あの「プリン賛歌」のカバーも収録!ミニアルバム『à la mode』リリース記念、TWEEDEESインタビュー

「プリン賛歌」をきっかけに私達の音楽を聴いてもらえたらうれしいです!(清浦)

――M4「悪い大人のワルツ」は今までにない、シックな雰囲気の楽曲になっています。こちらはどういった経緯で作られたのでしょうか?

清浦 この曲はまず、「悪い大人のワルツ」という曲タイトルを最初に思い付いたんですよ。それで「こんな曲を作りませんか」と沖井さんに提案したんです。

沖井 「悪い大人のワルツってどう?」というLINEが来て、「良い!」って返して。本当にすごく良いタイトルだなと思って、そのタイトルで曲を作ることにしたんです。でもそれが去年の秋くらいで、結局作り始めたのが今年の2月という……(笑)。そのタイトルを見たときの印象の鮮度はすごく大切だなと思って、今回の作品に入れたかったんですよ。それでいろいろな曲を書き散らかしているときに、運よくこのタイトルに合いそうな6/8拍子の曲が思い付いて今に至ります。

――最初に清浦さんがタイトルを思い付いた時点で、こういった曲調も思い描かれていたのでしょうか?

清浦 ワルツを書いてほしいなと思っていましたけど、いつどんな形で具現化するかは沖井さんに委ねていました。「悪い大人のワルツ」というタイトルはあるものの、じゃあ「悪い大人」ってどんな大人だろうというのは曲ができてから考えたんです。詞先、曲先のような言い方をすると「ワード先」でできた曲ですね。

――ワード先で出発した「悪い大人」像は、どのような形で着地しましたか?

清浦 最終的には「後悔する大人」の景色になったと思います。沖井さんにも悪い大人像があって、私にも別の像があって、コンペをしたんですよ。

沖井 バンド内コンペになったんです。

――TWEEDEES対抗・悪い大人コンテストがあったんですね(笑)。

沖井 それで僕の悪い大人が負けまして(笑)。

清浦 あれはあれでね、たしかに悪かったんですけど。

――ちなみに沖井さんの案はどんな大人だったんですか?

沖井 僕の方がもうちょっと抽象的だったんですよ。決定稿は「悪い大人になってしまった自分」という主人公が辛そうじゃないですか。僕が書いたものは悪い大人に囲まれちゃってるんですよ。ちょっと視点が違かった。この曲の雨が降っていそうな景色のなかで、清浦が作ったものの方がより感情がわかりやすくて具体的だったんです。僕も大変じくじたる思いでしたけれども……(笑)。まあ彼女が考えたタイトルでもありますし、なるほどそういう世界が書きたかったんだね、と。清浦はやっぱり、歌詞を使って物語を作るのが得意なんだなと思います。

――具体的に物語を綴っている訳ではないのに、映画のワンシーン的に物語の存在を感じる歌詞ですよね。

清浦 それは狙っていたところなので、そう言っていただけるとうれしいです。

――続くM5「君は素敵」は一変して、おとぎ的な世界観の楽曲になっています。

沖井 1stアルバム『The Sound Sounds.』に「月の女王と眠たいテーブルクロス」という曲が入っておりまして、その曲と同じ軸線上にある、同じ主人公が出てくる曲にしたかったんですよ。「月の女王~」の主人公が中学生くらいの女の子だったとしたら、その子が20歳くらいになったイメージなんです。それで清浦にそういう歌詞を書いてくれと言ったんですけど、僕が頼んだ時点でもうほぼ歌詞ができあがっていて……書き直しをしなくてはいけなくなって結構睨まれました(笑)。

清浦 「何その後付け設定!」みたいな感じで(笑)。

沖井 後付けじゃないんだよ、言いそびれてただけで(笑)。

――結果的に最初の歌詞とは全く別物になったんですか?

清浦 7、8割方は書き直して、その方向に落とし込みました。軸の部分は変わっていないので、そう遠くはないんですけどね。

沖井 イメージ自体はそんなに変わっていないんですよ。ただワードの選び方ですね。

清浦 「少女が大人になった」という設定なので、少女だった頃を盛り込まなきゃなというのがありました。

沖井 「女性の中の永遠の少女」みたいなものに対する賛歌であることは変わらないんだけど、そこにもうひとつ「月の女王~」との繋がりという要素を加えてほしいということで、ちょっとご苦労をお掛けしてしまいました(笑)。

――1枚のミニアルバムの中で、主人公の女の子像に多様性がありますよね。

沖井 でも「à la mode」の主人公の中にも、多分「君は素敵」みたいな要素はあるんですよ。

――確かに別人というよりかは、男目線で見たときに「女の子っていろいろな顔があってわからない」という感じがありますね。いち男としては「この子は手に負えない」という印象です(笑)。

沖井 それはすごく良いところを突いてくださっていて、アルバムが完成してみて、今回の作品はすごく女の子に聴いてほしいなと思ったんですよ。女の子が聴いて響く部分が多くあるんじゃないかなと。

清浦 歌詞では男にも鳥にも飛行機にもなれるし、そういう物語を描くのはとても楽しいので、手に負えない女の子になって良かったです(笑)。

――そして本編の最期を飾るのが「プリン賛歌~20th à la mode edition」です。子供向けアニメのテーマソングをカバーするにあたって、どのような意識で臨まれましたか?

沖井 自分が子供だった頃に戻るんですが、子供って意外と子供向けのものが好きじゃないじゃないですか。大人が聴いてかっこいいと思うものは、大抵子供が聴いてもかっこいいんですよ。

清浦 子供騙しはしないようにしようと。

沖井 そう。ちゃんと人間同士で向き合おうと。「子供相手だからと言って手加減はしないぜ」的な感じで(笑)。だからあまり子供向けという意識はなかったですね。例えば僕が12歳だった頃にこれを聴いたらかっこいいと思うだろうな、という作り方をしました。

――大人として聴いた印象としては、原曲を知っているぶん「手加減をしない」という言葉そのまま、キメやシンコペーションがかなり複雑なアレンジになっていますね。

沖井 原曲が20年前のものじゃないですか。実はこれ、キーもBPMも原曲と全く同じなんですよ。世界のスピード感が変わってきているなかで、「BPMを変えない」という縛りをわざわざ自分に課したんです。全く同じBPMのなかでもスピード感を変えられるはずだという勝負を挑んだ部分もあります。時代の変化をBPMじゃなくてビート感で表現したかったんですよ。

――清浦さんは元々別の方が歌われていた曲を歌い直す形になりますが、ボーカル録りはいかがでしたか?

清浦 最初の仮歌のときに私は、歌のお姉さん的なボーカルを入れたんですよ。そうしたら『おじゃる丸』を20年作られている大地丙太郎監督が、「もっとワガママに」「おじゃる丸は性格が悪くて、プリンが大好きな5才児だから」と言ってくれたんです。「母性はいらない」と(笑)。それが子供騙しはやめようと気付かされた部分のひとつでもありました。歌入れの際にも監督が来てくださって、監督の言葉を受けて歌ったら「何も言うことはありません」と言っていただけました。あれはハッと気付かされたタイミングでしたね。

沖井 あれは印象的だったね。かといって「5才児のおじゃるのような気持ちで歌ってくれ」とは言うものの、キャラソンにしろという訳ではなかったんですよ。

清浦 第一私がTWEEDEESとして歌うのに、「マロ」って一人称……(笑)。そこの距離感もどうしようかとも思ったんですけど、最終的にはアルバムで並べてもTWEEDEESらしく聴こえる曲になりました。浮かないようには絶対にしようとは言っていたので、ミニアルバムとしてまとまったものに聴こえていればうれしいです。

――さらに今作には、ボーナストラックが3曲収録されています。まずM7「TWDS_STRUT」はどういった楽曲なのでしょうか?

沖井 これは1年半くらい前までTWEEDEESのライブの出囃子に使っていた、オリジナルのインストです。ボーナストラック、要は本編と違うものがここから始まるのだということを明らかにしたくて入れました。本編はあくまで6曲目までだと示すために、何かないかとMacの中を探していたら「あったあった」と。今までは僕のMacの中だけで作ってミックスも僕がやったものだったんですが、今回はアルバム用にきちんとミックスができる機会ができてうれしいです。

――続いてはM8「PHILLIP -TWEEDEES ONLY ver.」。こちらは2ndアルバム『The Second Time Around』に別バージョンが収録されていましたが……。

沖井 元々はikkubaru(イックバル)くんとデュエットをするために作った曲なんですよ。でも実は彼が来日する前に、清浦が歌った状態で1回つるっと作ったんだよね。それはそれで良い出来だと思っていたから、発表する機会を虎視眈々と狙っていたんです。

――今回のために歌い直しはされていないんですか?

清浦 はい。そのときに録ったままです。まさにミニアルバムだからこそできるボーナストラックという感じですよね。

――そして最後に収録されているのが、M9「プリン賛歌 ~20th à la mode edition (TVサイズ)」です。

沖井 これはこの位置に収めたかったんですよ。ED用の曲なので、いちばん最後に入れたいじゃないですか。6曲目の「プリン賛歌」とは別の意味が生まれてくれるし、TVサイズ特有のエンディング感がありますよね。ボーナストラックのEDテーマという解釈で聴いていただいてもいいんじゃないでしょうか。

――それでは最後に、「リスアニ!WEB」をご覧の皆さんへメッセージをお願いいたします。

沖井 せっかく「リスアニ!」なので……「プリン賛歌~20th à la mode edition」は、TWEEDEES初のアニソンです!というか僕自身、実はアニソンは今回が初めてなんです。

清浦 沖井さんは声優さんに曲も書いているしキャラソンもたくさんやっているんですけど、アニソンは初なんですよ。

沖井 そうなんです。なので、初めましてよろしくお願いいたします(笑)。まだまだペーペーなので!
清浦 右も左もわかりませんけれど!

――TWEEDEESとしても最近まで「新人バンド」を名乗っていましたが、いつまでその新人詐欺を続けるんですか(笑)。

沖井 嘘じゃないんですよ、本当のことを過剰に言っているだけで(笑)。

清浦 私は私で、元々アニメの世界で歌を歌ってきて、バンド活動を始めて、またアニメの主題歌を歌わせてもらうという逆輸入のような状況になっています(笑)。『リスアニ!』にはずっと出たかったし、『リスアニ!』を読んでいる方にもTWEEDEESを理解してもらえると私は思うので、これをきっかけに私達の音楽を聴いてもらえたらうれしいです!

Interview&Text By 青木佑磨(クリエンタ/学園祭学園)


●リリース情報
『à la mode』
6月21日発売

品番:COCP-39984
価格:¥2,200+税

<CD>
M1.未来のゆくえ
M2.à la mode
M3.Birthday Song
M4.悪い大人のワルツ
M5.君は素敵
M6.プリン賛歌 ~20th à la mode edition
(ボーナストラック)
M7.TWDS_STRUT
M8.PHILLIP -TWEEDEES ONLY ver.
M9.プリン賛歌 ~20th à la mode edition(TVサイズ)

TWEEDEES「à la mode」チェーン別オリジナル特典
・タワーレコードの店舗及びタワーレコードオンライン:オリジナルICカードステッカー
・HMVの店舗及びローチケHMV (HMVオンライン):オリジナルコースター

TWEEDEES「à la mode」封入応募抽選特典
6月21日発売の「à la mode」初回生産分に封入されているシリアルナンバーつき応募券の説明に従ってご応募頂きますと抽選で下記特典をプレゼントいたします。

A賞:TWEEDEES LINE LIVE「TWEEDEES TV “Tutti Frutti” vol.12」ご招待×抽選で20名様
日時:7月31日(月)20:00~(集合19:30)
会場:都内某所(当選者にのみ場所等詳細お伝えいたします。)
※番組にご出演いただく可能性もございますので予めご了承ください。

B賞:TWEEDEES LINE LIVE「TWEEDEES TV “Tutti Frutti” vol.12」突撃生電話!×抽選で3名様

●ライブ情報
ショウほど素敵な商売はない〜「à la mode」TOUR 2017
8月10日(木)【名古屋】ell.SIZE
open18:30/start19:00
8月11日(金・祝)【大阪】Pangea
open17:30/start18:00
9月8日(金)【渋谷】TSUTAYA O-west
open18:30/start19:00

チケット発売中:前売¥4000当日¥4500
当日受付にて写真入り学生証提示で1,000円キャッシュバック。
写真入り学生証が無い場合は、写真無しの学生証とお名前記載の身分証明書各種か
郵便物2つを同時に提示してください。

●イベント情報
TWEEDEESミニアルバム「à la mode」発売記念イベント
6月21(水)20:00
場所:タワーレコード渋谷 5F パイドパイパーハウス
内容:パイドパイパーハウス一日店長&サイン会 ※観覧フリー
6月24日(土)18:00
場所:タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
内容:ミニライブ&サイン会 ※観覧フリー
7月5日(水)18:30
場所:タワーレコード名古屋パルコ店 西館1階イベントスペース
内容:ミニライブ&サイン会 ※観覧フリー
7月6日(木)20:00
場所:タワーレコード難波店 店内イベントスペース
内容:ミニライブ&サイン会 ※観覧フリー

関連リンク

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人