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『アカメが斬る!』放送直前!EDテーマ担当・沢井美空のニュー・シングル「こんな世界、知りたくなかった。」へ迫るインタビュー

2014.07.06 20:00

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新進気鋭のシンガー・ソングライター、沢井美空。彼女が8月13日にリリースするニュー・シングル「こんな世界、知りたくなかった。」は、最速放映局では7月6日深夜より放送がスタートするTVアニメ『アカメが斬る!』のEDテーマに起用されている。今回のインタビューでは、改めて彼女が音楽に触れたきっかけから、今回のニュー・シングルの成り立ちやポイントまで、ひとつひとつ紐解いていく。

 

――高校生のときにオーディションに受かったということですが、それまでは音楽とどのように関わっていらしたのでしょうか?

沢井美空(以下:沢井) 元々、幼稚園の頃からダンスをやっていたり、ピアノを少し習っていたり、楽器に触れる機会は多かったんです。それが中学2年のときにYUIさんが出演されていた『タイヨウのうた』という映画を見て、「あっこれだ!」と思って。歌って踊る方向でなく、自分が思ったことを自分の言葉で、自分の声で表現したいなと思ったんです。それからソニー・ミュージックのオーディションを受け続け、高校1年生のときに受かりました。

――すごい行動力ですね。ご自身のルーツとなった楽曲は?

沢井 とことんはまったらその人の音楽ばかり聴いてしまう性格なんです。小さい頃は安室奈美恵さんの曲を聴いていました。それが中学のときに頭の中が切り替わって、YUIさんの音楽に目覚めてからは日本の女性シンガー・ソングライターの音楽が好きでしたね。あこがれている人の“前”を掘り下げようと思ったときに、松任谷由美さんや竹内まりやさんの音楽にたどり着いて、古内東子さんがすごく好きになりました。

――なるほど、日本語詞の女性シンガー・ソングライターというのはひとつ腑に落ちるところですね。また公式のプロフィールには持ち歌が100曲ということですが。

沢井 今はもう数えていないので、それからいくつ増えたかは分からないんですけど。でもシンガー・ソングライターを目指していたときは、曲を増やしていくことが大事かなと思っていたのと、日々思うことや歌いたいことが多すぎて、一日に5、6曲できていました。

――言葉があふれてくるという感じですね。

沢井 多感な時期ということもあって、書きたいことが多すぎて、日記代わりみたいに曲を書いていて気がついたら、という感じでした。短い期間に書いていたので似通った曲もあるんですけど、普段あんまり怒ったりだとか、人に強く発言したり、好きな人に告白したり、そういうことがまったくできないので、曲を書く以外に自分の気持ちを発散する方法がわからなかったんです。友だちもいないし、ひとりでずっといたので、その分思ったことを曲に託すという生き方をしてきたのでそうなりました。

――ある種醸成してきたという感じですね。曲作りの方は何を使って作曲されるのでしょうか?

沢井 私はピアノ、鍵盤で作曲してますね。小さい頃にいちばん最初に触れた楽器がピアノで、音の相性もずっとピアノのうえで感じてきたので、今でも曲を書くときは鍵盤の前に座って書きます。この間実家に帰ったとき母が思い出したように言っていたのが、幼稚園の頃から鍵盤の前に座って「ドとミはすごく仲がよくて、ドとレは隣なのにすごく仲が悪い、ドとファはまあまあで、ドとラに来たらちょっとロマンスが生まれて」みたいな話をずっとしていたらしくて(笑)。音同士の相性を考えて暇な時間を過ごしていたから。

――音階の基礎じゃないですか(笑)。

沢井 そうなんですよね!あとからコードを勉強したときに「そういうことだったんだ!」ってわかったんですけど、元からピアノだったので今もずっとピアノで作っています。ただ最近はほかの楽器にも興味が出てきて、打ち込みでギターの音を自分で入れたりして、イメージは湧くようになってきました。

――なるほど、また最近は演劇や舞台にもチャレンジされていますね。このあたりの活動のきっかけは?

沢井 この間までニューヨークに行っていまして、ブロードウェイとかいろんな舞台を観たときに、表現することの凄味を感じて、圧倒されたんです。考えてみたら音楽も舞台も演技も、誰かの心に何かを残したい一心でやっているのは変わらないんですよね。これから自分の音楽の幅を広げるためにも、何かに挑戦してみるのはありなんじゃないかと思ったのが大きいです。また最近お酒が飲めるようになったのもあって、大人のお友達とかもできるようになってきたんです、ちょっとずつ(笑)。そのなかで演技をやってらっしゃる知り合いができて、普段はビール片手に世間話してらっしゃる方が、舞台上に立ったとたん目の色がバッと変わって、キラキラしてその役にしか見えないっていうのを観て、「人ってここまでできるんだ……」って思ったんですね。それで私も今回挑戦させていただくことになりました。

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――人の心を動かす表現の手段として、チャレンジなされたという感じですね。そんななか、今回6thシングルとして「こんな世界、知りたくなかった。」のリリースということで、前回の「ごめんね、いいコじゃいられない。」から続いてタイトルの引きが強いですね。何かタイトルにコンセプトはあるのでしょうか?

沢井 タイトルはすごく考えますね。私はいつも曲を全部書き終わったあとに、「この曲の世界観をひと言で表すとしたら何だろう?」って考えています。ドキッとしたり、「え、なんだろう?」って思ってもらいたい意図もあって、文章みたくなってしまいますね。あと昔から句読点がすごく好きなので、CDのタイトルになるものには全部句読点を入れています。そういうところでも“沢井美空らしさ”というのを一個一個出していけたらいいなって思ったりはしますね。

――アニメはご覧になっていますか?

沢井 昔はあんまり観なかったんですけど、高校生あたりからは自分が担当させていただくアニメだったりとかは観るようになってきました。その時間帯起きているようになって、深夜やっているアニメとかはちょくちょく観たりしていますね。

――タイアップとなると作曲の面で心境の変化はありますか?

沢井 原作があるものが多いので、作品のファンが持っているイメージとか、作品が元々持っている色を壊したくないなぁと思うので、書くときはプレッシャーもあります。そういうところを大事にしながら、私なりに感じたことを文字と音で表していく作業は「難しいなあぁ」と思うことも多いですね。でもアニメが始まって実際に映像と合わせて作っていただくと、アニメと音楽が合わさった瞬間は「あっ!これが書けてよかったな!」と思うので、作品にインスピレーションをたくさんいただいてるイメージもあります。

――なるほど、フィードバックとしての経験値もあるわけですね。

沢井 そうですね、その作品がなければその曲は絶対に生まれてないので、新しいものをいつも自分にくれるものだなって思います。

――表題曲は『アカメが斬る!』のEDテーマということですが、作曲時にはどのようなコンセプトで挑まれましたか?

沢井 原作を読ませていただいたときに、いちばん感じたのが「愛を知らなければ、自分が持っている孤独や寂しさに気づくことさえなかったな」ということで、それを本当に書きたかったのでサビに持ってきています。主人公も出てくる女の子もみんな殺し屋稼業で、死を覚悟している芯の強い子たちなので、そういう意味では共感しにくいと思うかもしれませんが(笑)、集まるなかで仲間内の絆だったり、好きな人ができて「もうちょっとこの人がいる世界で生きてみたいな」という感情をどんどん知って、人の温度を感じていくたびに寂しさ・切なさ・痛みが生まれてくる。そういう感情ってみんなが経験したことあると思うんです。大切なものが増えると失う機会も増えてきますし、私自身「ひとりでいる方が楽だな」って思う方の人間なので。それでも誰かを愛してしまうときが来たときに、切なさも感じて、「こんな世界だったら知りたくなかった」って思う、そういうところを自分の気持ちと重ねて聴いてもらえたら、また違った聴こえ方がするのかなって思います。

――なるほど、また歌詞で印象的だったのが1番よりも2番は希望的な内容で、TVサイズで聴くのとフルコーラスで聴くのとではまた違った曲の印象になると思います。こういう点は特に意図されて作られましたか?

沢井 いつも曲を書くときには全部同じテンションにはしないようにしようと思っています。主人公が何かを見つけて希望を持つ、最後は光がチラッと見えて終わるという曲を書きたいなといつも思っているので、2番は自分の意志とか強さを入れてますね。それでも『こんな世界知りたくなかった』って気持ちは希望が降り注いでも変わらないので、最後のサビは悩んだけどこういう終わり方にしました。

――曲の面ではいかがですか?

沢井 バラードなんだけど強さを入れたかったので、ロック要素をあとからどんどん足していますね。サビのギターのリフだったりとか、サビに入る前の間隔や、間の取り方とか、そういったものをアレンジャーさんに相談してできていったので、どんどん壮大な雰囲気が出てきたなって思いますね。

――ラスサビ付近は畳みかけるような雰囲気ですよね。

沢井 ドラムのフィルとかもすごかったです。ダダダダッてかっこよく入れていただいたので、歌っていてもすごい気持ちがよかったですね。

――フルバージョンでユーザーさんに届くのは少し先ですが、ぜひ楽しみにしてほしいですね!ちなみに、エンディングや本編の映像はもうご覧になられたんでしょうか?

沢井 コンテは見せていただいたんですが、それ以外は知らされていないですね。だから先行上映会で本編を観るのが楽しみです。関係者じゃなくて普通に観に行こうと思います(笑)。

――登壇者じゃなくてお客さんとして(笑)。

沢井 いいですよね!そういうのも(笑)。

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