INTERVIEW
2019.08.27
7月20〜21日に幕張メッセにて開催された1st LIVEにて、プロジェクトとしていよいよスタートを切った「D4DJ」。DJを含むユニット5組によるライブは、それぞれがクラブミュージックを下敷きにしながら異なるアプローチで、エンターテインメント性あふれるステージを展開していった。今回は初日のステージを終えた西尾夕香(愛本りんく役)と愛美(山手響子役)のふたりに話を聞いた。
――先日D4DJとしての初ステージを終えた感想はいかがでしたか?
西尾夕香 緊張感は当日より前日のほうがやばかったですね。当日は意外と楽しんで、自分が思っているりんくのキャラに乗せてできたんじゃないかなって思います。
――西尾さんが所属するHappy Around!は、今回のライブのトップバッターとなりました。ステージに上がったときに、西尾さんが客席に驚いた表情を見せていたのが印象的で。
西尾 緊張よりもまず、「人多いな」っていうのが先にあって(笑)。Happy Around!は、私も含めて新人が多いユニットなので、どんな空気感になるのかなって思ったんですけど、みんなあったかくて、後ろのほうまで盛り上がってくれて、すごく安心してできました。
――一方、愛美さんが所属するPeaky P-keyは初日最後の出演となりました。
愛美 僭越ながら、Peaky P-keyがトリを務めてさせていただきました。特に昨日はArgonavisさんのライブがあった後にD4DJのライブがあってそのトリだったので、「大役だね」ってメンバーともしていたんですよ。でも練習の段階からPeaky P-keyは息がすごく合うというか、「ここは盛り上げるよね、そうだよね」って何も決めなくても、合いの手とかメンバーが自主的に盛り上げてくれて、すごくやりやすかったです。お客さんもそれに合わせて乗ってくれましたし、あと私たちは振りコピのしやすい特徴的なポーズがありまして(笑)、それを早速振りコピしてくれたのがすごく嬉しくて。
――手を角のように頭に乗せる”ピキピキポーズ”を観客が早速やっていましたね。
愛美 ユニット的にはクールでストイックで、高みをめざすプロ意識の高いユニットなんですけど、振りはちょっとダサかわいくて、ギャップ萌えというか、それも魅力のひとつなのかなってライブをやって初めて感じました。
――Peaky P-keyとしても初のステージだっただけに、観客もメンバーもそこで何かをつかんだ感はありましたよね。
愛美 ちょっと可能性が広がったなって感じました。
――観客の盛り上がりも素晴らしかったですが、ステージ上でもその熱気は感じられましたか?
愛美 そうですね、「なんでも来いよ」っていう感じがあって。
西尾 たしかに、なんでも受け止めてくれる感じはありましたよね。
愛美 そもそも1st LIVEでD4DJのキャラクターを演じるキャストも発表されていなくて、何をやるかわからない状態なのに来てくれる時点ですごく優しくてウェルカムな感じがしました。私に関しては、Peaky P-keyの視聴動画が上がっていたので、私がいることを気づいていた人もいるんじゃないかなって(笑)。
――たしかにライブ前から愛美さんがPeaky P-keyのメンバーであることは囁かれていましたよね。
愛美 最初にハピアラの曲が生放送で発表されたんですよね。そこで「いるかも」ってコメントで出たんですけど、Peaky P-keyの曲が流れた瞬間、「あ、こっちにいるわ」って(笑)。
西尾 「愛美さんいたわ」って(笑)。ハピアラとピキピキは先に楽曲があったので、みなさんも予習ができていたのはありがたかったです。
――さて、いよいよプロジェクトとして動き出したD4DJですが、改めておふたりが演じるキャラクターについて教えてください。まずは西尾さんが演じるHappy Around!の愛本りんくについてお願いします。
西尾 りんくはとにかく元気で明るくて、自分の感情のままに突っ走る、野生の感を持っているキャラクターです。私もりんくらしくしようと思ってステージに上がったんですけど、いざ曲が始まったらちゃんとやろうというよりは、心の赴くままにめちゃめちゃに楽しむようになっていったので、そこは自然とりんくと一緒にできたかなって思っていますね。
――たしかにステージ上の西尾さんを観た印象としては、りんくの野生感もある元気いっぱいなステージングでしたね。
西尾 ありがとうございます。感情の赴くままに「私、こうしたいな」っていうのを反映させました。ハピアラのキャラクターたちも楽曲も、4人の個性が光る元気なものになっているので、それを表せていけたらなって思います。
――続いて、愛美さんが演じるPeaky P-keyの山手響子はどんなキャラクターですか?
愛美 響子はストイックで、他人にも厳しいんだけど自分にも厳しい、クールなキャラクターでカリスマ性がある子です。それをステージ上でどう表現しようかなって思っているんですけど、そのひとつとして、誰よりも余裕があるパフォーマンスなのかなって。そんなふうに表現できたらなって思います。
――たしかに遠くから観ていても立ち方からメイクなどのビジュアルも含めて、堂々としたカリスマ性というのは感じられましたね。
愛美 あっ、出ていましたか? よかった(笑)。実は後輩ちゃんたちが多いので、実際の立ち位置も先輩だったりするんですよ。そういう面で心持ちから響子になっているというがあるのかしれないですね。
――Peaky P-keyとしても女王感というか、誰もが憧れるD4DJのユニットというステージでしたね。
愛美 ほかのメンバーもすごく頼もしくて、昨日のステージでも、(倉知)玲鳳ちゃんと(高木)美佑ちゃんはパフォーマーとしての能力がすごく高いんですよ。私がフラフラしていてもふたりが勝手に盛り上げてくれるというか、だからより響子らしい余裕さが際立つんですよね。また響子がそうしているからこそ玲鳳ちゃんが演じる絵空ちゃんのラブリーな感じとか、美佑ちゃんが演じる、しのぶちゃんのかわいらしさが際立つのかなって思って、お互い高め合っている気がしました。
――またサウンド面ではハピアラもピキピキも、D4DJ特有のボトムの効いたサウンドはライブで聴くと新鮮でしたね。
西尾 すごいですよね。常にベースが効いているというか。
愛美 体で感じるライブというか、振動込みで楽しんでもらえるのかなって。あとユニットそれぞれカラーが違うので。必ず好みのサウンドは見つかるかなって思います。キャラが多いので、最初はサウンドで決めていただけても良いかなと(笑)。
西尾 現在は5ユニット、キャラクター・キャストも今回出てない方も含めて20人いますからね。
――ちなみに、自分以外のユニットのステージはご覧になりましたか?
西尾 自分のステージのあと、チラチラ観ていました。燐舞曲はスタンドマイクやギターを使っているのが面白かったですし、一方でピキピキはガンガンに踊っていて、本当にサウンドだけじゃなくて見た目も違っているんですね。
愛美 ダンスの種類も全然違うもんね。
西尾 Photon Maidenなんかすごく美しくて、「別世界!」って感じ。世界観がすごかったです。
――DJブースが配置されたステージでの見せ方というのは今後も進化していきそうですね。
愛美 前身イベント(”ブシロードDJ LIVE vol.2”)のときからDJブースが「すごく(大きい)な」って思っていたんですけど、あれってDJイベントでは普通なんですか?
西尾 あそこまでは大きくないですよね。DJブースにLEDがついて映像が流れるとか珍しいですよね。
愛美 あれはすごいよね。たしかに、あれを軸に立体的に見せることができますよね。武器がいっぱいあるなって思いますよね。
西尾 可能性が無限大ですね。
――D4DJがどういったコンテンツなのか、1st LIVEでその片鱗が見えてきたかと思いますが、すでに2nd LIVEも決まっているところで、おふたりはどんなステージにしていきたいですか?
西尾 2nd LIVEの頃には、お客さんも私たちも今よりもキャラをつかんでいるだろうし、より世界観に入れるんじゃないかなって思います。もちろん曲も増えるので、今回とはまた違った楽しみ方ができると思うし、2nd LIVEは昼夜で違ったことをするらしいので、それもどうなるかなって楽しみです。
愛美 2nd LIVEで出演が発表されているのは、Peaky P-keyでは今のところ私と美佑ちゃんだけなので、どういった見せ方になるのかなっていう。今回もフルメンバーではない3人なんですけど、毎回ライブで見せ方がまた変わってくるのも見どころのひとつかなと思いつつ、全員揃ったときの衝撃もまたものすごいかなって思っています。そこに向けてしっかりとひとつずつやっていきたいと思います。
(※このインタビュー取材の後、8月16日に清水絵空役 倉知玲鳳さんのD4DJ 2nd LIVEへの追加出演が発表された。)
――4人組であるD4DJのユニットですが、どんなハコでも、あるいはメンバーが揃っていなくてもある意味成立できる自由さも感じられますね。
愛美 そこも強みだと思います。
西尾 そうですね。
愛美 今回も4人のフォーメーションを3人に減らして作りましたし、次もそこは変わっていくんじゃないかなって思いますね。
西尾 毎回観ていても全然飽きないと思いますね。
――では最後に、D4DJの今後を楽しみにしている人、これからD4DJに触れる読者にメッセージをお願いします!
西尾 D4DJではオリジナルだけじゃなくてカバー曲も注目してほしいですね。みんなが知っているカバー曲だけどリミックスされていることによって新しい曲に聴こえたりと、いろんな音楽の楽しみ方があると思うので、とにかく一回聴いてみてほしいです。そこから「いらっしゃいませ」って感じで来ていただけたらうれしいです。
愛美 私が今後楽しみにしているのは、せっかくDJパフォーマンスができる人が何人かいるので、DJができる子にクローズアップしていただいた企画も個人的に観てみたいなと思います。あとは……海外。やっぱり大規模に。体で感じるものだと思うので、DJイベントって。まだ勉強中なんですけど(笑)。
――愛美さんとしてもこれからクラブミュージックの奥深さに触れていくという。
愛美 それも体で覚えようと。昨日やってみて思ったんですよ、「深く考えずに感じようよ」って。それは海外にも通じると思っています。
――西尾さんは元々DJ経験がありますが、Peaky P-keyでボーカルを担当している愛美さんもいずれはDJをやってみては?
西尾 あ、そうですよ!
愛美 たしかに! まずは押していいボタンがあったら教えてください(笑)。
西尾 じゃあ今度「ここのツマミ捻っていいですよ!」って教えますね(笑)。
Interview & Text By 澄川龍一
●ライブ情報
D4DJ 2nd LIVE「-Day Party-」「-Nonstop Night -」
2019年10月14日(月・祝)品川プリンスホテル ステラボール
〈Day Party〉 OPEN 14:00 / START 15:00
〈Nonstop Night〉OPEN 18:00 / START 19:00
価格
1Fスタンディング:6300円+税
2Fプレミアムシート:8000円+税 (ドリンク代別)
Yahoo!チケット抽選先行
応募期間:2019年8月16日(金)12:00 ~ 9月1日(日)23:59
受付はこちら
※Yahoo!チケット抽選先行では1Fスタンディング席のみの申込受付となります。
出演者:
Happy Around!
愛本りんく:西尾夕香
明石真秀:各務華梨
大鳴門むに:三村遙佳
渡月 麗:志崎樺音
Peaky P-key
山手響子:愛美
犬寄しのぶ:高木美佑
清水絵空:倉知玲鳳
Photon Maiden
出雲咲姫:紡木吏佐
花巻乙和:岩田陽葵
福島ノア:佐藤日向
Merm4id
瀬戸リカ:平嶋夏海
水島茉莉花:岡田夢以
日高さおり:葉月ひまり
松山ダリア:根岸 愛
燐舞曲
青柳 椿:加藤里保菜
月見山 渚:大塚紗英
矢野緋彩:もものはるな
三宅葵依:つんこ
D4DJ 3rd LIVE(仮)
2020年1月31日(金)
TOKYO DOME CITY HALL
※ライブに関する詳細は続報をお待ちください。
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