琴葉と可奈、両方のプロデューサーさんのために。「THE IDOLM@STER THE@TER ACTIVITIES 03」発売記念イベント

『アイドルマスター ミリオンライブ!』のCD「THE IDOLM@STER THE@TER ACTIVITIES 03」の発売記念イベントが12月17日、横浜ベイホールで開催され、佐竹美奈子役の大関英里、篠宮可憐役の近藤唯、真壁瑞希役の阿部里果、北上麗花役の平山笑美、矢吹可奈役の木戸衣吹がトークとミニライブを行なった。

「THE@TER ACTIVITIES」は、『アイドルマスター ミリオンライブ!』のCDシリーズで、ゲームと連動した映画をモチーフにした「ドラマ」と「主題歌2曲」で構成されている。出演アイドルと担当する役柄は、ミリオンスターズ37人からユーザー投票で決定している。「TA03」の映画のテーマは「学園ホラー」で、ドラマ内では矢吹可奈が普通の子役、佐竹美奈子が幼馴染役、篠宮可憐が転校生役、真壁瑞希が部長役、北上麗花が霊役を担当している。

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5人は3rdライブツアー衣裳で登場。冒頭のトークで平山が「小籠包食べるぞー!」と宣言すると、5人からは「おなかすいた!」の声が。今回は出演メンバーが投票で決まったこともあり、木戸以外の出演者同士ではあまり一緒にトークしたことがないというフレッシュなメンバーになった。衣裳については、平山が「ツアーの時にはなかった謎のサスペンダーが増えていた」という謎めいたエピソードを披露していた。

映画をテーマにしたCDにちなんで「撮影裏話」と題した収録に関するトークでは、大関が「赤い世界が消える頃」について、「美奈子でこういう曲調に合わせた声で歌うのは意外と苦労しました」と口火を切った。最初にレコーディングした平山は「緊張して色々な汗が出た」とのこと。メンバーからは、阿部の瑞希らしいキャラクターがこもった歌唱や、独特のビブラートが絶賛されていた。「DIAMOND DAYS」については近藤が、「歌詞がアイドルたちに重なるところが多かった」と感想を話していた。

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5人はドラマを一緒に収録できたのがとても印象的だったようで、阿部が「同じ釜の飯を食ぺた」と独特の表現をすると、収録後みんなでハンバーグを食べたエピソードで楽しく盛り上がっていた。

アドリブドラマコーナーは、くじびきで選ばれたアイドルとみっつのお題に従ったスピンオフドラマを、5人が順番にアドリブで演じるというもの。木戸が昼の部よりもクオリティを上げていこうとハードルを上げる中、最初のお題は「矢吹可奈」と「飛行石、家政婦、卓球」。「あれは……あれはなんだろう?」と彼方に飛行石を見つけた体の平山が叙情的に始めたドラマだったが、木戸が「あれは飛行石ではなく卓球の球だ!」とひっくり返した瞬間に、後ろの近藤と阿部のプランが崩壊したのが見ものだった。近藤がさらに家政婦に瑞希を指名したりと、予想外の転がり方をする今日のドラマ。次の周以降、オチ担当の五番手をおしつけ合うじゃんけんも嫌が応にも盛り上がる。その後も破壊王木戸が「家に帰りました」などのちゃぶ台返しをする中、近藤唯が「これが金融ビッグバン……神ってる」と見事すぎる瑞希のものまねを見せたりと、とにかくカオスなアドリブドラマだった。

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朗読劇コーナーでは、CDドラマの後日談を語る“「魅裏怨」エピローグアフターストーリー”が演じられた。ドラマはステージでアイドルが語る怪談のネタを5人で相談するストーリーだったのだが、まずはキュートさとコミカルさが同居した抜群の演技を見せたのが阿部。昼間も素晴らしかったが、夜はもっと楽しそうで、彼女にしては最大限にテンションの高い瑞希を演じていたのがとても印象的。それに対応してか、木戸の怪談演技もより芝居が大きくコミカルになっていた。それぞれにらしさを見せた怪談演技だったが、近藤演じる可憐の、自分が演じていても怖くなってしまう、周りが怪談を話すと10倍怖がってしまう様子が、よりドラマを盛り上げていた。

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ミニライブでは、新曲「赤い世界が消える頃」とシリーズ共通曲「DIAMOND DAYS」を披露。「赤い世界が消える頃」はホラー映画の主題歌という位置づけもあり、雰囲気たっぷりな楽曲。真っ赤な照明の中、身を寄せ合った5人がジャパニーズおばけ風の(両手を前にたらしたうらめしやポーズ)身振りでコミカルに身体を揺らす姿は「スリラー」ばりだ。

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叙情的に歌い上げる歌唱での大関の意外な力強さや、どこかミステリアスな平山の歌唱など、「表現」の部分での新鮮さが目立つ。夜の部は近藤の歌声の力強さが目が覚めるほど増し、阿部がソロパートで「瑞希としての」存在感をさらに前面に押し出した結果、チーム全体としてのバランスがぐっとよくなったような気がする。木戸によればフォーメーションも見どころの楽曲とのことだったが、両翼に広がった4人の間を貫くように木戸が前に出たり、縦に並んだ5人がそれぞれが順番に舞うようなポーズを見せたりと、チームならではの動きが新鮮だった。

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最後の挨拶では、近藤が「自信が持てた」という言葉と一日の中でも時間を経るごとに力強さを増していくパフォーマンスがつながって見えたことや、大関が「武道館に向けて成長した美奈子ちゃんを見てもらえたと思います。次は、もっとパワーアップした美奈子ちゃんを!」と、次を、より高みを見据えたコメントをしていたのが印象的だった。そして夜の部では、今回休業中の田中琴葉役・種田梨沙のかわりにステージに立った木戸が、そのことへの複雑な思いや重みについて語った。2014年のSSA以来、人前で泣かないと決めていたという木戸が涙ながらに「琴葉ちゃんと可奈ちゃん両方のプロデューサーさんのために頑張ろうと思いました。また種田ちゃんが帰ってくるのを待っていたいです」と語った仲間への想いの強さに、会場は温かい拍手に包まれていた。

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共通曲の「DIAMOND DAYS」は昼の部にも歌ったものだが、感情を込めて会場と一緒に盛り上がる楽曲だけに、5人がより真剣でウェットな想いを言葉にした夜の部ではよりエンディングにふさわしい盛り上がりと熱があったような気がする。「もっと先を目指そう」と5人が前を見据えて指差す彼方に見えるのは4thライブ、『アイドルマスター ミリオンライブ!』にとって特別な場所・日本武道館だ。

取材・文:中里キリ

(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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