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2015.04.07

【AnimeJapan 2015レポート】“誰もが『マリア』を知った”ステージ!『純潔のマリア』イベントレポート

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3月22日、AnimeJapan 2015内BLUEステージにて『純潔のマリア』のステージイベントが開催。OP/EDテーマの生歌唱に、本作ならではの時代考証に関するクイズ“『純潔のマリア』をより深く知る”のにうってつけのステージとなった。

まずはOPテーマを担当するZAQが登場。そのOP「Philosophy of Dear World」を披露する。楽曲冒頭のワンフレーズで一気に会場の観客の視線を釘付けにし、そのまま走り出す。CDよりも深みや表情が強く出た歌声は生ならではの聴き応えがあり、それでいて音程のブレのなさも、彼女の実力をありありと示す。そうして魅了されているうちに曲が終わる、本当にあっという間の4分間だった。

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曲が終わるとマリア役・金元寿子とアルテミス役・日笠陽子、プリアポス役・小松未可子が登壇。まずは歌い終えたばかりのZAQへインタビュー。OPテーマは「原作を読んで、マリアの気持ちになって“私のマリア”を描きました。それで、結論をいちばん最初に持ってきました」という作り方をしたようで、「はじめは唐突だったかもしれませんが、物語を観ていっていただければハマってくると思います」と語っていた。

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ここでZAQは降壇し、残ったキャスト陣が特別企画“チーフリサーチャーからの挑戦状”にチャレンジ。この企画、Blu-rayや一挙配信の際にも特典として収録・配信されるもので、本作の歴史考証を担当する白土晴一から出題される『純潔のマリア』の舞台となった中世ヨーロッパについての歴史クイズ。いつもはこの3人揃っての挑戦だが、今回は金元が進行を担当するため日笠と小松のふたりによる対決となった。

第1問は「中世では、甲冑の重さで乗馬できない人を吊り上げるクレーンのようなものがありました。ではその“クレーン”を日本語に訳すと?」という問題。金元からの「ちょっと日本っぽいかも」というヒントも虚しく、出てきた答えは「キリン(日笠)」「ティラノサウルス(小松)」でふたりとも不正解(ちなみに正解は“鶴”)。

第2問は「中世ヨーロッパでは文字を書くのに鳥の羽でできた羽ペンを使うのが一般的でしたが、この“羽ペン”を語源に持つヨーロッパの食べ物は?」という問題。羽ペンの実物がステージに登場するとたまらず3人はいじり始め、ふと小松が日笠の鼻元で羽をこちょこちょさせ、日笠も「へーくちっ、ばか!」と絶妙なノリツッコミを決める。しかし肝心の回答は、小松が「羽つき餃子」と西洋の域を越え、日笠に至っては、おそらく“ペン”の響きからの連想なのだろうが、“食べ物”というお題にもかかわらず「和田勉」(※ちなみに正解は“ペンネ”)。

2問とも実に難解なクイズであったが、それこそが本作が物語の舞台である中世を隙なく描いていることの何よりの証。Blu-rayなどで再見する際には、ぜひそんな細部まで注目してご覧いただきたい。 

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さて、クイズが終了すると今度はEDテーマを担当するTRUEが登壇。タイトル「ailes(エール)」について「舞台に合わせてフランス語で“翼”という意味。もちろん“頑張れ”の意味も込めてつけました」と解説。自ら手がけた歌詞については「私がマリアに対して憧れている気持ちをそのまま歌詞にしました。なので私自身のことを書いた曲でもあります」と語る。

そうして曲についてトークしたあとは、もちろん彼女による「ailes」の生披露。TVサイズではバラードのまま静かに終わるこの曲だが、実は1コーラス目のメロを助走としてサビで飛び立ち、2コーラス目でそのまま自由に羽ばたいていくような楽曲。そう感じさせるのは、やはり彼女の広がりのある歌声あればこそだろう。

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そして最後に再度全員が登壇し、この場に集ったファンへそれぞれメッセージ。

ZAQ 『純潔のマリア』は本当に時代考察とか世界観が大事に作られていて、スタッフに愛されてるアニメなんだなって伝わってきます。もう少しで最終回を迎えますが、最後まで『純潔のマリア』を愛していきましょう!

TRUE 私にとって『純潔のマリア』はアニメ3作目。挿入歌なども含めて、これまででいちばん深く関われた作品でもあります。最終回に向けて私も一緒に駆け抜けて参りたいと思います。

日笠 実は『純潔のマリア』、先行上映会以外のイベントは今日が初めてで。こうやってみんなでステージに立てて、『マリア』を応援してくださってる皆さんと接することができてうれしかったです。放送は佳境ですが、“らしい”終わり方になっているので、最終回を楽しみに待っていてください。

小松 私も『マリア』のイベントへの参加が初めてなので、いろいろと作品について語ろうと思っていたんですが……プリアポス役としてひと言いいたいのは、やっぱり最後には“ついてて”ほしいな、って(笑)。そういう期待も込めて、皆さんも最終話までご覧ください。

金元 声優陣ももちろん、スタッフさんも本当に細かな部分までていねいに作ってくださっているので、それを私たちも知って毎回安心してアフレコに臨めました。皆さんの愛が詰まったこの作品を、これからもぜひよろしくお願いします。

3月で放送は終了した『純潔のマリア』だが、今後Blu-rayもリリースされるので、“チーフリサーチャーからの挑戦状”を通して本作の世界観をより深く知ったうえで、ぜひ本編を観直してみてほしい。

Text by 須永兼次

 


●リリース情報
純潔のマリア Blu-ray&DVD第1巻
【Blu-ray 特装限定版】
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品番:BCXA-0961
価格:¥7,000+税

【DVD 特装限定版】
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品番:BCBA-4671
価格:¥6,000+税

発売元・販売元:バンダイビジュアル

(C)石川雅之・講談社/純潔のマリア製作委員会

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