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INTERVIEW

2019.09.10

TVアニメ『ぼくたちは勉強ができない』から生まれた声優ユニットStudy×くまのきよみ×こだまさおりによるスペシャル座談会!

――そしてこの2曲のあと、おふたりにはミニアルバム『PROGRESSIVE』のオファーが来ます。

こだま アニメが始まってからですかね? 4月ぐらいかな。

くまの 発注をいただいたときはタイトルもまだ決まっていなかったですね。PCゲームの伝説的なクリエイターさんが曲を書くというコンセプトだけいただいて。

こだま どの曲からオファーが来たんですか?

くまの 私は「トゥウィンクルにおける[x]の現象」です。

こだま あ、この曲、タイトルで「[x]」がかぶったんですよ!

――こだまさんの提供曲にも「すべてが [x] の世界線」というタイトルのものがありますよね。これは偶然だったんですか?

くまの 偶然ですよね!

こだま 最後にブックレットデザインの監修が回ってくるんですけど、そこで初めて「かぶった!」ってわかるという(笑)。

白石 原作のサブタイトルにも「[x]」が登場するので、あえてだと思っていました。

こだま それぞれ“あえて”をやった結果です(笑)。

くまの 「トゥウィンクルにおける[x]の現象」は、eufoniusの菊地さんじゃないですか!デモを聴いたときに、「みんなごめん!歌うの、また一筋縄ではいかないかも」って思いました(笑)。菊地さんのメロディに言葉をのせる楽しさと、ムズカシサを感じつつ、楽曲コンセプトである「文乃ちゃんセンター」を踏まえつつ。ここで改めて原作を読んで、彼女を象徴するモチーフ“星”にたどり着いて。サビの「ねえ、はかどらないわ」が出てきたら、あとは自然に彼女たちそれぞれの風景を落とし込んでいった感じです。

白石 とても歌いやすかったですね。楽曲的には難しいなと感じたんですが、文乃の心情や胸に秘めている想いが込められている歌詞だったので、気持ちを表現するにはいちばん入り込みやすい楽曲でした。

くまの レコーディングのとき、スタジオにお邪魔したんですけど、みんな、なんなく歌ってて。もっとややこしい歌詞にしてもよかったかなって思ったぐらいです(笑)。

――続いてはこだまさんの「すべてが[x] の世界線」です。

こだま 最初にアニプレックスさんからもらったオーダーの内容が結構カオスだったんですけど……(笑)。

――曲を書いたMintJamのa2cさんも公式サイトのインタビューでおっしゃっていましたが、非常にカオティックな発注内容だったんですよね。

こだま そうですね。そこでもうそのまま、テーマを“青春の混沌”に決めました。ぐるぐる落ち込んでたかと思ったら急にロマンチックになったり、自分の中で脳内会議ガールズトークしてる感じです。

――女子の恋に勉強に混沌とした感情が特に序盤に現れていますよね。

こだま そこは作曲家さんのメロディを壊したくないなって思って、どんな言葉がいいか探りましたね。

白石 私はカタカナ表記が印象に残っていて、こだまさんも仰っていた思春期ならではの感情がぐるぐるする感じが、歌詞の表記にもすごく込められているんだなと思い、カタカナ表記になっている部分を強調できるように、よりアクセントを強めに歌ってみました。

鈴代 譜割りもキャラクターそれぞれが言いそうだなってものになっていますよね。うるかだったら“Set me free カモン”とか、英語を頑張って使っているような感じで、でも“カモン”はやっぱりカタカナという(笑)。

こだま その歌い分けは意識しましたね。

――そしてくまのさんが手がけた「打算だ!!!」ですが、タイトルからして実にくまのさんらしい楽曲ですね。

くまの そうですか……やっとちょっと普通の曲が来ました(笑)。細井さんありがとう!

▲くまのきよみ

――普通の曲!(笑)。

くまの 今回ばかりは(笑)。ライブをやると聞いていたので、ライブでいちばん盛り上がっているときに歌ってくださるイメージがあって。実は特に歌詞の指示はなかったんですよ!だからこれは「曲を聞けばわかるだろ?」と試されているのかなと(笑)ありがたくノリノリでモリモリで書きました。この“打算だ”っていうのは、デビュー曲の後くらいに思いついてストックしておいたワードなんです。今度もしStudyで発注が来たら絶対使おうと思ってて大事に保管してました(笑)数学じゃないのに言葉に“算”が入るとか、日本語って面白いですよね!勉強してます(笑)だから無事に発注が来たときは嬉しかったな。わ!キター! って(笑)。

富田 バッチリハマった!(笑)。

くまの ライブでティーチャーたちと遊んでいただきたい。

白石 実際にビームを出すんですよ!

鈴代 ダンスの先生も実際に算盤を弾いているイメージで作ってくださって。

くまの えっ、すごい!(笑)。サビの最後の“打算だビーム”はそのままじゃオサレじゃないかもと、“Da Thunder Beam→→→♡”にしたんです。

白石 ダンスの先生も歌詞をそのまま振付に取り入れて下さっているので、雷マークを描いてからビームを出します!

くまの やったー! ダンスの先生ありがとう!(笑)。

白石 たしかに私たちもレコーディングのときに、「これはライブで歌うのが想像しやすいよね」って話してたんですよね。

くまの “わたしたちはゆくんだ”とか語尾も男子っぽくしたり、Studyがハジけるとこうなるんだぞ!っていう姿も見せて欲しくて。意味深なワードも入れたり、遊び心満載です。もうライブがすごく楽しみですね、踊っちゃうかも(笑)。

――(笑)そして、こだまさんによる「Happy Weather Girl」はいかがでしたか?

こだま これは私のほうにも細かい指示は何も来なかったんです。どうしようかなって思いつつ、つまりなんでもいいってことですよね? って思って(笑)。

くまの 世界観任されている感ありますよね。

こだま そこはプレッシャーですけどね。これはもう本当に乙女心をかわいく歌っちゃいたいなって思って、“女心は秋の空”をもっと前向きに、“乙女心が晴れ女”みたいな、歌中では揺れたりもするんですけど、「私、晴れ女になるから! 自分の太陽作っちゃうよ」っていう、揺れ動く女の子を楽しくかわいく書きました。

白石 “どうしよう わたしきっとバレバレな顔してるな”ってところが「かわいー!」って(笑)。

富田 理珠の2Aメロがすごくかわいくて、そこの“可愛くない”に私は精魂込めました。

鈴代 私的には最後のサビですね。オーラスへ向けて盛り上がるところだったんですけど、当初は3人で歌うところが当日になってうるかのソロでいくことになったんですよ。「頑張って届けなきゃ」と気合いを入れ直しました。

白石 “スカートのプリーツが機嫌よく並んで”っていうのも、たしかに学生時代ってスカートのプリーツがすごく気になるんですよね。

こだま そう。並んでなかったらすごくテンション下がる。一日中気になるんですよ。

白石 あと最後の“…すき!”ですね。ディレクションで“…”を意識してくださいって言われたのを覚えています。


▲白石晴香

――Studyのこの半年を、歌詞とともに振り返りましたが、これらの楽曲を歌うワンマンも目前ということで、最後に、改めてStudyの今後に向けての意気込みをお願いします。

白石 Studyとして活動させていただくなかで、スタッフの皆さんやティーチャーの皆さんに見守っていただいてここまで来れたので、ワンマンでは感謝の気持ちを届けられるように頑張れたらいいなと思います。ワンマンの前に歌詞の意味をこうしておふたりからお話ししていただくことで、より伝えたいことが明確に出てきたのもうれしかったですし、この想いをティーチャーの皆さんに全力でぶつけたいなと思います。

富田 今日の話を聞いてより一層ライブが楽しみになったんですけど、ライブでは歌詞をただ声音にのせるだけじゃなくて、動きや顔の表情でより表現を味つけできるんじゃないかなと思います。今日聞いたお話を汲みつつ、リハーサルに励んで最高のライブを皆さんにお届けしたいなと思いました。

鈴代 作詞家さんとお話をさせていただける機会なんて本当に貴重だ…と思いながらお話を聞いていました。ワンマンに向けてStudyの曲をずっと聞いているんですけど、自分で言うのもなんですが、何回聴いてもいいんですよね。元気が出てくるし色んなエネルギーをもらえる曲ばかりだなと思っています。今回聞かせていただいたお話を自分のなかでもう一度考えて、歌詞の言葉一つ一つを感じながら、来てくださるお客さんに届けられるように、ふたりと一緒に頑張りたいと思います!

INTERVIEW & TEXT BY 澄川龍一


●放送情報
TVアニメ『ぼくたちは勉強ができない!』
2019年10月より放送開始

●ライブ情報
Study ワンマンライブ“PROGRESSIVE”

9月15日(日)神奈川・YOKOHAMA Bay Hall
9月22日(日)大阪・Banana Hall
開場(神奈川・大阪ともに):17:00/開演 18:00(予定)
前売料金:¥4,900(税込)
出演:Study(白石晴香、富田美憂、鈴代紗弓)
席種:オールスタンディング
チケット各種プレイガイドにて好評発売中!
■イープラス
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■ローチケ [Lコード:76701]
ネット予約はこちら
電話通常予約はこちら→0570-084-003

■チケットぴあ [Pコード:162-199]
ネット予約はこちら
音声認識予約はこちら→0570-02-9999

●リリース情報
ミニアルバム
『PROGRESSIVE』

発売中

【期間生産限定(CD+Blu-ray)】
品番:SVWC-70436~37
価格:¥2,500+税

<CD>
・「ready STUDY go!」
作詞:くまのきよみ 作曲・編曲:来兎
・「Happy weather girl」
作詞:こだまさおり 作曲:折戸伸治 編曲:奈須野新平(Rebrast)
・「トゥインクルにおける[x]の現象」
作詞:くまのきよみ 作曲・編曲:菊地 創(eufonius)
・「打算だ!!!」
作詞:くまのきよみ 作曲・編曲:細井聡司
・「すべてが [x] の世界線」
作詞:こだまさおり 作曲・編曲:a2c(MintJam)
・「引き出せ!ポテンシャル」
作詞:yksb 作曲・編曲:MOSAIC.WAV

<BD >
オフショットコメンタリー映像
「ready STUDY go!」 ミュージックビデオ
※商品の特典および仕様は予告なく変更になる場合がございます。

・Studyワンマンライブチケット優先販売申込券
・特製フォトブックレットを封入

※2020年7月末日までの期間生産限定盤となります。

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