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INTERVIEW

2018.05.09

強烈に提示したダークさと力強さは、約6年間の活動の賜物。 i☆Ris「Changing point」リリースインタビュー

i☆Risのニュー・シングル「Changing point」は、TVアニメ『魔法少女サイト』のOPテーマに起用。メンバーの茜屋日海夏・芹澤 優も声優として出演中の同作の導入にふさわしい、ダークでシリアスなナンバーを6人で歌声の面からも表現している。また、前作「Memorial」に引き続き、澁谷梓希が携わった衣装も黒が基調となっており、視覚的な面からも作品に接近。さらにカップリング曲「卒業式」は若井友希が作詞・作曲を手がけるなど、それぞれがあふれるクリエイティビティを存分に発揮している。そんなこのシングルに対して、今彼女たちが感じていることについて、思い切り語ってもらった。

――初めて表題曲「Changing point」を聴かれた際、どのような印象を持たれましたか?


山北早紀
 「なんだか、i☆Risの曲じゃないみたい」って思いました。特に表題曲はずっと明るい曲を歌ってきたので、いい意味でギャップがあるなぁって思いましたね。


芹澤 優
 かっこよさの中に内に秘めた燃えてるものを感じるというか。i☆Risの曲の中ではネガティブなワードが多い曲だと思うんですよ。そういうところで、「不幸だねー」っていうセリフじゃないですけど、そういう『魔法少女サイト』の色を背負ってくれてるなって思いました。

――しかもただマイナスなだけではなくて、最後には自分で進んでいく感じもあって。

芹澤 そうですね。『魔法少女サイト』って成長の物語だと思うので、そういうところもちゃんと曲の中で出ているのが、いいなって思います。


茜屋日海夏
 今まで『プリパラ』とかで歌わせていただいていた明るい曲って、聴いている相手に「一緒に進もうよ!」って投げかける曲が多かったんですけど、今回はレコーディング含めすごく自分と向き合って歌うようなイメージが強くて。誰しもきっと自分の中に持っているであろう葛藤と向き合うようなところも、すごく『魔法少女サイト』とピッタリ合うなぁって感じています。


若井友希
 私は最初、「あ、すごいキャッチーなアニソンだなぁ」と思いまして。最近のアニソンって、ちょっと難しいというか、変わったメロディとかコードの曲が多いと思うんですけど、この曲はすごくシンプルだけど“ザ・アニソン”だなぁと思って。しかもi☆Risの曲にもこういった曲がなかったので、ファンの方からの反応もすごくよくて。とても勉強になりました。


久保田未夢
 i☆Risってキラキラかわいい明るい曲のイメージが強いと思うんですけど、6年間やってきたなかで身につけたかっこよさみたいなものを、この曲に詰められるんじゃないかな、って思いました。

――表題曲でのかっこいいベクトルの曲は、「Re:Call」以来ですね。

久保田 そうなんですよ。でも「Re:Call」を歌っていたときよりは今のほうが、笑顔で歌わずともそれなりに雰囲気やオーラが出せるようにはなっていると思うんです。やっぱり表題曲なのでその分歌う機会も増えてくると思うので、普段のi☆Risとは違う面を、大きなイベントやフェスでも見せられるんじゃないでしょうか。


澁谷梓希
 私は、曲調も歌詞も暗めで重めなので、自分の中の中二病をくすぐるような作品になったなぁと思いました。きっとこの曲はソロアーティストが歌ったほうがもっとかっこよくはなるんでしょうけど、そういう曲をi☆Risが6人で歌うことによって、コーラスとか歌声の厚みっていうソロでは出せない魅力を存分に出せていると思うんです。

――そんな楽曲を歌うときには、どのようなことを心がけられましたか?

芹澤 “かっこいい”だけじゃない、鬼気迫るものみたいなところは表現したいな、とすごく思っていました。たとえば2番のAメロの「自分だけを信じるよ」っていう部分を「信“じ”るよ」みたいに歌ったり……勢いの中にも「死にたくない」みたいな想いとか、あがきのようなものを表現できたらなって思って歌いました。

山北 今回もハモリを歌ってるんですけど、今回はハモリがあまりないんですよ。でもそのなかで、私がサビでハモを歌ってるところってネガティブワードなところが多くて、かつそのほかで自分が歌ってるところもポジティブワードがあんまりないところなので、あんまり飾らない自分で歌えたかなって思ってます。逆に今までの明るい曲はすごく「明るくしよう!」って思って歌ったりしてたんですけど、今回は割と落ち着いた自分のテンションで歌えましたね。

澁谷 “闇の住人”らしいです(笑)。

山北 “闇北”を生かしました(笑)。

久保田 私は、いわゆる“闇”みたいな感情にはあんまりならないんですけど、『魔法少女サイト』のキャラクターたちとi☆Risって、フィールドは違えど似ている部分はあるのかなと感じていて。というのも、i☆Risも『プリパラ』に出会うまではアイドルとか声優の世界で「ギリギリでも、なんとかしがみついてでもこの世界で生きていく」っていう感じだったんですよ。だから「自分が生きていく場所を、どう探していくか?」みたいなところでは、近い部分はあるように思います。

――この曲ではMVも撮影されましたが、皆さんお気に入りのポイントはありますか?

茜屋 サビで朝霧 彩ちゃん(『魔法少女サイト』の主人公)の銃型ステッキとか、後半でハートのマークが出てきたりするんですけど、お気に入りはやっぱり2番のAメロで……。

若井 刺すとこ?(笑)

茜屋 うん。久保田さんに刺される自分、っていうのが(笑)。MVでもそこの部分をパッと使ってもらってるんですけど……。

久保田 私が思いっきり刺すみたいな振り付けがあるんですよ。

茜屋 そこがお互いに迫真の演技をしているので、お気に入りです(笑)。

若井 私、サビが気持ちいいです。今回は全体的に私の「好き」を詰め込んだような振り付けが多いんですけど、特にサビの後半でずっとしているウェーブっていう動きがすごく好きで。すごく気持ちいいです。そこは結構みんなセクシーな表情してると思いますし、実際ライブでもみんなくねんくねんしてるんですよ。

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