3rdシングル「ありがとうの時間」リリース記念、久保ユリカインタビュー

2010年より『ラブライブ』の小泉花陽役で声優活動をスタートし注目を浴びた久保ユリカ。2016年2月17日に待望のソロアーティスト・デビューを果た彼女の3rdシングル「ありがとうの時間」が12月7日にリリースされた。カップリングと共に今の季節にピッタリな一枚となった本作について話を聞いた。

この曲が私にとっての感謝の気持ちを込めた手紙になればいいなって思いました

――3rdシングルのタイトルは「ありがとうの時間」。今回はどんなシングルにしようと思いましたか?

久保ユリカ 2ndシングル(「SUMMER CHANCE‼」)を作っている頃、感謝の気持ちを伝える歌を皆さんに向けて歌いたいって話をしていたんです。次のシングルか、もしくはアルバムを出させていただく機会があるなら、って感じで。その気持ちを組んでいただいて、3rdシングルの表題曲として作っていただけることになりました。

――「ありがとうの時間」は、前作のカップリング(「記憶コロコロ」)に続いて、スムルースさんの楽曲ですね。聴いてみていかがでしたか?

久保 今までは自分もコンペに参加して楽曲を決めるところからスタートしていたんですけど、今回は、出来上がった楽曲をいただいた感じだったんです。ただ、その前からスムルースさんにお願いしているとはお聞きしていて、「スムルースさんだったら、お任せして大丈夫」という気持ちがあったので、今までにない感じで歌をうたうことができて新鮮だったし、幸せでした。

――今回は非常にゆったりとしたバラードですが、レコーディングはいかがでした?

久保 最初、レコーディングの前に聴いたとき、歌詞を追っていくうちにすごく身近な人に対する「ありがとう」を歌っているような感じがして。真っ先に浮かんだのが私の場合は母親だったんです。なのでどこか母のことを想いつつレコーディングをしていたら、今までの自分を振り返って、なんだかすごく申し訳ないような気持になってしまって。でも、だからこそ「ありがとう」という言葉が言えることへの感謝の気持ちも生まれてきて、複雑な感覚でした。

――こういったミディアムのバラードだと久保さんの声も際立って聴こえるなと思いました。

久保 今回のレコーディングは、今まででいちばん時間をかけさせていただきました。軽い感じから心からのものまで、「ありがとう」にもいろんな表現があるので、歌い方としてもいろんなパターンやニュアンス付けをするのに時間をかけました。最初に声出しがてらにまっさらな気持ちで歌ってみたら、感情が乗りすぎてしまって。入り込みすぎちゃうのも良くないなって思って、久保ユリカが久保ユリカを演じる、というつもりで、少しどこか冷静になって歌うように心がけました。

――ファンに向けての「ありがとう」という想いもあるのかなと感じたんですが、いかがですか?

久保 先ほど、最初に母のことが浮かんだとお話ししたんですけど、楽曲として出来上がったものを聴いたときは、不思議と、まったく違うものとして聴くことができたんです。そのときに浮かんだのが、やっぱりファンの皆さんで。声優生活を始めて、ここまでいろんなことを経験させてもらって。もちろん近くにいるスタッフさんの力もあるんですけど、結局は応援してくれるファンの皆さんがいなければ、ここまでたどり着けていなかったと思うんです。応援してくれる方がいるから歌えているんだなっていつも思っているけど、それってなかなかみんなに直接は言えてないというか。SNSに書いても見てない人には伝わらないし、イベントで話してもそこに来てない人には伝わらないのでなかなか難しいですけど、それが作品となったことでより多くの人に届けることができるのかなって思ったので、これが私にとっての感謝の気持ちを込めた手紙になればいいなって思いました。

――そして今回のMVはなんというか……。

久保 パンチが効いてますよね(笑)。どうしても(スタンプを押す)「ガチャン!」がやりたかったんです(笑)。

――図書館のシーンとしてる中で?(笑)。今回はドラマ仕立てになっていますね。

久保 今回は今までと違うことがやりたいと話していて。リップシンクがないものがいいなと思って、ストーリー仕立てだと面白いかもって話になったんですけど、上がってきた台本を見たら、大丈夫かなって心配になりました(笑)。

――わりとガッツリ演技してますもんね。

久保 そうなんです。ひとりの人生を、まさか高校生から演じるとは思ってなかったので。高校生のシーンをやるときは、真面目なシーンなのに、観た方に「え、高校生?www」って思われたどうしようっていう不安もあったんですけど(笑)。

――クライマックスでも真に迫る演技で、この楽曲や歌詞の世界観を損なうことなく映像にすることで、曲にピッタリで、とても素敵な仕上がりになっています。

久保 MVチームがこれまでと同じ方で、そういう意味でもちゃんと過程が出来ていて、スタッフにも「ありがとう」ですし、「チーム久保」がめちゃくちゃこだわって何度も話し合いを重ねてひとつの作品を作ろうとしてくださってるのを今回もすごく感じたので、関わってくれた人たちにこそ、この曲を渡したいなっていう気持ちもありますね。

――そういった表題曲がありつつ、もう一曲カップリングには「Happy Cuty My Snow Man」が。こちらはTomH@ckさんの楽曲ですが、Tomさんらしいかわいくて派手で。こういうにぎやかな冬歌はいいですね。

久保 アニソンぽいというか、キャラソンぽさもあるのでカップリングに持ってくるのも面白いなって。

――歌い出しの声からしてかわいくて。表題曲とはガラッと空気が変わってウキウキする感じで、にぎやかなパーティー感がありますね。みんなで聴いて騒いでるような楽曲に仕上がって、今の季節にピッタリで。

久保 ほんとに。クリスマスに聴いてほしいですし、秋葉原のクリスマスはこの曲だけ流してくたらいいですね。あと、雪が降るたびにこの曲をかけてもらいたいです(笑)。そんな、たくさんあるウィンター・ソングのなかで皆さんのいちばんになってくれたらうれしいですね。

――これまでのシングルでも季節感のある楽曲をリリースしてきたので、その季節ごとにいろんな久保さんが見れた一年でした。今年のソロ・プロジェクトは、ちゃんとしたコンセプトを持ってシングルを3枚リリースされましたが、実際に3作やってみてどう感じていますか?

久保 季節に沿ってリリースするのもやりたいことのひとつだったんですけど、まずそれを順調にやらせてもらうことができて、みなさんに楽しんでもらえてたらうれしいです。それに、ソロで歌をうたうタイミングじゃないと、応援してくださってる皆さんと近くでお会いするイベントに出る機会ってなかなかないんですよね。そういう意味では、1年に3枚って相当早いペースだと思うんですけど、「皆さんに会ってありがとうを伝える時間を作る」ということも実現できて、個人的に満足しています。ファースト・シングルのときもお話ししてますけど、そもそも誰かに何かを伝えるために歌をうたいたいっていうスタートではなくて、求めてもらえるならぜひやらせてください、という気持ちがすごく強かったんです。元々何に対しても受け身的な部分があって。毎回毎回そのときを必死に生きてるというか、目の前のことを精一杯やってる感じがあるので、今はこの3rdシングルのことしか考えられないんです。今後、アルバムとかが出せたら、何かしらの歌うイベントもできるなって思いますけど(笑)、今のところ6曲しかないから。また違った自分の見せ方ができたらなって思います。

――シングルが12月リリースということで、今年ももうすぐ終わりですが、来年の抱負を伺えますか?

久保 一応聞いておきますか?(笑)。いつも言っているんですけど、今年何してたっけ?ってくらい何も覚えてなくて。それって恐ろしいことだなって思ったんですよ。「休みの日は何してますか?」っていうのが、今年聞かれていちばん困った質問なんですね。「夜まで寝てます」って、それはそれでちょっとしたネタ感がありますけど、ずっとそれを答え続けるのもどうかと思って(笑)。だから2017年はもうちょっと人に話せる趣味を作るのが第一の目標ですね。それがあることによって、仕事に活きることもあると思うんです。私はどうしても、時間があったら仕事のために休むっていう、自分の体をメンテナンスすることを大事にしてたんですけど、それをしつつも、趣味というか好きなことをやることによって、それが仕事のためにもなるんじゃないかと思って。もう少しいろいろと充実させたいなって思います。

Interview By 澄川龍一
Text By 編集部


●リリース情報
「ありがとうの時間」
12月7日発売

【初回限定盤(CD+DVD)】
news-1611111900-c001

品番:PCCG-1561
価格:¥1,759+税

【通常盤(CD only)】
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品番:PCCG-70357
価格:¥1,250+税

<CD>
M1.ありがとうの時間
作詞・作曲:徳田憲治 編曲:スムルース
M2.Happy Cuty My Snow Man
作詞:hotaru 作曲・編曲:Tom-H@ck
M3.ありがとうの時間 -instrumental-
M4.Happy Cuty My Snow Man -instrumental-

<DVD>
「ありがとうの時間」MUSIC VIDEO

●イベント情報
久保ユリカ クリスマスイベント2016
12月25日(日)EX THEATER ROPPONGI
昼の部 開場 13時30分/開演 14時30分
夜の部 開場 17時30分/開演 18時30分

チケット料金:4,500円(税抜)※全席指定

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