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INTERVIEW

2015.09.30

【真山りかの恵比寿でチュッ!】第6回 真山さん、Webマンガについて語ります。

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アイドル・私立恵比寿中学のメンバーとして活躍するかたわら、TVアニメ『アカメが斬る!』新OPテーマ「Liar Mask」で昨年11月26日にソロ・デビューを果たした真山りか。アニメやゲームが大好きという彼女が、毎回題材を決めてそれぞれ深く掘り下げて勉強していくこの企画。第6回目のテーマはちょっと趣向を変えて、今やアニメ化作品も出てくるほどメジャーになってきたWebマンガ特集です。

――今回のテーマは「Webマンガ」ということで、最近は本当にWebマンガの媒体が増えてきましたね。初めてご覧になったWebマンガは何でしたか?

真山りか 『ヘタリア』でした。中学の時に私の周りで流行っていて、美術部のお友だちが単行本を持ってきてくれたおかげで、コミックスを読んだのが最初です。それからWebでも見れるということで、日丸屋秀和さんが運営してらっしゃる創作サイト“キタユメ。”の存在を知り、こういうWebマンガが掲載されるサイトがあるんだ! と知っていきました。

――早いですね(笑)。まだスマホではない時代ですよね?

真山 ガラケーでした! もっと言うと、私は家のパソコンでWebマンガを読んでいました。

――そうですよね。今のスマホで便利に読める時代のムーブメントとは別に、PCから個人サイトで公開されてるものを読むような時代から嗜んでいるのはさすが真山さんです(笑)。

真山 スマホになってからは本当にすごく読みやすくなりました。アプリや、Pixivとかのサイトが整ってアクセスしやすいのもそうですけど、いろんな人たちが読みやすさを追求した結果表示方法も洗練されてきて。以前だと、1コマ1コマ表示される形で、非常に読みにくかったのが、縦にスクロールできたり、本を開いているような感じだったり、見やすくなっていると思います。

――紙の本とは違うWebマンガならではの見せ方もありますね。大手はそれが確立されていると感じますし、昔ながらの個人サイトも独自に洗練させていってますよね。

真山 私も今は『comico』のようなアプリのWebマンガも見ていますが、やっぱり昔ながらの個人運営の感じが好きですね。作品ごとで完成度や見せ方もバラつきがあって、個人的に面白いと感じます!

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『ヘタリア』について熱く語っていただきました!

マネージャーみぞっち ヘタリアってイタリアなの?

――第二次世界大戦のときのイタリアの擬人化ですね。

真山 イタリアがすごく弱くて、勝手に降伏とかしてしまうから、ヘタれたイタリアということで“ヘタリア”なんだよ。

みぞっち なるほど! オッケー! だから国名が登場人物として出てくるんだ。

――『ヘタリア』はWebマンガからアニメ化した作品としては先駆けですよね!

真山 すごいことです! 私にとって『ヘタリア』という作品は自分の中にある大好きな萌え要素がギュッと詰め込まれた作品なんですよ!

――(笑)詳しく聴かせてください!

真山 たくさんあるジャンルの中でも、特に擬人化といわれるジャンルが大好きなんです! 擬人化すれば世界がバラ色に見えるといいますか、中学の一時期はペンを見ただけで擬人化した人が頭に浮かんでくるレベルでした(笑)。そういう大事なことに気づかせてくれた、それくらい私にとって影響力のある作品です。

――中学生にとっては、二次大戦の国同士の関係も勉強になりますよね。

真山 そういった予備知識も『ヘタリア』のおかげで増えました。授業でも「それ、知ってる」的な勉強が出来るオーラを出せました(笑)。

――各国の特色がキャラクターで立っていますからね。

真山 そうなんです! 人間関係やキャラクターの性格も国の特徴が反映されていました。世界史が苦手な人でも、身近に感じれるので、心配ありません。

――ちなみに『ヘタリア』でお好きなキャラクターは?

真山 いいんですか!? 長くなりますよ!

――(笑)。そういう企画なので大丈夫です!

真山 ……(どっちにしようかなぁ)。スペイン親分です! 少女漫画にはまりはじめたときに読んでいた作品が『ラブ★コン』で、関西弁に憧れていました。そのタイミングでスペイン親分と出会ったので、心惹かれてしまいました。スペイン語特有のなまりを関西弁で表現しているんです。それがすごくいい! 見た目も好みで、髪の毛がくせっ毛っぽいのも非常に好みです。そして、なんと言ってもスペイン親分の良さは優しさなんです! ツンデレで生意気な南イタリアをスペイン親分が育ててあげるんですが、南イタリアがなかなか素直じゃなくて……。でも、スペイン親分はそんな南イタリアを仕方なくもかわいがってしまうんですよ!! 最近自分でわかってきたことは、乙女ゲームとかで、こういう頼りがいのあるお兄さんに惹かれるんだなと思いました(笑)。

――いいですね、この国名がキャラ名だと知らないと何言ってるかわからない感じ(笑)。ちなみに先ほど迷ったキャラは何ですか?

真山 (笑)ちょっとプレイボーイなところもあるフランス兄ちゃんです(笑)。ほかの国から厄介扱いされても、いざというときに頼りになりますし、たまに見せる優しさが好きです。イギリスとの関係を見ていても、喧嘩仲間であるはずなのに、イギリスにさりげない助け舟を出したりと、お兄さんキャラ全開です!

――こちらもお兄さんキャラですね。

真山 すぐ脱ぐわ、薔薇を出すわで、基本的にはどうしようもない人なんだけど……。普段の軽薄な感じと頼れるお兄さんな感じのギャップがいいんだと思います。お兄さんキャラってダメ人間な人が多いんですけど、たまにみせる兄貴らしさにキュンと来ると言いますか。

――不良が捨てられているネコを助けるみたいな感じでしょうか?

真山 そういうことです! そういうベタな人間に私は惹かれていくんだろうな……。ダメな人に引っかからないようにしないとですね(笑)。

――(笑)アニメはご覧になられましたか?

真山 観ました。キャラソンCDも全部持っています。最近アニメイトで『ヘタリア』のコーナーが増えてきているのでびっくりしています。アニメイトでは『刀剣乱舞』のグッズが目立つようになりましたね。

――そっちもまた擬人化ですね(笑)。

真山 擬人化は本当に素晴らしいです!

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Webマンガ・ノベルアプリ『comico』の魅力とは?

――Webマンガの作品で、真山さんの周りで話題に上がる作品は?

真山 みんなが好きなのは『ももくり』とか『ReLIFE』とかです。マンガだけじゃなくて、小説も読めるんです。しかも無課金! Webマンガサイトの中でもすごいと思います。事務所の先輩が『comico』関係のお仕事していて、うらましいです。お仕事ください(笑)!

――『comico』の中の方、ぜひこの記事を読んでください! 傾向としては少女漫画を読まれることが多いですか?

真山 どちらも読みますが、どちらかというと、恋愛ものですね。自分の中で足りてない要素なので。自分のライブでステージに立っているときも、そういった漫画からもらった感情を思い出します。

――(笑)それで感情表現をするんですか?

真山 そうなんです! 自分ができない経験を漫画は見せてくれるものなので。自分が恋愛するのはさておいて、他人の恋愛話を聴くのって面白いじゃないですか。漫画も人の恋物語なので、他人ごとで楽しめるというか(笑)。自分にないものを持っている人を見ると、憧れを抱くものだと思います。私もそういう漫画で得たもの活かして、ステージ上でみんなに憧れてもらえるような存在になれたらいいなと思っています。

みぞっち うまくまとまったぁ……(小声)

真山 よし!

――(笑)『comico』ってすごい活動的なサイトだなという印象を受けますね。

真山 少しづつ公式サイトがリニューアルされていたり、ランキングもよく順位が変動します。毎日いろんな作品が更新されているのがいいですよね。週刊誌だと次の週まで発売が待ち遠しいじゃないですか。それもひとつの楽しみ方としてあると思いますが、毎日違う作品が更新されるのは『comico』のいいとところで、ほかの作品に触れることで、楽しみがどんどん増えていくといった感じです。

――ついアクセスしてしまうんですよね。

真山 アプリだから余計にですね(笑)。知らないうちにタップしてアクセスしていたり……。見やすいし無意識に違う作品を探しているので、楽しいです。

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真山さんオススメのWebマンガ!

――そんな真山さんがオススメするWebマンガということで、お好きな漫画をいくつか紹介してもらいましょう。まずは『ヲタクに恋は難しい』ですが、どんな作品ですか?

真山 『ヲタ恋』はPixivに漫画が投稿されて人気が出て、今では単行本化されました。さっきも同じ視点でしたが、非リアが恋を頑張るというお話で、自分と同じような人が頑張っていると「がんばれ!」という気持ちにさせてくれます(笑)。

――「オタクの恋」といったテーマは流行っていますね。

真山 そういうのって自分の趣味に足を踏み込めば踏み込むほど、隠したがるんですよね。でも、この作品に関しては、付き合う人同士がすでに趣味が一緒なので、すごく楽しそうです! リアルと言えばリアルな作品で微笑ましいです。

――すごく共感する人が多いんじゃないかなと思いますね。

真山 社会人同士、オタク同士ということで、狭いコミュニティの中で人は出会うのかなと思います。

――なるほど。一方『鈴木さん』は一転して学生の日常の恋という感じですよね。どういった点に惹かれましたか?

真山 とにかくこういった絵柄が大好きで、最初惹かれました。この作品はオムニバス漫画という感じが強いですよね。

――恋物語と思いきや、日常系の作品でしたね。

真山 そうなんです。気負いすることなく楽に読める作品です。これを見ていた当時は学生だったので、今もそうですが(笑)、同じ学生という部分で親近感が湧きました。ファーストフード店でだべっていたり、公園で話をしたり、そういったなんでもないような部分がよく描かれているので、すごい共感するというか、「あるある」みたいな(笑)。そして時々来る恋愛の波がありつつ……でもオチは少し外してきたりする感じがすごくいいですね。ガチガチな恋愛の話じゃないところがいいです。

――ドラマチックじゃないところがリアリティなのかもですね。

真山 恋愛なのかなと思ったら、友情だったみたいな。そういう心を弄ばれている感が楽しかったりしますね。

――好きなキャラはいますか?

真山 Webマンガに関しては、不思議と「キャラが!」っていう観点で作品を見ることはほとんどないです。雰囲気全体が楽しいから、キャラ萌えすることが少ないし……。グッズ展開が少ないからかな?

――そんな理由なんですか!?

真山 作品自体を愛するようになるのかなと思います。そうしていると物欲がましていって、課金してしまうタイプなんです(笑)。

みぞっち ついにアニメイトさんからりか宛にグッズが送られてくるようになりました(笑)。

――(笑)。

真山 「『ツキウタ。』のグッズ展開増やしてくれてありがとうございます!」って言ったら、『ツキウタ。』のグッズが家に送られてきました。家に届いた時、ムービックの箱だったのでびっくりしました(笑)。一番くじがまとめて1ロット送られてきたので(笑)。送られて来たからにはしっかりそのキャラクターも推していきたいと思います! 使命感ですね!

――義理堅いんですね(笑)。

真山 自分で言うのもですが、義理堅いです。基本的に「めっちゃグッズ買ったな」っていう作品に関しては、一生追い続けます!

――家がアニメイト状態になっているのでは……?

真山 本や、ゲームを合わせると、倉庫を借りないといけないくらいかも……。

――(笑)。最後に『空は赤く落ちる』ですが、これは結構シリアスな雰囲気で今までの傾向からすると異色ですね?

真山 ストーリーが濃くて、かなりオススメです。今まで語ってきた中でもいちばん見ていただきたい作品です! 無料とは思えないくらいの画力で、話もしっかりしています。

――SF的な近未来の世界観で、ロボットもので戦争していてと設定からして濃いですね。

真山 「ドラマ化してもいいんじゃないか?」というくらいで、戦争ということもあって、人間の汚い感情も表に出てきています。こういう作品だと少年誌や青年誌とか、雑誌で連載されるイメージがしにくいです。急激に話が展開されるわけでもなければ、派手なアクション・シーンもあるわけではないけど面白い。ターゲットが決まっている週刊誌でなく、Webマンガだからこそいろんな世代に見てもらえるんですよね。

――絵柄的には結構少女漫画的でもありながらも、少女漫画誌では絶対にやらないようなお話ですよね。

真山 かと言って、少年漫画でもやらないと思います。謎が展開されるまでも話数がかかりますし、自分のペースで作者の好きなものがうまく出ていて、気負ってないからこちらも気負わずに読めるのはWebマンガの特徴だと思います。実写でみたい漫画作品があるのは珍しいです。

――今回は比較的、真山さんの歳相応な趣味が見れた気がします。

真山 今までも歳相応でしたよ?

――(笑)次回は何をテーマにしますか?

真山 アイドルアニメの話はどうでしょう? 男女問わずいろんな作品がありますので。

――それでいきましょう!

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Interview & Text By 大用尚宏(クリエンタ)
Photography By 高橋妙子

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