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INTERVIEW

2018.03.28

3rdフルアルバム『G.R.N.D.』リリース記念GARNiDELiAインタビュー

3rdフルアルバム『G.R.N.D.』リリース記念GARNiDELiAインタビュー

驚異的なリリース量と挑戦的なサウンドアプローチで、アニソンシーンに存在感を放ち続けるGARNiDELiA。TVアニメ『BEATLESS』OPテーマとなった9thシングル「Error」の衝撃も冷めやらぬ中、早くも3rdフルアルバム「G.R.N.D.」がリリースされる。活動開始から4周年、節目の一枚となる本作に込められた思いとは?

――3月28日リリースの3rdフルアルバム『G.R.N.D.』ですが、いつ頃から制作に取りかかりましたか?

メイリア 前作「Violet Cry」を出した後、2017年の頭には「いつ出そうか」と話していましたが、シングルの制作が4枚あり、リリースイベント、海外ライブやツアーにも行き、中国からのオファーや楽曲の提供もあったので……制作自体は本当に「Error」が完成してからですね。

――2017年は凄まじい活動量でしたが、楽曲のサウンドアプローチも多彩で、バラエティ豊かなアルバムになっています。

メイリア そのぶんコンセプトには悩みましたが、「これぞGARNiDELiAだね」というものが「Error」で見えたことで、迷わず制作に臨めました。「Error」を作ったからこそ制作できた一枚ですね。

――「GARNiDELiA」を略した『G.R.N.D.』というセルフタイトルからして、今のGARNiDELiAを強く表明したアルバムというか。

メイリア ここはかなり思い切りましたね(笑)。新しいファンの皆さんへの名刺代わりと言いますか、今のGARNiDELiAと同時に、私たちのルーツとなった音楽性も皆さんに提示するアルバムになっていて。5年目を走り出した私達に相応しい、ひとつの区切りの一枚としてセルフ・タイトルにしています。

――アルバムは、ダンサブルな表題曲「G.R.N.D.」から始まります。

メイリア 表題曲は自分たちのテーマソングになる曲ですから、自分たちが持っているものを全部詰め込まなきゃね、と。今までの楽曲の要素も散りばめているので、ぜひファンの方には歌詞カードを見てほしいです。 絶対にライブの定番曲にしたいので、入りやすい歌詞やコール&レスポンスを意識して、イヤでもテンション上がるでしょ、というトラックをめざしました。

――2曲目の「SPEED STAR」は最近のライブではお馴染みの曲です。

メイリア 2017年はこの曲から始まりましたね。ライブで歌う回数もいちばん多かったと思います。初めましての方が多いライブでも間違いなく一気に盛り上げてくれるので、この曲には本当に何回も助けてもらっていて。作っておいてよかった1曲ですね(笑)。

――続く「Jesus」を含め、前半はロッキンな楽曲が中心ですね。

メイリア これはtokuさん畑の曲ですね。

toku バンドは今までのシングル・タイアップのロック・テイストな楽曲と同じメンバーで、ドラムも岸田教団のみっちゃんが叩いてくれました。

メイリア この曲は珍しく歌詞の内容にtokuさんからのオーダーがあって。「中二っぽい暗いやつがいい」というので、ドロドロっと救われないような歌詞になりました(笑)。

――速度感のある流れの中で4曲目「Hysteric Bullet」に繋がります。

メイリア ライブでよりファンが増えた曲ですね。「アニソンっぽい曲を作ろう」というコンセプトで作った曲で、海外向けに作ったのですが、日本の方も乗りやすく、盛り上がってくれる印象です。

――「Poppin’Trip」ではHEAVYGRINDERとタッグを組まれています。

toku 彼らとは2016年、アトランタのイベントのアフターパーティで知り合い、前作アルバムの「BAD BOY」で初めてコラボさせていただきました。今回は「Coffee Time」という彼らの楽曲のような、海外イベントでの起爆剤に使えるアゲアゲの曲が欲しいなと思い、僕らから投げた楽曲をリミックス的にアレンジしてもらいました。

――リミックス感が特徴的で、日本のファンは若干面食らいそうなテイストです。

メイリア 海外のイベントでは結構普通な感じで。分かりやすい4つ打ちのサウンドで、言葉が分からなくても盛り上がれるところがいちばん効くんでしょうね。

――シングルでもリリースされた「アイコトバ」はGARNiDELiA的には異色のテイストでしたが、アルバムに入ると意外ときれいに収まった印象です。

メイリア 不思議ですよね(笑)。リリース当初は不安でしたが、ライブで歌うとガルニデ初心者の方でも入りやすいみたいで、本当にファンの方との合言葉のようになってくれた曲ですね。

――「桃源恋歌」「紅葉愛唄」は中国ファン向けの楽曲で、サウンド的にも直球のチャイナテイストです。

メイリア 動画で公開していた楽曲の初音源化ですね。「紅葉愛唄」は中国の人気アプリゲームのキャラクターのイメージソングを書いてほしいというご依頼で、主題歌とは違う作り方が面白かったです。

toku この2曲は中国的なメロディを意識して取り入れつつ、ちゃんとGARNiDELiAの楽曲にもなるような音作りを意識しました。似たテーマの楽曲ですが、しっかりとストーリーの異なる歌詞を書き分けられていて、メイリアの成長を感じた2曲ですね。

―― 9曲目「Love Swing」はメイリアさんのジャズのルーツがうかがえる一曲です。

メイリア 次の「After glow」を含め、私の大本の部分をより感じてもらえたらうれしいです。ジャズらしいスウィング感や生っぽさを出すために、演奏とボーカルを同時録音したのも楽しかった一曲ですね。

――11曲目は最新シングル曲の「Error」ですが、ライブでの反応はいかがでしたか?

メイリア 私たちのめざす方向性と、みんなが思うGARNiDELiA像が、この曲で一致した気がしていて。ライブやMVの評判も良く、GARNiDELiA=ダンスというイメージがより皆さんに根付いたと思います。

――TVアニメ『Fate/Apocrypha』EDテーマでもあった「Désir」もライブで披露する機会が多い人気曲です。

メイリア これも自分たちの中では特殊な立ち位置の曲ですね。しっとりとした感じで始まる楽曲で制作段階では盛り上がる曲のイメージは無かったのですが、ライブでは意外と皆さんが高まってくれて。バラードゾーンよりは盛り上げゾーンの一発目にハマってくれる曲ですね。

――アルバム・ラストの「最後の恋」はどのように制作されたのですか?

toku 僕は失恋ソング的なイメージでデモを作ったのですが……。

メイリア 私のほうでライブのトリも想定して、ファンへのメッセージを込めた幸せなイメージの楽曲に持っていきました。歌詞的には恋愛の歌ですが、今まで一緒に歩んできたファンの方たちは家族や恋人のような存在ですから、これからも私たちを信じてついてきてほしいな、という思いもそこに込もった一曲になりましたね。

――そしてこのアルバムを引っ提げて4月からスタートするツアー「GARNiDELiA stellacage Tour 2018 ~G.R.N.D.~」は、東名阪の次に追加公演の香港という珍しい構成です。

メイリア  普通はアジア・ツアーにするところが、香港もツアーに組み込んじゃうという(笑)。やりたいことがだんだんと実現しやすくなってきたのもあり、かなり気合を入れて頑張りたいと思っています。ライブハウスでの公演はもちろんですが、中野サンプラザホールでは面白いライブになると思うので、ぜひ楽しみに待っていてほしいです。去年はありがたいことに楽曲の制作量がすごかったので、今年はファンの方々とたくさん一緒に楽しめるとうれしいですね。

Interview By 澄川龍一(リスアニ!) Text By 寺田龍太


●リリース情報
3rd Full Album
『G.R.N.D.』
3月28日発売

【初回生産限定盤A(CD+Blu-ray)】

品番:VVCL-1197~8
価格:¥3,980(税込)

【初回生産限定盤B(CD+DVD)】

品番:VVCL-1199~20
価格:¥3,580(税込)

【通常盤(CD)】

品番:VVCL-1201
価格:¥3,100(税込)

<CD>
1. G.R.N.D.
2. SPEED STAR -Album Ver.-
3. Jesus
4. Hysteric Bullet
5. Poppin’Trip -GARNiDELiA vs HEAVYGRINDER-
6. アイコトバ
7. 桃源恋歌
8. 紅葉愛唄
9. Love Swing
10. After glow
11. Error
12. Désir
13. 最後の恋

<Blu-ray>
1. SPEED STAR
2. Désir
3. アイコトバ
4. Error
5. G.R.N.D.
6. 「G.R.N.D.」bonus footage

<DVD>
1. Désir (stellacage Asia Tour 2017@Zepp Tokyo)
2. Diamond (stellacage Asia Tour 2017@Zepp Tokyo)
3. 桃源恋歌 (stellacage Asia Tour 2017@Zepp Tokyo)
4. Hysteric Bullet (stellacage Asia Tour 2017@Zepp Tokyo)
5. ambiguous (stellacage Asia Tour 2017@Zepp Tokyo)
6. 極楽浄土 (stellacage Asia Tour 2017@Zepp Tokyo)

●ライブ情報
GARNiDELiA stellacage Tour 2018
4月7日(土)大阪:BananaHall
4月14日(土)愛知:Electric Lady Land
4月29日(日)東京:中野サンプラザホール
5月5日(土)香港:九龍湾国際展貿中心G/F Music Zone@E-Max

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