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ClariSインタビュー 前編

――ClariSと僕たちが出会ってから、すでに約5年の月日が流れました。その5年前を振り返って、当時のクララちゃんはどんなことを考えていましたか? クララ 最初に“アリス☆クララ”としてニコニコ動画に動画をアップしていた頃は、完全に趣味のレベルだったので、まさかこんなことになるなんて想像もしていませんでした。“アリス☆クララ”の活動をはじめて、約一年でメジャー・デビューさせて頂いたので、その一年間は自分にとってとても貴重というか……不思議な一年間だったなって思いますね。趣味ではじめたことが、あっという間に日本中の人たちに届くような状況になるなんて、普通はあり得ないことだと思うので……。
「DROP」アー写

――「DROP」のレコーディングの頃のことは鮮明に覚えていますか?

クララ
はい。それまでは普通のお部屋の中の簡単な機材とパソコンで歌を録っていたので、ちゃんとしたボーカルブースに入って、ヘッドホンして、音量を調節して……とか、初めてのことでずっとドキドキしていて(笑)。
どういうふうにして良いのかわからなかったので、レコーディングの時は不安もありました。それがCDになって、「リスアニ!」さんの付録になった時は本当に嬉しくて。ただその時でも、自分の歌がCDになっているという実感が、全然湧かなかったんです。

「DROP」ジャケ


――ちなみにカレンちゃんは、ClariSがデビューしたときと同じ時期、どんなことを考えていたか覚えていますか?

カレン
まだ「歌手になりたい!」とか、はっきりとした夢はなかったと思うのですが、漠然と芸能界に対する憧れは持っていて。
その当時は、踊ることや体を動かすことが大好きだったので、個人でダンスをしたり、ボイストレーニングに通ったりしていましたね。

――一方のクララちゃんは?

クララ
歌手になることは小学校低学年の頃から抱いていた、ずっと変わらない夢で。
それ以外は考えていなかったですね。

――カレンちゃんが芸能界に憧れたきっかけは?

カレン
カレン 私、もともとはすごく内気で人見知りで。
ホント、今では考えられないんですけど(一同笑)。
クララちゃんと出会ったスクールに親が私を入れてくれたことがきっかけで、私の人間性というか、性格がすごく変わったんです。
気が付いたら、自然と芸能の方に向かっていました。

――カレンちゃんにとって、憧れの人は?

カレン
女優の香里奈さんや、仲間由紀恵さんですね。

――女優さんになりたかった?

カレン
はい(笑)。中学生のころは女優さんにも憧れがありました。

――クララちゃんは確か……。

クララ
「絢香さんみたいな歌手になりたい」と5年前に答えたと思います(笑)。

――そうでした(笑)。改めてクララちゃんにとって、“アリス☆クララ”時代に作った「DROP」はどんな曲ですか?

クララ
私たち初めてのオリジナル曲を、まさかkzさんに書いていただけるなんて思ってもいなかったので、最初は本当にビックリしました。
この曲は〈春の出会い〉がテーマの曲だと思うんですけど、今思うとキャンパスとか“大学”を想像するようなキーワードが入っているので、今の私と同じ世代の人が共感できる歌詞のような気がしています。
5年経った今、また新しい発見があった曲ですね。

――続いて発表したのは「君の夢を見よう」ですが、どんな印象を持っていますか?

クララ
〈夏休み〉をテーマにした曲なんですけど、「好きな人に会いたいけど会えなくて、せめて夢の中でもいいから会いたい……」という歌詞の内容が、本当に可愛らしい女の子像を描いているなって思います。
夢の中にいるような、ふわふわした世界観が私はとっても好きな曲です。
カレン
私と同世代の女の子が当時こんな大人っぽい曲を歌っていたなんて、
本当にすごいなって思います。

「君の夢を見よう」ジャケ写


――続いて発表したのは「君の夢を見よう」ですが、どんな印象を持っていますか?

クララ
あの当時は、歌うことや文字を追うことにとにかく必死で。歌詞の意味を理解しようとしつつも、中学生なのでまだ理解できなかったり、難しく感じる部分もたくさんありました。今振り返ると改めて「こういう意味だったんだ」と思うことができますね。

――もうこの後はメジャー・デビューになりますね。

クララ
このころの展開の早さは、ビックリどころの騒ぎじゃなかったです(笑)。まさかこんなに早く夢が叶うと思っていなかったので。「ClariSになるんだ」という実感もなくて、まるで他人ごとのように「ClariSっていうグループがデビューするんだ」くらいの感覚でしたから。
「irony」でメジャー・デビューが決まってからは怒涛の展開過ぎて、その期間をどういうふうに過ごしていたのか、今でもあまり思い返せないくらいで。「私たちのCDがおいてある!」「これ、私が歌ったの!?」みたいな(苦笑)。最初は本当に時間がなくって、テレビからClariSの曲が流れてきても「夢なんじゃないかな……」と思うくらいでしたから。

「irony」ジャケ写


――その当時のカレンちゃんはどんな日々を過ごしていたんですか?

カレン
本当に体を動かすことが好きで、ずっとずっとスポーツをやっていました。普通の中学生として友達と遊んだり、ごくごく普通の日々を送っていて。
きっと、「まだ中学生だから」といって、夢を追うことに対して自分に甘いところがあったと思います。
そんなとき、今でも覚えているんですけど、『ミュージックステーション』のシングル・ランキングを見ていたら「irony」が流れていて、その下のテロップに「現役中学生」って書いてあって。「同年代でも頑張って夢を叶えている子がいるんだ……」と思って、すごく背中を押されたような気持ちになったんです。「自分自身の夢とちゃんと向き合っていかなきゃ!」と思うきっかけを与えてもらいました。

「irony」アー写


――その時はまだ、クララちゃんがClariSだとは……?

カレン
はい、知らなかったんです。

――ということで、先に夢を叶えたクララちゃんですが……。

クララ
はい……(笑)。でも「デビューしたんだな」と思う気持ちと、まだ信じられない気持ちと、その一方でテレビから自分たちの曲が流れてくると自然と笑顔になっちゃうような嬉しい気持ちと……すごくいろいろな感情が混ざっていました。

――そんな「irony」ですが、クララちゃんにとってどんな曲ですか?

クララ
やっぱりデビュー曲なので、特別な曲ですね。『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の世界観にもすごくピッタリで、素直になれない桐乃ちゃんの気持ちをそのまま歌ったような歌詞なので、すごく可愛い印象もあって。私もどちらかと言うと素直に気持ちを言葉にできない性格なので、すごく共感できる歌詞が多かったですね。

――そして「コネクト」「nexus」と続くわけですが、すごい密度で駆け抜けた中学時代でしたね。

クララ
はい。特に後半の密度がすごくて、本当に一瞬でした(笑)。1stアルバム『BIRTHDAY』も卒業タイミングでリリースさせて頂いたので、普通の中学生として生活をしながら、ClariSとしてたくさんの楽曲をみなさんにお届けすることができました。本当に恵まれているなと思いますし、あの頃の私たちが歌うからこそ、同世代のみんなに共感してもらえるような曲もたくさんあったような気がしていて。

『BIRTHDAY』ジャケ写


――まさに、カレンちゃんはその影響を受けたわけですからね。

カレン
中学校に進級すると、気持ちの面でも少しずつ大人になっていくので、友人関係とかでこじれることもあると思うんです。小学生時代では悩まなかったようなことで悩んだり、上手くいかないことも増えていく中で、等身大の歌詞を同世代の歌手が歌っていることで、すごく深く共感できて。それまでは、音楽を聴いていてもそこまで歌詞を意識していなかったのですが、ClariSを知ってから、ちゃんと歌詞を見るようになりました。歌で初めて共感する感覚を覚えたのが、ClariSだったのだと思っています。
クララ
よかった(笑)。私自身、自分の歌に助けられたこともたくさんあって。同じような思いを抱えていた同年代に届いていたと知ることができて、すごく嬉しいです。

――実際にクララちゃんの中学生時代の生活はどんな感じだった?

クララ
普通に学校に行って、帰ってきてから歌詞を読みこんだり、歌の練習をしたり、レッスンを受けて、週末にレコーディングということの繰り返しでした。
『BIRTHDAY』を制作していたときは冬休み中だったので、一週間くらいずーっとレコーディングをしていたこともありましたね。

『BIRTHDAY』アー写


――宿題もあったと思うし、試験期間と被ることもあったのでは?

クララ
そうなんです(笑)。試験期間とレコーディングが被った時は、最初の頃は「もう!どうしたらいいの!?」みたいな感じで(笑)。
スタジオに勉強道具を持ち込んで、合間に勉強していたこともありました。

――さて、ClariSの活動を語る上では欠かせない「コネクト」という楽曲がありますが、今の視点から見た印象はいかがですか?

クララ
『魔法少女まどか☆マギカ』のイメージが、やはりすごく強い曲ですね。アニメの内容を全く知らずにレコーディングした曲なので、アニメを見ていたら曲がどんどんリンクしていって、自分の曲なのにすごく感動していました、歌詞はまるでほむらちゃんの気持ちそのもので、アニメを見ているときに「コネクト」が流れると涙しそうなくらい、リンク感がすごいなと思った曲です。『まどマギ』はたくさんの人に影響を与えた作品なので、このような作品に関われたことを改めて嬉しく思っていますね。
カレン
私はまさに「コネクト」からアニメが好きになったんです。ゲームセンターに行ったら「コネクト」が流れていて、「これもClariSなんだ……」って。そこから『まどマギ』を見て、アニメが好きになったんです。コンビニで『まどマギ』のコラボ企画をやっていると無性に集めたくなったりしていました(笑)。

「コネクト」アー写,「コネクト」ジャケ写


――次の「nexus」はかなり難易度の高い曲だったかと思いますが。

クララ
リズム感がすごく独特で、レコーディングの時は結構苦戦した曲でした。でも、言葉一つ一つが可愛らしかったり、すごくメッセージ性もあって好きなんです。私はサビの「あの日描いた思いはいつか それぞれの未来を照らして今は小さなフレーズでもみんなに届くと信じて」という歌詞がすごく好きで。小さい頃から私は歌手になりたいという夢を描いていて、その気持ちを持ち続けていたから、こうしてClariSとしてデビューできたのだと思うんです。まだまだ未熟な部分はありますけど、自分の思いをできるだけみなさんに届けて行きたいと思わせてくれた曲です。

「nexus」ジャケ写,「nexus」アー写


――一そして「ナイショの話」は『物語』シリーズとの最初の接点になった曲ですが、振り返っていかがですか?

クララ
それまでのClariSの曲にはなかった元気で明るいアップテンポな曲で、聴いていて楽しくなるような曲だなと思っています。『物語』シリーズともすごくリンクしていて、火憐ちゃんと月火ちゃんのお兄ちゃんに対しての気持ちがたっぷり表現されていますよね。ヤキモチを焼いている女の子の表現がすごく可愛らしい曲だなと思って。そしてこの曲は、なんといってもryoさんに書いていただいたということで……。
――そうですよね。

「ナイショの話」ジャケ写


クララ
“アリス☆クララ”時代にryoさんの曲を歌わせていただいていたので、まさか自分たちの曲を書いていただけるなんて。決まったときは、本当にビックリしました。

――カレンちゃんは「border」で『物語』シリーズと絡むわけですが、「ナイショの話」についてはどんなイメージを持っていますか?

カレン
イントロの掛け声が印象的すぎて、すぐに覚えた曲です。やっぱり等身大の歌というか、嫉妬やヤキモチみたいな感情を、こうやって可愛い曲に出来るのがすごいなって思っていた曲です。
クララ
確かに、曲調次第で重たい曲になっちゃいそうなテーマを、ryoさんにすごく可愛らしいメロディと歌詞で表現してもらいました。

「ナイショの話」アー写


――それぞれ別の中学生時代を過ごしていた2人ですが、カレンちゃんはどんな思いで中学を卒業しましたか?

カレン
中学を卒業する頃には本格的に芸能界に進みたいと思って、個人的にいろいろなことに挑戦していました。でも、その頃はまだ女優さんに憧れる思いの方が強かったんです。ただ、ClariSや他の方の歌を聴いて、同じジャンルのテーマでもアーティストさんによって伝えたいことって全然違うなと感じたりしていた時期でもあるんです。歌に教えられることが沢山ありました。なので「女優さんも目指したいけど、歌手になるのも素敵だな」と思いはじめていた頃で。例えば「女優と歌手も両立できるかもしれない……」とか、少しずつですけれど、抽象的だった夢が具体的に絞られてきた頃でしたね。

――クララちゃんの中学卒業は『BIRTHDAY』の時期だったから、アルバムには卒業の歌が多くて。

クララ
そうですね。ちょうど卒業の時の気持ちを重ねて。すごく想いを込めやすい曲が多かったですね。本当に等身大そのままの気持ちを歌った曲がたくさんあったので、あのアルバムに収録されている曲たちこそ、あの時にしか歌うことが出来なかった曲だと思います。あと卒業に関しては、仲の良い友達と進路で離れちゃったりして、すごくさみしい気持ちになったり、その一方で高校に進学するというワクワクした気持が強かったり。……思えば私、卒業式で泣いてないんですよね。みんなも笑顔で卒業した感じだったので、悲しみよりその先の楽しみの方が強くなっていて。
カレン
えー! 私は泣きまくりでした。

――対照的ですねー。

カレン
普通逆に見えません?(一同笑)

――確かにそうかも(笑)。カレンちゃんの方が笑ってそうな感じですね。「やったー! 明日から休みだー!」みたいな(一同笑)。

カレン
もう、笑い泣きです。「何で泣いてるのー!(号泣)」みたいな。普段泣かない男の子とかが泣いているのを見ちゃうと、なおさらですよね。
クララ
私の場合は「もう卒業だね」「楽しかったね」「また会おうね」みたいな感じで。後は「アルバム、発売だなー」って(笑)。
カレン
私なんてもう箱ティッシュ何箱なくなったことか……。
クララ
そんなにっ!?
カレン
みんなのティッシュが私のところに集まってきましたから(一同笑)。

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