MVでは手品にも挑戦!? TVアニメ『手品先輩』OPテーマ「FANTASTIC ILLUSION」リリース記念 i☆Risインタビュー

今年結成7周年を迎えた声優アイドルユニットのi☆Risが、TVアニメ『手品先輩』のOPテーマとなる通算19枚目のニューシングル「FANTASTIC ILLUSION」をリリースする。2012年7月7日の結成からメンバーの入れ替わりもなく、ずっと同じ6人で夢を追い続けてきた彼女たち。今回のシングルには、セリフパートを盛り込んだマジックショー仕立ての賑やかな表題曲、そしてここまで活動してこれたことへの感謝の気持ちを形にしたカップリング曲「Thank you forever!」を収録している。6人それぞれのカラーを輝かせることで、ますます色鮮やかな虹を描く彼女たちは、果たして今回、どんなイリュージョンを見せてくれているのか?

――今回のニューシングルの表題曲「FANTASTIC ILLUSION」は、TVアニメ『手品先輩』のOPテーマになりますが、作品に触れての印象はいかがでしたか?


澁谷梓希
 タイトルから、きっと手品が中心の作品なんだろうなと思って、アニメが始まる前にちょこっと調べてみたら、何やらパンツがよく見える作品ということで……なんかドキドキしちゃいましたね(笑)。「実はパンツ履いてませんでした!」っていう手品をするのかな、とも考えたんですけど、「まあ、それはないな」という結論になりました(笑)。


茜屋日海夏
 私は声優としてオーディションを受けるときに初めて作品のことを知ったんですけど、そのときは手品が題材と言いながらも、日常系のほんわかしたイメージだったんです。でも、お姉ちゃん役での出演が決まって、いざアフレコをやってみると、パンツが見えたり、ふくよかなお胸が強調されたりで……いい緩急のある楽しいアニメだなと思いました(笑)。ただ、役が決まった段階では、まだ主題歌を歌うことは決まっていなかったので、OPテーマを歌えることになったときは素直にうれしかったですし、曲も「すごくピッタリ!」と思いました。

――茜屋さんが演じるお姉ちゃんは、主人公の先輩(CV:本渡 楓)の実姉で教師という役どころですが、茜屋さん的にはわりと珍しいタイプの役だったのでは?

茜屋 そうですね。いままであまり演じたことのない役柄だったんですけど、実は年齢も一緒ですし、わりと自分と近いところがあって。お姉ちゃんは、みんながわちゃわちゃしているところをからかいに行く人なんですけど、私もそういうのが結構好きで、ときどきポンとからかって風のように去っていくのが面白いんですよ。なので「わかるなあ」と思いながら演じてましたし、アフレコの現場でもみんなのことをほんわかした気持ちで見守らせていただいたりして(笑)。

――なるほど。ちなみにみなさん、何か手品にまつわるエピソードをお持ちだったりしますか?


久保田未夢
 私、以前にイベントでマジシャンの方とご一緒させていただいたことがあって、そのときに助手的なことをやらせていただいたんです。それで手品の裏の部分をちょっとだけ見させていただいて、「こういう風になってるんだ……!」って感心してしまって。マジシャンの方って、見ている人の視線の動かし方とか、手の動き、トークがめちゃくちゃすごくて、みんなが違うところを見ているときに、スッとマジックのイリュージョンをしたりしてるんですよ。完全に心理戦なんですよね。その助手のお手伝いをした後に、そのマジシャンの方の大掛かりなマジックをお客さん側で見たんですけど、種も仕掛けもわからなくて。やっぱりプロはすごいんだなと思いました。


若井友希
 私もスタッフさんに手品居酒屋に連れて行ってもらったことがあって、そこでタネも仕掛けもあるわけがないような手品を見たんです。私が書いたサイン入りのトランプが、ふたの開いてないペットボトルの中に入るというものなんですけど、(トランプが)折れてないし、ペットボトルも切れてなかったし、そんなのどうやっても無理じゃん!と思って。

久保田 私もそれやってもらったことある!

若井 いまだにタネも仕掛けもわからないので、あの手品をやってくれた人は人間じゃなかったのかなあと思ってて(笑)。あと、スマホの画面が白黒になるマジックもされて。私のスマホ、画面を3回フリックすると色が変わるようになってて、直し方がずっとわからないんですよ。

澁谷 それ、iPhoneの設定であるやつじゃないの?

若井 そっか、これはもしかしたらタネも仕掛けもあるかもしれない(笑)。

――さて、新曲「FANTASTIC ILLUSION」はマジシャンに扮した皆さんが聴き手をイリュージョンの世界に誘ってくれる、華麗でゴージャズなミュージカル風の楽曲になっています。皆さんが思う聴きどころは?


山北早紀
 今回は1曲を通してちゃんとした作品になっているので、全部に注目してほしいです。特にセリフの部分はi☆Risならではだなと思っていて。みんな6人6様の声色や言い方でセリフを言っていて、私はベテランのお姉さんじゃないですけど、ちょっと色っぽさも出してみたんです。特に(2番Bメロの)“唯一無二”と言う場所はレコーディングの時にほめられたので、そこに注目してもらえたらと思います。いい女風にやりました!

若井 私もすごく人の心を揺さぶれる曲だなと思って。構成がすごくおもしろくて、「次はこういう感じでくるのかな?」と思ったら、180度違う方向に行くような展開になるので、初めて聴いたときから楽しいし、何回聴いても飽きない曲だと思います。その中にセリフが入ることでi☆Risらしさも出ているし、声優アイドルならではの曲になりました。


芹澤 優
 私は最後のサビの部分が好きなんです。この部分は他のサビとは少し違っていて、フルートみたいな音が鳴ってるんですよ。それを聴いて「この音、ディズニーの何かの曲で聴いたものと似てる!」と思って。私も子供の頃はディズニーの映画をたくさん観ていて、ディズニープリンセスのみんなが好きなので、幼き頃のプリンセスに憧れていたように興奮して、テンションが上がっちゃいました。まあ、どの曲かはわからないのでスーパーにわかなんですけど(笑)。

茜屋 おっしゃっていただいた通り、この曲はミュージカルチックなところがあって、私は最近ミュージカル的な歌唱を習得しようと練習してるので、やっとそれにしっくりくる曲がきた!と思いました。ミュージカル歌唱でクセをつけてしまうと、他の曲を歌うときに直されることが多いんですけど、この曲の最後の全員で“It’s a show time!”と歌っているところは、「すごくしっくりきた!」と褒められたのでうれしかったです。それと個人的に注目してほしいのは、冒頭の“Ladies And Gentlemen!”と言っているところですね。この曲は始まるとノンストップなので“Ladies And Gentlemen!”の言葉を発したら最後まで気を抜けなくて緊張するんですけど(笑)、全ての幕開けの部分なので、これを聴いてワクワクドキドキしてほしいです!

久保田 私はこういうセリフが入ったキャラソンっぽい曲がすごく好きなので、この曲をいただいたときから「好きー!」と思って。今回は歌い方も自由にできて、どれだけクセをつけて歌っても止められることがなかったので、すごく遊べた曲でした。自分の個性をバンバンに出しても、それと同じくらいみんなも個性を強めに出して歌ってるので。それとMV撮影で、メンバーの誰かがセリフをしゃべっていると、残りの5人もそれに合わせてちゃんとそのキャラクターっぽい演技をしてたので、「オーッ!」と思いました。なので、ライブでも見るところがたくさんあって、きっと楽しいと思います。

澁谷 私はいつも通りな感じで歌ったんですけど、最近、速いテンポの曲が歌いにくくなっていることに気づきまして(笑)。年々、レコーディングのたびに曲のテンポについていけてないなと思うんですよね。それは「アルティメット☆MAGIC」のときに思うようになったことで。なので今回もクリック音を大きめにして、リズムに乗れるように頑張って録りました。DJをやってるはずなんですけど、自分で歌うとなると難しいみたいで、だんだん気持ちと反比例してきました(笑)。

――セリフのパートもショー仕立てになっていて、例えば1番が終わった後の“今回はギャラリーの皆様にお手伝い頂きましょう”という部分は、ライブの演出などに応用できそうですよね。

芹澤 その部分の尺を伸ばして、お客さんをステージに上げてマジックとかできたら面白いですよね。

久保田 やりたーい! 楽しそう。

――では皆さんもマジックを習得していただいて……。

山北 (突然割って入り)習得しました!(右手の甲を上側にして出して)この人差し指と薬指の長さに注目していてください。今は薬指のほうが長いじゃないですか。それが……はい!(右手を裏返して手のひらを上にする)ほら、逆の指のほうが長くなった。

一同 ……(静まり返る)。

茜屋 全然次の質問にいっていただいて構わないので(笑)。

――はい(笑)。ではMVの撮影はいかがでしたか?

澁谷 それこそずっと手品をしてました。いろんな手品アイテムを使って、それぞれがそれぞれの場所で手品をしてたんです。私たちも「みんなこんなことやってたんだ!」「ここがこういうふうに繋がるんだ!」っていう発見ができて楽しかったです。

若井 でも、今回はアニメーションがたくさん使用された手品がいっぱいあるので、現実味の無い手品がたくさんあって。

久保田 帽子から出てくるハトもCGだったり。

澁谷 皆さんにどこがCGなのかを当ててほしいですね。中には友希ちゃんが大きくなるシーンもあるので、それが果たして実物なのかCGなのかも楽しみにしていてほしいです。

久保田 めっちゃ遠近法を使ってるけどね(笑)。

――なるほど。MVのフルバージョンを見たい人はシングルのDVD付属盤を買わないとですね。カップリング曲の「Thank you forever!」についても訊きたいのですが、こちらは応援してくれるファンやメンバーへの感謝の気持ちを込めた、7周年らしい曲になりました。

山北 わからない言葉がひとつもないくらい歌詞がストレートで、本当にそのまんまの曲なんですけど、それに加えて歌詞割りもそれぞれのメンバーに合わせたものになってるんですよ。私は2行目の“ねえひとりで抱えないで わたしが手を握るよ”の部分を歌ってるんですけど、1行目の“もしも自分の居場所が 分からなくなるそんな時には”の部分は優ちゃんが歌ってるんです。優ちゃんと私はライブでそういうシーンがよくあるので。

芹澤 (はにかんだ表情で)たしかに。

山北 これはファンの方々もグッとくるんだろうなと思いながら、ライブの終盤でMCしてるときみたいな気持ちで歌いました、はい。

芹澤 歌詞割りはスタッフさんが考えてくださったみたいで、メンバーに合わせたポップさを感じてもらえると思うし、お客さんも今までの7年間がフラッシュバックする部分があるんじゃないかなと思います。

――これだけストレートに感謝の言葉が綴られている歌詞なので、みなさんレコーディングでは、歌っていて気持ちが入ったりしたのでは?

茜屋 もちろん気持ちは入れましたけど、レコーディングだと一人で歌ってますし、きっとライブで歌うとすごく気持ちが入るんだと思います。でも、飾らず素直に気持ちが入る歌詞ですね。「FANTASTIC ILLUSION」はアニメに寄り添った楽曲だった分、カップリングは完全に私たちの世界観を出してくれた曲になっていて。なのでこのシングルは、『手品先輩』のアニメを好きな方も、ずっとi☆Risを好きでいてくださる方も、「これがi☆Risだ!」と思ってもらえる一枚になったと思います。

――サビに“ほら空に架かった虹の続く先”とありますけど、皆さんのファンクラブの名前も「虹会」ですし、おそらくi☆Risのことを知っていれば知っているほどグッとくる曲になっているのかなと。

澁谷 家族にも言えないぐらい真っ直ぐな歌詞で、絶対にこんな言葉をメンバーには直接言わないですし、恥ずかしくなっちゃうので、歌でよかったなと思います。もちろん「ありがとう」と思っているんですけど、やっぱり近すぎると思ってても言えないですから。歌を通してそれを言えるのは大変ありがたいです。

――そして歌詞の締めくくりは“この先もずっとよろしくね”となっていますが。

澁谷 私たちはこれからなので。むしろ最近やっと、ちょっとずつ世の中に見てもらえるようになったのかなと思えてきているんです。この曲は歌詞的にちょっと終わりを感じるところもあるかもしれないですけど、全然そんなことはないので(笑)。そこはライブとかで可能性を見せられたらと思いますね。

――11月24日(日)にはデビュー7周年記念ライブ“i☆Ris 7th Anniversary Live(仮)”が、神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで行われる予定です。最後にライブに向けての意気込みをお聞かせください。

澁谷 先ほども言いましたけど、i☆Risはこれからだし、デビューから7年経ってもこれからと思えるのは大事だと思うので、みんなと手を繋いで、これから先の未来もみんなと一緒に……もちろんみんなというのは、メンバーもスタッフさんも応援してくださってる方たちもそうですし、これから出会ってくれる人たちとも手を繋げるよう、ライブに向けて頑張っていけたらと思います。

久保田 もう7年もやってるなんて、本当に長いなあと思います。デビューした当初は周りに先輩しかいなかったので「がむしゃらにやるしかない!」と思って頑張ってたんですけど、7年も経てば後輩もできますし。それでも私たちはまだこうやって活動できる状況にあるので、やっぱり未来はまだまだあるというところを見てほしいですし、後輩ちゃんに「この先輩かっこいいな」って思ってもらえるようなライブをできたらと思います。

茜屋 今までは感慨深い瞬間など、結構エモいものを感じて「ここからまた頑張っていこう!」と思うことが多かったんですけど、最近ライブをやっていて思うのは、ただ楽しいと思える瞬間は本当に大事なことなんだなということなんです。前回のツアー(“i☆Ris 5th Live Tour 2019 ~FEVER~”)のときがまさにそうだったので、7周年もみんなが「もっとやりたい」「もっと見たい」と思えるようなライブを作っていけたらと思います。

芹澤 7年も活動してると、もう安定してもいいんじゃないかと思われますけど、私たちは安定よりも常に挑戦を選んでいくユニットでいたいと思うし、今回の「FANTASTIC ILLUSION」も、こんなに新しい曲は今までのi☆Risにはなかったし、7年経ってもまだまだ新しくできることはあると思うので、そんな新しさを込めた7周年ライブにしたいと思います。そしてパシフィコの次も目指していきたいです!

若井 私たちは生歌でライブをやるし、運動量もすごいと思うので、みんなに「声優アイドルの鑑だな!」「この人たちは流石だな!」と思ってもらえるようなライブにしたいですね。年を重ねてきて、プライドもあるし、歌って踊ることに関しては断固貫いていきたいです!

山北 みんなが言ってくれた通りで、私もアラサーアイドルとしてのプライドがありますし、みなさんi☆Risには期待をしてくださってると思うんですけど、その期待の斜(なな)め上を行くライブをしたいですね、7周年だけに。

5人 おお~!(拍手が起こる)。

Interview & Text By 北野 創(リスアニ!)


●リリース情報
19th Single
「FANTASTIC ILLUSION」
8月28日発売

【CD(初回生産限定:TVアニメ「手品先輩」盤)】

品番:EYCA-12607
価格:¥1,300+税
※TVアニメ「手品先輩」描き下ろしジャケット

【CD+DVD】

品番:EYCA-12608/B
価格:¥1,800+税

<DVD>
「FANTASTIC ILLUSION」ミュージックビデオ、オフショットムービー

【CD】

品番:EYCA-12609
価格:¥1,200+税

●作品情報
TVアニメ『手品先輩』

TOKYO MX にて、毎週火曜 23:00~23:15
MBS にて、毎週火曜 27:00~27:15
BS 日テレにて、毎週火曜 24:00~24:15

【STAFF】
監督:臼井文明
シリーズ構成:池田臨太郎
キャラクターデザイン:伊藤依織子
プロップデザイン:林志保
美術設定:イノセユキエ
美術監督:齋藤幸洋
色彩設計:小野寺笑子
撮影監督:志良堂勝規
編集:吉武将人
音響監督:鶴岡陽太
音楽:はまたけし
アニメーション制作:ライデンフィルム
制作:NAS

【CAST】
先輩:本渡 楓
助手:市川 蒼
咲ちゃん:喜多村英梨
斑さん:高橋李依
まーくん:浪川大輔
お姉ちゃん:茜屋日海夏

©アズ・講談社/手品先輩製作委員会

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