかでも、「ここが違う」「あそこはカットなのか」といった様々な意見は出てくると思う。でも、例えば「Over Soul」がよかったと言われても「ありがとう。でも新曲もだんだん染みてくるよ」って言える度量が、今の私にはある。「負」の感情もエネルギー、もとは愛情ですからね。『SHAMAN KING』は、そういう「負」すらも吸収できる懐がある作品だと思うんです。だからみんなありのままで、新しい『SHAMAN KING』を楽しんでくださると嬉しいです。

INTERVIEW & TEXT BY 高野麻衣


●リリース情報
「Soul salvation」

4月14日発売

品番:KICM-2077
価格:¥1,320(税抜価格 ¥1,200)

01. Soul salvation
(TVアニメ『SHAMAN KING』オープニングテーマ)
作詞:MEGUMI 作曲・編曲:たかはしごう
02. #ボクノユビサキ
(TVアニメ『SHAMAN KING』エンディングテーマ)
作詞:MEGUMI 作曲・編曲:要田 健
03. Soul salvation off vocal ver.
04. #ボクノユビサキ off vocal ver.

関連リンク

林原めぐみ 公式サイト
http://king-cr.jp/artist/hayashi/

TVアニメ『SHAMAN KING』公式サイト
https://shamanking-project.com/

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